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更新日:令和3(2021)年11月29日

ページ番号:3053

千葉県総合支援協議会議事概要(平成21年度第1回)

1.日時

平成21年9月11日(金曜日)18時00分~20時30分

2.場所

千葉県庁本庁舎5階大会議室

3.出席者

飯田委員、五十嵐委員、池澤委員、植野委員、木村委員、小杉委員、酒井委員、杉田委員、鈴木委員、高梨委員、塚本委員、古土井委員、宮代委員、宮本委員、倉田委員、寺田委員、川根委員

県:乗越課長他10名

4.議事録

事務局
それでは、ただいまから千葉県自立支援協議会・第四次千葉県障害者計画推進作業部会(本部会)を開催いたします。本日の司会を努めます障害福祉課の目黒でございます。よろしくお願いいたします。
はじめに本日の出欠状況を御報告いたします。若干遅れる方がいらっしゃいますが、本日は27名中15名の委員が出席の予定でございます。またオブザーバーといたしまして、2名の方が御参加となっております。それではお手元の次第に従いまして、進めたいと思います。はじめに千葉県障害福祉課の乗越課長からごあいさつを申し上げます。

乗越課長
皆さん、こんにちは。障害福祉課長の乗越です。まず、このたび不正経理の問題につきまして、県民の皆さまの信頼を失わせるような結果が明らかになりまして、この場を借りて、おわびを申し上げたいと思います。今後このようなことが起こらないように、再発防止につとめてまいりますので、引き続き県政への御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
さて、第四次千葉県障害者計画につきましては、この4月にスタートいたしたところでございます。この計画につきましては、策定の段階からタウンミーティングなど、また、この策定作業部会などさまざまな方の御意見をいただきながら、作成をしてきたものでございます。その結果が大変分厚い計画となり、本日お手元の資料にお配りしておりますけれども、A3の資料でございますが、これを見ますと項目にしますと500近い項目になっておるところでございます。これらを実現していくためには行政だけではなく、福祉・医療の関係者、または御家族の方、また当事者の方、そして一般の県民の方にも御協力をいただかないと実現していかないというふうに考えておるところでございます。そういった意味で、この計画を実現していくため、少しこの会の順序が逆になって恐縮ではございますが、権利擁護、また療育支援の専門部会を立ち上げまして、既に議論を開始しておるところでございます。これらも含めまして、計画全体の視点から計画に載っております事業の推進について御意見をいただくというのが、この会議の位置づけでございます。
本日はこの会議の初会合ということで、まず会長・副会長の選出を行ないまして、その後、来年度の障害施策の重点事業についてお諮りをしたいというふうに考えてございます。、私もこの4月に着任いたしまして、もうはや半年が経とうとしておりますが、きょうこの配られている500近い項目を見ますと、身が引き締まるというよりは、少し気が遠くなるような感じもするのですけれども、皆さまと一緒に一歩一歩実現に結びつけていきたいというふうに考えております。きょうは短い時間ではございますが、皆さまに忌憚のない御意見をいただきますようお願いを申し上げまして、私からのあいさつとさせていただきたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

事務局
本日は本部会の初会合ということでございます。策定部会から継続の委員さんがおられますけども、初めての方もおられますので、ここで委員の皆さまから一言ずつ自己紹介をお願いしたいと思います。それでは恐れ入りますが、座席の順ということで飯田委員さんから順番にお願いできますでしょうか。

飯田委員
出席者名簿の1番に記載されております飯田俊男と申します。市原市にございます「ふる里学舎しぜん工房」といいまして、知的障害者通所授産施設の施設長をしております。作業策定部会に引き続きまして、今回、委員をさせていただくことになりました。いわば、つくったものに責任を持つということになりますけども、計画が絵に描いた餅にならないように、精一杯努めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

植野委員
千葉聴覚障害者センター所長をしております植野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。千葉聴覚障害者センターは、3年前に新たにスタートいたしまして、まだまだな部分がありますが、皆さま方とともに議論をして進めていきたいと思います。私にとってもいろいろ提案のいい機会ですので、言って終わるということだけではなく、何とか結果に結びつけられるように意見交換をしながら進めさせていただきたいと思います。センターは、ここから歩いて10分ぐらいのところにございますので、ぜひお立ち寄りいただきたいと思います。ぜひとも計画には近づけるということでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。

木村医院
NPO法人「スペースぴあ」の木村と申します。茂原市の本納でグループホームとB型の作業所を行っております。精神障害者が地域で暮らすための仕事というか、そのための支える仕事、それをしっかりとやっていきたいと思っています。長生地区でいろんな問題が起こっております。それを1つずつ解決するためにも、特に郡部というところに私たちおりますので、全部ほとんど都市型の制度設計のものが全国一律に実施されるような状況がありますので、それも含めまして郡部の問題からいろんな問題点を上げていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

小杉委員
「千葉県重症心身障害児(者)を守る会」の会長をしております小杉と申します。私どもは本当に一番障害が重い、そして医療がなくては生きていけない、そういう子供たちの会でございます。そして今、東葛の重症児施設の問題、これがどうしてこう毎年毎年、10数年もずっと要望を続けているのですけど、なぜできないのか。これを早く、お母さんたちはもう必死な思いで待っているわけですから、早く解決していただきたいと思います。これに関連して、NICUの問題があります。今、重症児施設が回らなくなっている。要するに本当に障害の重い、超重症児の子供たちが重症児施設に入ることもできない。こういうこと事態がずっと発生しておりまして、大変私たちも苦慮しております。県リハの養育園の石井先生もこれを大変心配しておりまして、どうしようかということで再三、心配はしておるのですけど、やはりこの辺の関連が一つ一つ解決していきませんと、すべてがクリアされなくなってくる。要するにベッドの空きがなくなってくると言うことですから、今回はそのことをきちんと訴えて、ぜひ早期に実現していただきたいというふうに要望していきます。よろしくお願いいたします。

酒井委員
8番目にあります酒井範子といいます。最近ちょっと人気の名前なのですけれども、どこに行っても何か言われちゃうのですけれども。千葉県の「精神障害者共同作業所連絡協議会」から出ております。ことしの総会で会長職は退きましたので、会長ではないのですが、古くからは会長ということで出ておりました。個人的には、市川市の方でやっております「社会福祉法人サンワーク」の方で働いております。私どもの法人では、地域移行支援事業、精神障害者の退院促進事業も受けてやっておりますが、もう平成21年になっても、まだまだ精神障害者の病院に入院していることと、退院と地域生活についてはまだまだ大変な部分があります。最近は当事者の方でも顔を見せたりとか、かなり明るく楽しく生きているようにも見られますけども、まだまだ病院の奥の方で困っているというか、助けもなくしている方がたくさんいるのが現状です。策定委員会のときからいるのですが、ぜひ先ほど乗越課長がめまいがするほど多いとおっしゃっていましたけれども、せっかくつくったものなので、ぜひ全部、実現していただきたいと思っております。よろしくお願いします。

杉田委員
皆さん、こんばんは。「社会福祉法人みのりの会、ビック・ハート」の施設長兼センター長の杉田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。私どもの法人は八千代市で就労移行支援事業所、並びに就労継続支援事業B型の施設とあわせて、柏市に障害者就業・生活支援センターを経営させていただいております。また今回こちらにお邪魔した立場的には、法人の一管理者というよりは、障害者就業・生活支援センター、今千葉県内では、7カ所ございますけれども、この7カ所で組織しております連絡協議会の会長としてお邪魔をさせていただいております。とりわけ就労の問題につきまして、この計画の中にうたってあるとおり、16カ所の各障害保健福祉圏域に中ポツセンターをという計画がどれだけ進捗状況と、また現実とあわせた中でやっていけるかというところを1つ大きなテーマとしております。また就労支援の専門部会がこれから立ち上がろうとしているかと思いますが、その点も含めて一緒に皆さんと意見交換をさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

