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更新日:令和5(2023)年10月5日
ページ番号:3038
平成29年7月18日(火曜日)
16時00分から18時00分まで
千葉県庁本庁舎5階大会議室
荒井委員、内山委員、海上委員、大越委員、上谷委員、川上委員、倉田委員、小林委員、
斉藤委員、千日委員、高梨委員、田上委員、楯委員、平井委員、水越委員、吉田委員
障害者福祉推進課
吉田課長、小菅共生社会推進室長、野口精神保健福祉推進班長、
今成障害保健福祉推進班長、共生社会推進室加藤主査、勝山副主査、牲川主事
障害福祉事業課
岡田課長、吉武副課長、板橋法人指導班長、井上事業支援班長、
鈴木県立施設改革班長、在原地域生活支援班長、池田療育支援班長
(1)第五次千葉県障害者計画の進捗状況について
(2)障害福祉における最近の状況について
(3)次期千葉県総合計画案について
(1)第六次千葉県障