鈴木委員
皆さん、こんばんは。千葉県社会福祉協議会地域福祉推進部の鈴木と申します。前回の計画からの引き続きということでよろしくお願いをしたいと思います。本日ちょっと時間がおくれて参りまして、大変申しわけございませんでした。私通常業務の中で地域福祉の視点から障害者の方々とともに地域の中で安心して暮らせる町づくりということで取り組んでおります。またその他福祉教育等々の視点の中で県民の皆さんとともに生活をする。安心して生活をするという地域づくりを進めていると。今回、第四次の計画の中でも、その辺りについてかなり書き込みがあるというふうに思っておりますので、ぜひ実現をさせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

高梨委員
こんばんは。佐倉市にございます「社会福祉法人愛光」の職員で高梨と申します。長年、知的障害を伴う重複障害の方たちと生活をともにしてきましたけども、現在は主に在宅の視覚障害者の相談支援と、それから福祉人材の養成をなりわいとしております。県の障害者施策の関係では、一昨年から自立支援協議会の委員、昨年から障害者計画策定作業の委員。それからもう一方で俗に言います障害者条例の方の委員を一昨年から拝命しておりまして、勉強させていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

塚本委員
こんばんは。12番の塚本剛と申します。県立の印旛特別支援学校にこの4月から校長として着任させていただきました。作業部会の方には今回、新規ということで皆さんに御指導いただければと思っております。特別支援教育という形で特殊教育から特別支援教育に変わりまして3年目が経とうとしております。新しい制度設計に対してどのように対応していくかということで、まだまだ皆さんに教えていただければと思っておりますので、よろしくお願いします。

古土井委員
皆さん、こんばんは。私は「NPO法人ぴあ・さぽ千葉」というところから来ています。古土井利明と申します。やはり今なぜ、精神障害者の人がここまで苦しまなきゃいけないのか、そして私のようにこう――私のようにというのも変ですけど――元気な人はもっとちゃんと家の人にもみんなに言って、「自分はもう障害者だよ」と、前みたいに障害者だから家に引きこもる。そういったのもなくしていきたいと、自分自身はそういうふうに思っています。よろしくお願いします。

宮代委員
15番に名前が出ております社会福祉法人「さざんか会」の理事長で、生活介護事業所「ゆたか福祉苑」の管理者を兼務しております宮代と申します。第三次の障害者計画の策定からやはり第三次の推進作業部会、それから第四次の障害者計画、そしてまた今回、自立支援協議会と推進作業部会に参画させていただくことを非常に光栄に思っております。仕事は3歳、4歳の障害、知的な障害をお持ちの児童の通院施設から、70歳を超えられる御高齢の方の入所施設まで、幅広くいろいろな形で知的障害者の方々の生活の支援をさせていただいております。またよろしくお願いいたします。

倉田委員
こんばんは、皆さんお疲れさまです。6番の倉田と申します。市原市の市民活動センターのワーキングチーム委員ということで、何をやっているかというと、市民の活動とボランティアの活性化を図ろうということで、いろんな講座とかを開いていたりしています。それで県の方では、ずっと地域福祉支援計画の方で推進作業部会から見直し計画の委員からやらせていただきましたが、今回この障害者計画は当事者ながら初めてです。10年以上、主に市原市の障害者計画の方でやらせていただいたのですけれども、ずっとそれからごぶさたしていまして、今回ちょっと県の方でもまた再度勉強させていただきながら、皆さんとともにいいものを推進していきたいと思いますので、御指導と御協力をよろしくお願いします。

宮本委員
名簿の16番、宮本秀樹といいます。今回初めて委員の方でお世話になります。よろしくお願いします。きょう30分前に来てこの資料を見て、先ほど課長さんが500ぐらいの事業で、相当大変だという感じの話をされて、私もA4のところまでよかったのですが、このA3のところを見ると、こんなにたくさん事業があるのだなという感じで、実際になるまで私も県庁に――こちらの県庁ではないですが――県庁にいて、本課だけは嫌だなと思って結局本課を経験せずに退職をして、本課に行かなくてよかったなという感じを、きょうのこれを見てつくづく思いました。それで今は常磐大学コミュニティ振興学部というところの、ヒューマンサービス学科というところにいます。ヒューマンサービス学科、高校生に聞くと、「ホテルの営業マンの養成をしているところ?」というふうに言われたりしますが、社会福祉士の養成機関として定員80名の学科です。今もちょうど学生たちが実習に行っており、私も一緒に一度二度、巡回訪問に行っております。それで常磐大学、場所は水戸ですが、行ったり来たりの生活で、住まいは少し南に下がった袖ケ浦という所に住んでおります。職場が向こうなもので、どれだけ参加できるかわかりませんが、できるだけ参加をして、皆さんの足を引っ張らないようにしていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。

寺田委員
ワーナーホームの寺田でございます。大網に施設がございますけれども、主に精神障害を対象としてやってまいりました。そういう中で、平成7年から厚労省が始めたケアマネジメント体制、そして自立支援法、このつき合いが長くなってしまいました。そういう中で、御存じのように自立支援法はまさに数奇な運命をたどった制度で、これから本当にどうなってしまうのかという中で、これからどう現場も、それから私たちがどう対応していくのかと、こういう大きな課題を抱えているのかなと、そんなふうに思っております。そういう中で、これから地域の相談支援体制をどうするのかということをメインのテーマとする、相談支援専門部会が間もなく発足いたしますので、そうすると正式にこのメンバーに加えられるということになりますので、どうぞこれからも引き続きよろしくお願いいたします。

川根委員
佐倉市障害福祉課の川根といいます。第四次の計画、この計画の策定にちょっとかかわらせていただいて、かかわったというよりは、後ろからとぼとぼついていったような感じなのですが、その中で幾つかやはり仕事をする上でいろんなヒントをいただいています。また、改めてそういうヒントも欲しいなという、厚かましい気持ちでお伺いをさせていただきました。特に自立支援法がこれからどうなっていくのかということで、そういう大きな点もありますが、障害者政策をどういう制度でどう設計するかというときなので、また改めて皆さんからヒントをいただけるといいなと思って、厚かましくも参加させていただきました。

事務局
どうもありがとうございました。それではここで、事務局の職員の御紹介をさせていただきます。まず、乗越障害福祉課長でございます。中村副課長でございます。古川施設福祉推進室長でございます。小森障害保健福祉推進室長でございます。吉田精神保健福祉推進室長でございます。嶋田地域生活支援室長でございます。最後に私、障害者計画推進室長の目黒でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは続きまして、議事の方に入らせていただきたいと思います。なお恐れ入りますが、会長・副会長が決まるまでの間は事務局の方で進行をしたいと思いますので、どうか御了解をお願いしたいと思います。
それでは初めに議題の1でございますが、会長・副会長の選出でございます。会長・副会長につきましては、部会の運営要綱によりまして委員の互選というふうになっております。まず先に、会長の選出を行いたいと思いますが、皆様方の御意見がありましたらどうかお願いいたします。

事務局い、飯田委員どうぞ。

飯田委員
計画策定作業部会で会長を務めていただきました、高梨委員にお願いしてはどうかと思います。計画の際もさまざまな意見が飛び交う中、実にスムーズにまとめていただきました。御負担も多いかと思いますけれども、高梨委員に会長になっていただければ、この推進作業部会もスムーズに進むものと考えます。

事務局
今、飯田委員の方から高梨委員を会長にという御発言がありましたが、皆さんはいかがでしょうか。

各委員拍手)異議なし。

事務局梨委員、よろしいでしょうか。

高梨委員かりました。

事務局
それでは本部会の会長といたしまして、高梨委員を選出することが決定いたしました。
続きまして副会長の選出でございますが、副会長は1名選出したいと思います。高梨会長からどなたか御推薦はありますでしょうか。

高梨会長
それでは、作業部会との継続性ということも考えまして、第三次・第四次と計画策定委員にかかわられまして、大変経験豊富な宮代さんにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

事務局
皆さんもよろしいでしょうか、ありがとうございます。宮代委員、よろしいでしょうか。

宮代委員い。

事務局
それでは本部会の副会長といたしまして、宮代委員を選出することが決定いたしました。それでは会長・副会長には座席の移動を、すみませんがお願いいたします。
それではここで、会長・副会長から一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。初めに、高梨会長の方からお願いいたします。

高梨会長
このたび、会長に御指名いただきました高梨です。私がこの任に値する人物とはとても思えません。ただ御指名でもございますし、また先ほど課長さんのお話、委員の方からお話もございましたとおり、うんざりするほどの計画をまとめたという責任がございまして、何もしないということはできないかと思っておりますので、罰のつもりでお引き受けさせていただこうと思っております。どこまでできますかわかりませんが、皆様の御協力をいただきながら、少しでも皆様の意見がこの障害者政策に反映させていただきますように努力したいと思いますので、どうぞ御協力よろしくお願いしたいと思います。

事務局
ありがとうございました。続きまして、宮代副会長お願いいたします。

宮代副会長
はい。高梨さんから御指名をいただきました宮代でございます。引き続きましてよろしくお願いいたします。4月から乗越課長を新しくお迎えして、また継続された委員の方々、新たに加われたメンバーの方々、御一緒にいろいろお話しができることをうれしく思っております。私の役割は高梨さんを補佐して、この先委員会がスムーズに進行するように、補佐していくことになるかと思っております。計画の終盤に高梨さんがちょっと体調を崩されて心配いたしました。最近お会いいたしましたら、何かかえってお元気そうでしたので、私が補佐することもないと思いますけれども、一緒に頑張っていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

事務局
ありがとうございました。それでは、これからの進行につきましては高梨会長の方にお願いしたいと思います。
なお、ここで一つ皆様方にお願いがございます。発言を希望される場合でございますけれども、挙手の上「だれだれです。発言を希望します」というふうに、声を出していただきますようにお願いをいたします。そして、議長から指名がありましたら改めて名前を名乗っていただきまして、御発言をお願いしたいと思います。どうぞ御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、高梨会長に進行の方をよろしくお願いいたします。

高梨会長
それでは、しばらくの間議長を務めさせていただきます。会議が円滑に進みますよう、皆様の御協力をお願いいたします。
初めに、議題2の今後の進め方についてですが、事務局から説明をお願いします。

事務局題2、今後の進め方について説明。

高梨会長
ありがとうございました。
御意見をいただく前に、五十嵐委員がおいでになりましたので、恐れ入りますが自己紹介をお願いできますか。

五十嵐委員
遅くなってすみません、五十嵐です。自己紹介というのは特に申し上げるほどもないのですが、第三次計画のときからかかわらせていただきまして大分長くなってきました。そんなに年をとっているわけではないのですが、「ばおばぶ」という所をやっています。それから、生活ホームの連絡協議会の、ここの代表もしております。よろしくお願いします。

高梨会長
はい、ありがとうございました。それでは議事に入りたいと思いますが、ただいま事務局から説明がございました、主に既に決まっていることの御報告が中心でしたが、皆さんから御意見とか御質問がございましたらお願いしたいと思います。
先ほど、発言のルールを目黒室長の方からお願いしたわけですが、実は私は視覚障害なものですから、できれば「はい」と言っていただくよりは、先に名を名乗っていただいた方がありがたいものですから、よろしくお願いしたいと思います。それではお願いいたします。いかがでしょうか。
古土井さん、どうぞ。

古土井委員
私もよくわからないものですけれども、船橋市は船橋市民でないといけないという地活の問題とか、そういったものがよく理解できていない。それで、千葉市はやはり千葉市やらで、千葉市民でないといけない。そういうのを何であるのかなと。それをちょっとお聞かせ願えますか。

事務局
はい、事務局の方から。地活センターがそれぞれの市ごとになっているということですか。

古土井委員
私は船橋から来ているのですけれども、船橋だとオアシス、地活I型に入るには船橋市民じゃないといけないという決まりがありますよね。逆に、船橋に住んでいても住民票が違うとか、そういうのになってくると、幾らその周りに住んでいてもオアシスには来れない。そういう問題を、どういうふうに考えていっているのかなと。それを少し聞きたいのですけれども。

事務局
地域生活支援室の嶋田でございます。会長よろしいでしょうか。

高梨会長い、どうぞ。

事務局
今のお話は地域活動支援センターという関係でよろしいでしょうか。御承知のことかと思いますけれども、地域活動支援センターにつきましては、これは市町村事業、まさに地域生活支援事業の中心となるような事業の1つになっております。ということで、市町村が、委託または補助とするような形で地域活動支援センターというのが実際に運営されている形でございますので、特に委託という形でやられている場合には、いわゆる、船橋であれば船橋の在住の障害者の方が利用されるというような仕組みになっているかというふうに思います。では、船橋が委託または補助した事業所以外は使えないかということになりますと、多分その部分になりますと費用の点が多分かかってきますので、通常であれば市の方が委託または補助で出している事業所であれば、もちろん使えるというふうに考えていただければよろしいのかなと思います。ただ、地域的に全く違うところに御事情があって行きたいということになると、多分その部分での運営費補助というのは、例えば船橋であれば船橋が出しているということでございますので、多分その辺のところは難しいのかなとは思います。

高梨会長
古土井委員、本日の議題には直接関係しませんので、その程度でよろしいでしょうか。

古土井委員い、わかりました。

高梨会長
もし、ございましたら直接担当課に、またお尋ねいただきたいと思います。
それでは、議題2につきまして、そのほかに御意見ございますでしょうか、杉田委員が若干早かったと思いますので、では、杉田委員先にお願いします。

杉田委員
杉田です。よろしくお願いします。専門部会の運営のところについて、御説明が今回もなかったなと思ったのですが、毎回お話をしていますが、就労支援専門部会について、常に準備が整い次第設置というお話を前回も、そしてこのお話が立ち上がったときもされていて、かなりの時間がたっているのですが、準備が整っていないのでしょうか、それともどういう方向性でいけばいいのでしょうか。ほかは、既に進んでいる状況で、でも、重点事業なわけですよね、就労支援は。そこの点について御回答いただければと思います。

高梨会長れでは、事務局の現状を御説明いただけますか。

事務局
はい、地域生活支援室の嶋田でございます。実は、この専門部会につきましては、4部会ということを予定しておりまして、もう既に権利擁護、それから療育、それから今月の末になりますけれども、相談支援ということで予定をしていると。就労の専門部会でございますけれども、できるだけ早く立ち上げるということでお話をいただいております。今、実は本当に申しわけない話なのですけれども、地域生活支援の関係で療育、それから相談、それから就労、この3部会を一応中心になって運営していこうということで考えておりますので、なかなか一気にというところでは難しくて、どの順番ということでしたわけではございませんけれども、できれば今年中には、まず、立ち上げたいというふうに考えておりますので、まだ準備段階ということで、それほど進んでいるというわけではございませんけれども、もう少しお待ちになっていただければと思います。

高梨会長
という説明でございますが、委員の任期1年以内ということですと、発足と間もなく委員の任期が切れてしまいますので、少しでも早くひとつ御努力をお願いしたいと思いますが、よろしいですか。

杉田委員
12月までには、何らかの動きがあるというふうに認識しておってよろしいでしょうか。大丈夫ですか、ちょっと御確認をしたいのですが。

事務局のように承知していただいて結構でございます。

高梨会長
ということでございますので、11月のときに確認できるかと思いますので、よろしくお願いいたします。

事務局
もう一点、今、座長の方から任期ということで、基本的には1年任期ということでなっておりますけれども、これは再任というかそういう形で、必要な都度必要な方を、新たに入っていただくということも想定しております。

高梨会長
よろしくお願いいたします。それでは、倉田委員お願いします。

倉田委員
お手元のA3の約50ページにわたる資料に出ておりますけれども、どういう経緯でつくられたのかということを、私きょう初めて参加したのでわからないのですけれども。実は、この資料については、私はメールで家に送っていただきましたら、すべて読み込めました。皆さんは多分、初めてごらんになる方もいると思います。スケジュール等を考えると、これ修正箇所とか、追加とか、そういったこともできればしたいなという個人的な思いもありますし、皆さんも、そういう思いを持っていらっしゃる方もいると思います。なので、スケジュールがこれでいいのかということと、この50ページにわたる項目を、このままいくのか、私だったら何か追加・変更が必要ではないか、経緯がよくわからないので、まずこのつくられた経緯と訂正・追加のそういったお時間はいただけるのかどうかということを事務局に対して御質問をさせていただきます。

高梨会長
はい、今の御質問の内容は、議題2というより議題3の部分になるかと思いますので、次のところでお答えいただくということでよろしいですか。

倉田委員
はい。ただスケジュール的にも詰まっているということもあって、何か確かに私も次の第3のところでお話をしようと思ったのですけれども、それでスケジュールが先に決められちゃうと、どうかなと思ったので。

高梨会長
それでは、スケジュールがもう少し密にあった方がいいのではないかという御意見かと思いますが、そういったことで、お答えいただいていいですか。

倉田委員い。

事務局
委員の皆様が、もっと頻繁にということであれば考慮させていただきたいと思います。事務局としては、去年までは計画の策定ということで毎月の頻度で開催していたのですが、やはり実行の段階ではある程度様子を見る時間というのも必要かなと考えまして、これから半年の間で3回ぐらいでどうかな、と考えたものでございます。皆様の御協議があれば追加も可能です。このままでよいということであれば、そういう形でいきたいと考えております。

高梨会長
ほかの委員の皆様からの御意見ございますか。なければですが、私の考えますに、実はこの第4次の障害者計画といいますのは、うんざりするほど多いというお話いただいておりますけれども、実を言いますと、ちょうど障害者自立支援法が見直しを迎えている時期でもありましたし、県の方の体制も知事がかわられる時だというふうなことがございました。また特に、今回政権が変わりました。どのようになっていくか分からないということで、計画というよりは課題をできるだけ網羅した形で上げておいて、中間見直しが3年後に行われますので、それに向けて少しずつ修正を図る必要があれば図っていこうという考え方でおりました。ですから、当然今後の動向を見ながら修正を考えていかなければならないかと思いますので、当面はこのスケジュールで進めさせていただこうかなというふうに思います。委員の皆様の御都合もあろうかと思いますが、いかがでしょうか。とりあえず、今年度はこの予定で、来年度以降だんだんと増えていくような形になっておると思いますので、議論の中でぜひ密にしなければならないという事情が出てきましたら、それは臨時的に増やしていただくということで、とりあえずは原案でいきたいと思いますが、いかがですか。よろしいでしょうか、そしたらとりあえずはこの原案で進めさせていただいて、必要に応じて修正を図るということで御了解をいただきたいと思います。ほかにございますでしょうか。

木村委員
お伺いしたいことがございます。本部会の位置づけというのは、当然のことながら第4次計画の推進だと思います。今ここだと、まずは報告を各部会から、専門家から報告を受けると。報告を受けるということですけれども、そこから出発だと思います。前回の第3次のときだったでしょうか、各専門部会に参加することができるオブザーバーとして出ることができるという話、それは今回どうなっていますでしょうか。

事務局
はい、事務局からお答えいたします。今回の、この推進作業部会につきましても本部会、それから専門部会をまたがって、所属以外の部会にも参加できるということになっております。実際に、本部会の委員が専門部会の方に参加していただいた事例もございます。その逆も可能でございますので、お互いに所属する以外の部会にも出て意見を言っていただくことができます。横の融通が効くようにしていきたいと考えております。

高梨会長
ほかにはございますか、特になければ、この議題2につきましては、原案のとおり進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。はい、ありがとうございます。
それでは次に進みたいところですが、池澤委員がお見えになっておられますので、自己紹介を……。

池澤委員
遅れまして申しわけございません。今回から新しく委員として参加させていただくことになりました。千葉県作業療法士会の副会長をさせていただいております池澤直行と申します。よろしくお願いいたします。
リハビリテーションを担う専門職としての、作業療法士の立場から県の計画に何かしら貢献できればという思いで、今回作業療法士会を代表して参加させていただくことになりました。私個人は、市川市の南八幡メンタルサポートセンターという相談機関の方でケースワーカーをしております。まだこういった場も不慣れなもので、何かと皆さんに御指導いただきながら参加させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

高梨会長
それでは議題3の平成22年度の重点事業案につきまして、事務局から説明をお願いします。

事務局題3平成22年度重点事業案についての説明

高梨会長
ありがとうございました。それでは、ただいまの説明について委員の皆様から御意見いただくところですが、倉田委員から事前に資料が提出されておりますので、その補足がございましたら、倉田委員から簡略にお願いしたいと思います。あと30分ほどしか時間がございませんので、よろしくお願いいたします。

倉田委員
はい、短く伝えるように努力します。まず身体障害者のグループホームについてですけれど、10月1日からスタートということなんですが、なぜ圏域ということにこだわったかというと、本来なら各市町村にあればベストなのですけれど、いきなりそういうわけにも、お金が絡んでくる問題であるし、やはりいろいろ課題があると思うので、まずここから圏域、最低一カ所に絞ってやっていただけたらありがたいなという、ちょっと現実的な話として意見をさせていただきました。あとで事務局の方から回答をいただきたいですけれど、一体これから身障のグループホームをやり始めるという事業者さんがあるかどうかということをお聞かせください。今、把握している段階で構いません。
それから2番についても非常に難しい問題です。これは書きそびれたのですけれど、就業支援センターの協力ももちろん必要であり、まず研究会を立ち上げた方がいいのではないかと。一番就業というものは難しい問題だと思うので、なかなかこうだというようにいかないものだと思うので、まず研究会を立ち上げた方がいいのではないかという意味合いで書かせていただきました。
それから3点目に関しては、これもなかなかすぐには市町村ごとにできないということなので、出会いの場、触れ合いの場を圏域にということで、まず一カ所継続的にできるようなシステムづくりをできたらいいなという考え方で書かせていただきました。
重度の障害という表現なんですけれど、私は新たな提案をしているつもりは全然ないのです。というのは、地域福祉支援制度の見直し計画の中で、ここに書かれてあるとおり表現されているので、当時計画をつくる段階で、「それでは第四次障害者計画の方でもっと具体的に盛り込んで反映してくださるのですね」と、健康福祉政策課の方に質問したのです。そうしたら「それはもちろんです」という回答をいただいたのですが、なぜかここには入っていなかったということで、別に新たな提案ではなく、地域福祉支援計画というのが千葉県の総合福祉計画に位置づけられているというのが御存じの方は多いと思うのですけれど、その下にある障害者計画があるということで、それはぜひ入れていただきたいという思いがありまして。あと、事務局が当事者の思いという話を引用されましたけれど、そういう観点ではなくて、実際これの表現を見る方々、つまりほかの課や、事業者さん、県民、さまざまな方々が見られますよね。そういったときに、現実論の話として、軽度の障害者の人から始めてみようというふうな雰囲気がやはりあるようなので、あえて最重度の人からということも含めて検討し、実現可能にしてほしいという意味合いで表現をしてほしいというような提案で、地域福祉支援計画の見直し計画の中でも私は同じことを言いまして、部会の委員の方々からその方がいいだろうというニュアンスの御賛同をいただいて盛り込んでいただきました。従って、その下にある障害者計画にも盛り込んでいただかないと、やはり整合性がないということが言えると思うので、この辺はちょっと入れた方がいいのではないかというふうに思いまして、補てんをさせていただきました。以上です。

高梨会長
はい、ありがとうございました。前の方の重点施策についての御提案は、まさに御提案ですので検討していただくとしまして、事務局の方から重度、あるいは最重度という表現を重点施策の中に入れるべきか否かというお話がございました。これについては皆さんの意見を聞いて検討したいということでしたので、もし御意見がございましたらいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。どうでしょうか、もしなければ私の意見なのですが、もし上位の計画と下位の計画という関係性において、問題がなければということを前提にお話しさせていただきますが、実は倉田委員の最重度の方たちに対する施策の遅れから、こういう御意見が出てきているだろうということについては大変理解できます。ただ、私も実は自力歩行の困難な重度障害者という表現ということでいきますと、私も最重度の障害なのですが自力歩行は可能ですので、むしろ支援計画の表現が適切だったのかなという感じが一ついたします。
もう一つ、実際に視覚障害なんかになりますと、現実的にはほとんど一般の就労相談関係では対応できていないというのが現状でございまして、やはり同じ重度であっても障害種別によってさまざまな問題がはらんでいるように思います。そうしたことから考えますと、障害種別ですとか、あるいは障害の軽重でこの障害の問題を考えるべきではないと。当然のことながら、障害という表現にはそうした問題をすべて包含した理解であるというふうに私は考えております。ですので、もし委員の皆様の方の御賛同がいただければ、この会議におけます障害というのは、障害の軽重ですとか種別を問わず、すべての障害を含んだものだという共通理解のもとに、修正するのではなくそのまま原案を御理解いただけたらというふうに思います。
もう一方私が懸念しますのは、そうした考え方の中で、あえて重度・最重度と入れますと、ではお断りのないところは、軽度の方を対象と考えているのかという、別の意味の意識を喚起する恐れもあるかな、というふうなことを感じますので、この場での共通認識を確認した上で、原案のとおり障害にはすべての障害を含むのだという理解で進めさせていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

倉田委員
すいません、ちょっといいですか。ごもっともな意見だと思います。私もそう思っています。ただ、ここで共通認識をしても、果たして県民の方々がそれを理解していただけるかといったら、私は非常に疑問に思います。軽度の障害者だけの発想という怖さがあるというのもわかります。それで、あえて最重度というものを盛り込んだ、地域福祉支援計画の方に盛り込んだ理由というのは、重度の障害を持った人たちのそういう受け皿をつくることによって、軽度の障害者の受け皿ももっと広がるという観点で考えたのです。それで、果たしてここの中だけで、すべての障害者というのはわかるのですけれど、では実際に実行する県民の方々が果たして理解できるかといったら、なかなかそれは難しいし、問題でも、私は現実としてあると思うので、あえて書くべきではないかというふうなことであることと、地域福祉支援計画の見直し計画の中でも書いてあるので、皆さんの御意見をちょっとお聞きしたいということと、全然障害の人たちに関係のない人たちが読んで、じゃ障害者を受け入れましたということで、やはりどうしても現実的に言って、軽い人たちが優先だというのは事実な話だと思うので。総論としては言っていることはよくわかるのですけれど、現実論としてはどうかな、と私は感じます。

高梨会長
はい、県民の方がどう理解するか、これは大きな問題はあると思いますが、これは、障害者計画というのは重点施策で、むしろ県の方が今後の事業展開をする上での施策についての考え方ですので、県民がどう理解するかと全く別の問題として考えていく必要があるのだろうと思いますが、上位計画との兼ね合いでは何か問題がありますか。

鈴木委員
いいですか、鈴木です。上位計画の千葉県地域福祉支援計画については、今年度見直し計画の最終年になっているのです。今、22年度からその先の第二次の地域福祉支援計画の策定委員会が開かれております。従いまして、今回御提案いただいている内容というのは、平成22年度の内容になると思うのですが、22年度のときには第二次の計画がスタートするというタイミングなのです。ですから、この地域福祉支援計画との整合性を図るという観点で話をすると、現時点ではその話ができないという状況になっていますので、一応参考までにお話しをさせていただきます。

高梨会長
ということでございます。ちょっと、そのことに時間ばかり取られても何ですが、ほかに何か御意見はございますでしょうか。

川根委員
障害というものをどう理解してもらうかという議論ですが、多分施策の相対的な話なのだと思うのです、ここだけの話ではなくて。特に県条例の合理配慮といったものの推進の中に、どれだけ障害という概念を県民の方に理解してもらうかといったこととか、少し総合的にとらえないといけないだろうと思うのですが。ただ、ここは障害を専門とする部会ですので、その中でその言葉をある意味では分化させてしまうというか、障害という概念を最初に高梨会長がおっしゃられたような重度・軽度で区別すべきではないし、種別で区別すべきでもないといった観点で、今回は整理をすべきではないかというふうに思います。

高梨会長かによろしいですか。はい、どうぞ。

倉田委員
私もそれは賛成です。ただ、じゃあわかりました。重度も軽度も関係なく、どうやって伝えていくという方法論だと思うのです。それはちょっとこれから、きょうは時間がないことなので、みんなで少しずつ考えていける場にしていただけないでしょうか。

高梨会長
これはそういう御意見があったということで、障害者理解をどのように進めていくのかということが、重点施策の中にも挙げられていますので、そうした中で具体的な施策が講じられれば、そこで考えていくということでよろしいでしょうか。

倉田委員
はい、ではそれでしっかりやっていただきたいということと、私ももう一度一緒に考えさせていただいて取り組みたいと思いますので、よろしくお願いします。

高梨会長
はい、よろしくお願いいたします。それでは時間が少ししかございませんが、はい、どうぞ。

事務局
事務局の方から、一番最初に御質問がありました身体障害者のグループホームでございますけれど、お話しのとおり、この10月から身体障害者についてもグループホーム、ケアホーム等利用ができるという形になりました。じゃあ、県内でそういうような動きがあるのかということですけれど、県としてまだ全体としては把握しておりませんが、袖ケ浦市で関係者の方々が立ち上げを検討しているというような情報が一つございます。ただ、実は千葉県でも昨年度に身体障害者のグループホーム利用ということで、モデル事業的なものも一緒にやってみました。これについては相当やはり改修というのが必要、要するにバリアフリーということも考えなければいけないということで、そういったものをモデル事業をやっている事業者さんにもやっていただいたのですが、国の制度として身体障害者の利用が可能になったということで、その補修も出ることになるのですけれど、じゃあ、新たに身体障害者専用のグループホームを立ち上げるということになりますと、実は、グループホームとしての指定基準がまだ国の方からはっきり示されていないという部分がございますので、例えば指定に当たってどの基準までを見て、身体障害者の使えるグループホームとして指定していくかという部分が、まだ若干残っているということは御承知おきをしていただきたいということでございます。

倉田委員いません、ちょっといいですか。

高梨会長連ですか。

倉田委員
はい、関連です。私は個人的に調べました。千葉市のとある社会福祉法人なんかで検討しているそうです。よくよく話を聞くと、区分3から4ということで対象者を考えているそうです。私は東京も徹底的に調べました。区分5の人も6も入れるグループホームはあります。ですので、一たんお金の問題とか、この法人の経営の問題とかあるのですけれど、やはりだれもが入れるという考え方さえ考えれば区分3・4とか急に決められると、非常にちょっと、これもさっきの最重度の話じゃないですけれども、困る人たちも出てくると思うので、この辺もしっかりと検討していただけたらありがたいなという思いがあります。以上です。

事務局
今回の制度として、身体障害者の利用が認められたという形の中では、例えばここまでの障害軽度区分の人という、その別はございません。ですから基本的には最重度の方も利用できるという形になっています。ただ、それについてはいろいろな施設としての準備というのが、かなりかかるのではないかということが想定されるということでございます。

高梨会長
恐れ入りますが、飯田委員から「高梨はスムーズな運営をするから」ということで、御推薦していただいたのですが、初回から時間が尽きてしまいまして、大変申しわけないですが、30分だけ延長させていただきたいと思うのですがよろしいでしょうか。もし御都合の悪い方は、御退出いただいても差し支えないということで御理解いただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。では、今回一つお許しいただきたいと思います。
それでは、22年度の重点施策について、まず原案についての御意見をいただきたいと思います。原案にないことの追加につきましては、その後で伺いたいと思いますので、まず原案について御意見いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
先ほど申し上げましたように、第四次計画はむしろ包括的な考え方や方向性を示したということでございますので、抜本的な見直しというのは3年後、国の動向を見ながらしていくということになっております。そういったことで、具体的な施策については十分検討されたということまではなっていませんので、具体的な施策について来年度とりあえず何を重点にするかということで、事務局の方で御検討いただいた内容でございます。

植野委員
資料6の重点事業についてなのですが、4ページの3のところで、行政だけに絞っているようですけれど、(手話通訳の)派遣の部分につきましては課題になっている部分は、例えばここに資料5のところなのですが425番、424、幾つかというふうに列記してあります。
私たちが一番困っていることは、市町村の制度の考え方に格差があるということです。それは、実は国から各市町村の考え方に格差があるということにつきまして、市町村と県と一緒になって話し合いをして調整をするという考え方を、補助金を出しているということを……補助金を示しています。ただ、そういう、せっかく出している方向性があるのに何もないのは非常にもったいないと思うのですが。100万ぐらい出すということだったと思います。その会費として、市町村と県との格差をなくさずに、うまく連携する話し合いの場としての、その来年、再来年……。ちょっとはっきり覚えていないのですが、そのような形で補助金を出しています。ですから、こういう部分も行政だけではなく派遣に関する部分も、もう少し膨らませていただければありがたいと思います。もし、この記述がなくても、そういう部分について国の補助と考え方が示されておりますので、こちらとしてどう取り組むかということも、逆に教えていただければと思います。

高梨会長答えが必要でしょうか。

植野委員きればお願いします。

事務局
事務局からお答えいたします。こちらに今回載せさせていただいておりますのは、すべての事業を載せるのは物理的にはちょっと難しいので、主な事業ということで載せさせていただいております。それで、当然この視覚障害、聴覚障害にある方のコミュニケーションの手段のためにつきましては、その人材、通訳者の人材育成だけではなくて、その派遣がスムーズにいくような施策も、同様に取り組んで参りたいと考えております。。両方合わせて情報コミュニケーションがより使い易くなるように、取り組んでいきたいと事務局としては考えております。以上でございます。

高梨会長ろしいでしょうか。

植野委員
はい、国からせっかくそのような補助制度があるということであるならば、来年度その取り組みを考えていくのはいかがでしょうか。そのあたり、県と市の連携という制度について、その話し合いを設ける機会があるのですが、どのようにお考えでしょうか。

高梨会長
私から申し上げるのは何ですけれど、たしか障害者計画の中でも地域生活支援事業については、市町村格差の問題が随分指摘されまして、それについては障害者計画の中で、各圏域ごとに市町村と県との施策についての意見交換の場を設けて、そこで検討していくということがうたわれておりますので、そうした方向でやっていただければ、少しずつ改善されていくのではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。

事務局
障害保健福祉推進室の小森と申します。今、植野委員からお話しのありました県と市の話し合いの場ということですが、来年度以降、また検討してまいりたいと考えております。

植野委員かりました。ありがとうございました。

高梨会長にはいかがでしょうか。

杉田委員
重点事業6番の点につきましてお伺いしたいと思います。主な事業の障害者就業・生活支援センター事業ということで、一つでも多くというお話がありました。この事業は、国と県がタイアップをして行う事業なので、一概に県の都合だけでということがうまくいかないことも重々承知の上でお話しをしたいと思うのですが、現状、今の予算を見ると1センターあたり約519万2000円の予算が計上されているかと思います。これを、じゃあ何カ所増やすのか。例えば障害者計画の中に、16カ所すべて配置ということになると、23年度までに配置ということになると、来年度は最低でも4カ所設置しないといけないと。そして、4カ所設置するために今の予算にプラスアルファ2000万以上の予算を追加していかないといけない。それを、来年度予算の審議の中で組んでいかなければならないというのが実態だと思います。もちろん23年度までに16カ所やらないということであれば、それは構わないのですけれど、その中で中ポツセンターの指定を受ける、これからやっていこうとする事業者は、これから約2カ月間の中で計画をつくり、県に申請をし、プレゼンテーションをし、という流れでいっていきます。
この状況下において、就労を進めていこう、重点事業として掲げていこうという状況の中において、ある程度その予算化をしていかないと、多分来年度も結局ふたを開けたところ1カ所しかできませんでした、こういう状況になったら、まだまだ未設置の地域がある、そしてそこで働くことについてサポートを受けられない障害のある方たちがいるとするならば、大きな問題かなというふうに思います。もし、16カ所ということ自体が難しいと。また、そういう必要性はどうなのだという議論をする必要が当然あるとは思いますけれど、現状は計画としてうたっている以上は、せめて来年度は何カ所設置していきたい、という目標値をある程度重点事業として掲げている以上は、設定すべきではないでしょうか。また、その目標のクリアに基づく担保として、予算としてのこのくらいの申請していくのだ、というふうな方向性を示す必要性はあるように思います。その具体的な方法について、もしお答えがあればいただきたい。また検討するということであれば、それでも時間がないので構いませんが。

事務局
地域生活支援室の嶋田でございます。いわゆる中ポツセンターでございますけれども、三次計画も今般の四次計画においても、県内の圏域すべてに1カ所ずつ。ですから16圏域に設置するという形になっております。ただ、この事業は今、杉田委員の方からお話しがありましたとおり、一般就労の方の支援をかなり重きをおいておりますので、その就労支援部分につきましては、国が直接労働局――千葉県でいけば千葉労働局――が、お金も出してやると。それに合わせて生活支援ワーカーさんを設置する分について、これは県が予算をとって、ただこの予算については国庫2分の1、県が2分の1という形で委託をすると。ですから、セット事業といった形になっております。就労支援と、それから生活支援が同時に受けられるように、という形の事業になっておりますけれども、実は今お話ししましたとおり、16圏域すべてという話で、できるだけ県としてもこれは計画に盛ってあることですから、そうしていきたいと。ただ実際問題、かなり県の方の負担としてもきつくなってきているということになります。
その辺のところにつきましては、実は先月、先々月、厚生労働省の担当室長が千葉県の方にも見えられまして、ぜひ進めてほしいと。そういう方針でやっていますけれども、実際問題として、県の方の予算確保もなかなか難しい部分もあるし。それから、できるだけ優先的には、未設置圏域の方を考えておりますけれども、なかなか指定を受けていただけるパイがないということもありまして、両方かみ合わせますと16圏域すべてにというのは、結構心配な部分がありますということをはっきり申し上げました。
その中で、この障害者計画については、障害福祉計画ということで3年ごとに数字等を見直すということを予定しておりますので、可能であれば、平成23年度までの、ですから、21、22、23年度までに、その辺のところを改めて考えていかなければいけないかということを国の方にも申しまして、そういうことも必要なのかなということは、お話は受けました。ということで、では来年度どうするかということで、もちろん来年度この生活支援ワーカーの部分についての県の予算というのは、組む予定ということで、まだはっきりとは何カ所と決めていませんけれども、ただ黙っていけばあと2年で、毎年4カ所ずつ必要ですから、結構その辺のところはきついかなと思いますけれども、これは予算に要求をしていきたいというふうに考えております。
それからもう1つ言えば、今年度、中途になりますけれども、可能な限り去年の選考の中で、できてきたところについては補正で取れるのであれば、年度途中からも指定をしていただいてということも逆に考えておりますので、そういうことで、できるだけこれは計画に近づけるという意味で、設置を進めていくということで考えておりますので、そういうことで、回答させていただきたいと思います。

高梨会長
予算取りもございますので、思うようにはいかないかもしれませんが、計画の初年度からあきらめるようなことはしてほしくない、という強いメッセージだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ほかにはどうでしょうか。

杉田委員
会長、すみません。今の件もう1点、よろしいですか、回答は必要ありません。もし、16カ所に設置することが難しいと、その数について検討が必要だということであれば、やはりそれは現在運営しているセンター、並びにこれから就労部分についてやっていこうということで考えている法人、就労支援部会が必要なのだと思うのですけれども、現状はまだ、立ち上がっていない状況ですので、当協議会の方を御活用いただいて、千葉県内に何カ所のセンターが本当に必要なのか。その必要性はどうなのだというところを、きちんと議論できる場を、ぜひ設けていただければと思います。これは、あくまでも意見ですので、回答の必要はありません。

高梨会長要望ということで。

事務局
よろしいでしょうか、その部分では就労専門部会の方、これ先ほどお話しいたしましたけれども、遅れておりますけれども、そういった部分の中でも見直しが必要であるかどうかも含めまして、検討していきたいというふうに予定しております。

高梨会長
それでは、ほかにございますでしょうか、はい、五十嵐委員。

五十嵐委員
重点施策の中の、主に重症心身障害児や障害者、医療を必要とするような重症心身障害児(者)の負担についての施策なのですが、うちは制度に乗らないで民間で、全く自立支援法のお金とかは使わないで、お預かりとかをしているのですが、そういう関係もあって、こういう重身の方とか、それから医療の必要な人等、うちを利用する方が、どうしても多くなってしまいます。東葛北部の柏というところにあるのですが、最近でもインフルエンザに、その子の兄弟が小学校に通っているので、かかったりしたときに、緊急避難的に、うつったら大変なのでうちの方では預かれないですかとか、そういったこともきたりしています。それは毎年毎年あることで、できるだけ受けてはいるのですが、それで、ただ自立支援法の関係の方の事業所、つまり税金等が入っていて、より公共性の高い事業所や施設で、東葛の奥で頑張っているところもあるのですが、多分そういうところよりも、うちの方が受けている数が多いくらいになっているのではないかなと思いまして。これは、とても異常なことだろうというふうに思います。民間と個人でやっているところに、一番医療に必要な重い人たちが預けられてくるということは。それは、ひとえに東葛の北部に核となるような、重症心身の障害児の施設がないということではあるのですけれども。
例えば、3ページのところの、主な事業のところの「重症心身障害児(者)、短期入所特別支援事業、地域において重症心身障害児(者)の短期入所の適切な受け入れ先を」と書いてあって、サービスを提供した場合、国の制度のない加算を行うことで、事業者の受け入れを促進すると書いてあるのですが、多分、相当な数を受けている実感としていうと、加算されたとか、されるということで、重症心身、特に医療を必要とするような人たちの短期入所が増えるとは、ちょっと到底思えないです。加算だけの問題ではないなというふうに私は思っています。やはり、核となる医療の拠点がなければならないし。それは医者ならだれでもいいわけでは全然なくて、うちで例えばお預かりしていた方が、鼻から管を入れて食べ物を取ったりとか、あるいは薬なども入れるのですけれども、そういう方が自分で管を抜いてしまうというようなときに、近所の病院などに連れていって、管を入れてもらおうと思っても、病院の先生たちでさえ「いや、おれ、入れたことないな」とか、看護師さんなんかも「実習のときに1回だけやったことあるけれども、後やったことがないからわからない」とかいうようなのがあるのが、やはり東葛の方では、かなり普通なのです。そういう状況の中で、拠点となるような場もなく、加算というだけでそういった人たちのショート、短期入所とかふえていくとは私は到底思えない。
また、7ページのところの重度重複の障害者のケアホームの運営事業補助というのも、ケアホームができたからといって、居住の場を確保したからといって、その医療的にケアの必要な人たちが、どんどん地域で暮らしていくとは、到底思えないところがあります。
やはり、東葛の北部にそういった拠点が全くないということがあります。ですから、これらだけを読んでいると、東葛の北部というのは、あらかじめこの計画の中の重症心身の短期入所や、それからケアホームの運営補助というところからは、あらかじめ外されているような感じさえするというようなところがあります。ですから、何か東葛の北部の人たちでも加算だとか、それから制度として医療の必要な人たちも使えるような重度重複のケアホームができていくというのは、施策によって東葛の北部の重度の人たちも、その地域で暮らせるようになるということの、何か担保がないと何かちょっと地域差というのかな、とても感じてしまいました。何か担保つけてほしいなというふうに思っています。
重点施策には入っていないのですが、例えばこれは資料の5の方の11ページですけれども、照会コードで89番にある「東葛地域における重症心身障害児施設の設置」というところがあって、これは引き続き東葛地域における、ということになっておりますが、これは第3次のときから、ずっと引き続きなのですよ。こういったものについては、そろそろ本当に重点施策に入れて、例えばこういうものと東葛における重症心身障害児施設を拠点としてつくると、医療もできるし。それとセットで、重症心身障害者の短期入所者の特別支援事業とか、それからケアホームとかというものがあれば、本当の意味で地域生活につながっていくだろうというふうに思います。
これなしで、それだけ書かれていても、本当に東葛で担保できていないなというふうな感じがしますので、重点事業の方に入れて、89番のそろそろ入れてもいいのではないかなというふうに思います。これは意見で。
それで、入れていくような場合には、これは単に入所をつくるということではなくて、あらかじめ地域にどんどん出て行く、地域のケアホームなどにも移行して行けるし、それから地域でのショートステイなんかも整備されていくという、地域全体の重症心身の人たちの暮らしの安全性とか、安心の底上げにつながるような、むしろ戦略的な意識を持ってつくっていくようなものであってほしいなというふうに、単なる入所ではなくて、とも思ったりもします。そういう意味では、積極的に単なる整備に向けた支援ではなくて、むしろ積極的に地域の生活をより進めていくというような意味合いで、重点施策、重点事業に入れていった方がいいのではないかなというふうに思います。これは意見です。

高梨会長
恐らく小杉委員が、関連した発言をされたいのではなかろうかと思うのですが。簡略に、何かうまい打開案もありましたら、それも含めましてお願いします。

小杉委員
五十嵐委員、ありがとうございます、援護射撃をいただきまして。まさにそのとおりでございます、五十嵐委員がおっしゃるとおりでございます。その大きな原因は何かというと、地域に重症児施設がないということなのです。千葉市周辺と、あとは集中しております、重症児施設は。そして聖母療育園は北の銚子の手前ですから、まさに一極集中型になった状況が、今ずっとこの千葉県内では重障児施設に関連しては続いているということなのです。
したがって、今おっしゃるショートステイの問題にしても、重障児施設が、拠点施設があるから、そしてお母さん方は安心して医療を任せられて、ショートステイを利用できるということなのです。原因は、そのことが、はっきりしているわけなのです。お母さん方は、脆弱な医療のところは決して利用しません。医療の必要な人は、決して利用しません。したがって「早くつくってください」ということが、私たちの宿年といいますか、長い間の考え方なのです。今、もう既に100を、先日7月の末に私たち調べましたら待機児(者)が60人ぐらいいらっしゃいます。資料は先生方に、室長さん、あるいは課長さんにも渡してありますから、またご覧になっていただければわかりますが。そのほかに、東葛のお母さん方が施設をつくりたいといって、54名の方々が連名で児相に行きましたら、児相は「施設がないからお受けできません」とこういうことなのです。そんなおかしな話はないのです。
したがって、この辺はしっかりと、もう一度県は。それからもう1つは先ほど言いました、NICUの問題。本当に生まれてきて新生児治療室でもって、そこから出られない。出られないから、どんどん患者さんがたまっていって、後から入る人が入れない。また、NICUで待機をしなければいけない。さらに病院からは重障児施設に、児相を通して入所希望を出しても、今度は重障児施設がまさに足りないわけなのです。千葉県でどのくらい足りないのか御存じですか、全国で施設を、要するに重症児施設の人口比例からいきますと、47都道府県でワースト3なのです。これはずっと対応してこなかったことが既にここで原因として出てきているわけですから、ここのところをもう少し真剣に考えていただきたい、というのが先ほどのごあいさつの中でお話申し上げたのですね。それなら資料が充分もう入っていますから、県の方にもお届けしてありますから、あとは県が判断するだけなのですね。私なんかがはっきり言いますと、県でやってくださいと。県立でつくってくださいと。それで今、そういうことを課長さんの前でも重心協の中、会議の中で私はお話ししましたけど。それからもう一つは、今、船橋市が異常に重症児施設希望者が増えてしまっているのです。もう既に21名もこの前の調査ではわかったのですね。これをどうするのでしょうか。ますます在宅で待機したり、あるいは病院で待機したり、こんなことをする。しかもNICUが回らなくなってしまっている。こういう事態をいつまで続けるのでしょうか。もうこの辺でピリオドを打っていただきたいというのが、私たちのお願いです。ぜひお願いしたいと思います。

高梨会長
前課長さんから大分、努力をされているのですけど、なかなかできないさまざまな事情があるのだと思いますが。何かお答えされます?

乗越課長
障害福祉課の乗越です。五十嵐委員と小杉委員からいただいたお話につきましては、先週東葛で障害者計画を進める関係のシンポジウムがありまして、そのときにも同じような形でお話をいただいたところでございます。
県といたしましても、東葛において、重心の施設をつくらなくてはいけないというふうな考え方で、この引き続きという形では大変申しわけありませんけれども、こういった形で支援をしていくという考え方については、我々としても強く思っているところでございます。県で、というお話はあるのですけれども、今の状況ではなかなか県でつくる方が、恐らく難しい状況ではないかというような認識でございます。ここに書いてありますように、本当に支援については惜しまないつもりでやっておりますし、関係の市町村とも連携を取りながら進めていきたいと思います。また、おっしゃられたように施設だけという話ではなく、やはりそのNICUの出ていく先、それが施設だけではなくて、在宅という形にもあるかと思いますので、この計画の中でも在宅の重症心障害児を支える訪問看護や、訪問介護などの仕組みを進めるということで、計画に書いておりますし、それについては療育支援部会の方でも検討する事項になっておりますので、そういったことも合わせまして、重症心身障害児の方々の支援について、しっかりと検討していきたいと考えております。

高梨会長
事業の具体化につきましては、実効の上がる仕掛が必要だと思いますので、ぜひその辺も御検討いただきたいと思います。ほかにはいかがでしょうか。

小杉委員
もう一度小杉でございますが、できましたらできるだけ早く……もうこれ以上、今、限界で100以上の現実には100以上の、東葛の方々が54ですから、100以上の110数名、この方が重症児施設に入りたくて待機しているわけですね。その間には、子供たちがもう数名亡くなっています。待機している間に亡くなっていく。そして今度は家庭での療育をしていくお母さん方の心の病、あるいはうつになったり。こういう方がどんどん出てきていますので、ぜひこれ以上……。まさに非常事態ということだけ御理解願って積極的に施策の展開をお願いしたいと思います。以上です。

高梨会長
時間が延長し会議の時間がなくなってまいりましたが、この重点施策の原案にないことで追加の御提案がございましたら、お受けしたいと思うのですが、いかがでしょうか。

植野委員
重点事業はちょっと別にしまして、意見だけ申し上げたいと思います。資料5の範囲ということで、まず374、「バリアフリーに関連する公営住宅等」と書いてあります。バリアフリーの範囲と書いてありますが、これは聴覚障害者の場合に心配なのは、例えば、火災になったときの配慮ということで、法律はちょっと数年前になると思いますが、火災警報装置の各戸の住宅についての義務づけという形になりました。けれども、聴覚障害者の場合の対応とした火災報知機というか警報機、これに対してのものというものを取りつけないと使えないわけですね。対応のものが例えば、聞こえる人、聞こえない人は、とにかく使えるものはということありますけど、聞こえない人が入ったとき、これを使って非常事態の、非常に使うといった場合に、例えばランプだったら使えるのですけど、音だったら使わない。ですから取りつけたものをつけ直さなければいけないというようなことで、配慮事項として入れていただければありがたいと思います。また市町村によっては「義務であるから、全部ろう者が自己負担をしてくれ」というところで話が出ていますけど、結局4万、5万とかかるということが実態にあるわけです。取りつけるだけでも普通は数千円ですけども、そういう聴覚障害者対応にすると5万ぐらいかかって、それを自己負担にせよというようなこともあるわけで、その辺も配慮をお願いします。
349番になりますが、このユニバーサル・ツーリズムということに関してですが、これはちょっときつい、厳しい意見で申し訳ないのですけれども、昨年度、観光課ですか、商工観光課が特定の人だけを集めて、調査をしたというようなことで問題になりました。できればユニバーサル・ツーリズムである以上、あらゆる障害の方が調査に加わって、調査をするという努力の姿勢が必要だと思います。特定の人に限ってということで、ほかの障害を外すというのは逆に問題ではないかと。聴覚障害者について我々の方にも依頼がありましたけど、通訳をつけるとお金がないのでということで、依頼はあったけどはしごをはずされたということで、結局その調査に聴覚障害者は参加できなかったということがあります。ですから、ここにある以上はきちっと商工観光課の方に対して強く要望を出したいと思います。
それから3つ目は、335になります。「余暇活動について」ですが、協力者云々という書き方になっておりますけれども、自治会・町内会の方からも協力という立場で、努力をぜひ配慮という意味でお願いしたいと。その辺も盛り込んでいただいた方がいいかもしれません。例えばお祭り、盆踊り等についてでしたり、聴覚障害者が参加しやすいような環境の配慮というのが必要です。聴覚障害者も参加したいと思う気持ちがあっても、手話通訳がいない。手話通訳をできる方を呼んでというような部分もありますが、その辺の自治会の努力というのも必要だと思います。
以上です、一応思いついたことをかいつまんで申し上げました。よろしくお願いいたします。

高梨会長
まことに申し訳ございません。そのほかの委員の方もいろいろ御意見があろうかと思います。特にできるだけ多くの方に御意見いただきたいところなのですが、時間がきてしまいました。できましたら今後、メーリングリスト等を利用して、御意見をお寄せいただくということも可能かと思いますので……。いつごろまで大丈夫ですかね。

事務局月一杯ぐらいであれば大丈夫だと思います。

高梨会長
それでは、事務局からそういうことでございますので、御発言いただけなかった方については、ちょっとお許しいただくことにさせていただきたいと思います。
この作業部会の設置運営要綱にもございますとおり、この会議は決議する場所ではございませんので、障害者施策を進める上で計画に対する御意見をいただくということになっております。関係各課の調整、あるいは予算取り、その他いろいろございますので、皆さま方からの意見につきましては、できるだけ尊重して可能な範囲で御努力いただく。事務局の方で実現に向けて御努力いただくということで、御理解をいただきたいと思います。そうした意味で原案につきまして、御意見をいろいろいただきましたので、これらを参考にした上で御了解いただくということで、この議を治めたいと思いますが、よろしいでしょうか。それでは御賛同いただいたようですので、これからの意見をお出しいただくことがあるかと思いますが、これらのことも含めまして、原案について御同意いただいたということで御理解いただきたいと思います。
最後に議題4ということでその他でございますが、事務局から何かありますでしょうか。

事務局
事務局から手短に3点ほど、連絡事項がございます。次回の会につきましては、先ほどいただきましたとおり、11月を予定させていただきたいと思いますので、来週早々にも日程調整の御連絡をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。第2回目の内容につきましては、専門部会の検討状況の報告を中心に予定しております。
それからもう1つ、第2回目のときに遠隔情報保証システムというものがございまして、それをこの場で実験としてやらせていただきたいと思います。本日、お越しいただいております植野委員の関係もございまして、手話通訳がこの場に来なくても、画面を使って遠隔地にいる手話通訳の方と委員さんが連絡を取り合い、会議ができるというものだそうでございます。ちょうどこの会議を使って、試行の場という形にさせていただくことにつきまして、御協力をいただければと考えております。事務局からは以上です。

高梨会長
はい、ありがとうございました。それでは本日、議題2及び議題3につきまして、原案どおり御承認いただいたということで、御協力いただきましてありがとうございました。以上で本日の議事を終了させていただきます。マイクを事務局の方にお返ししますので、連絡することがございましたら、よろしくお願いいたします。

事務局
長時間に渡りまして、ありがとうございました。それでは以上を持ちまして、本部会を終了いたします。本日は、本当にありがとうございました。

《閉会》

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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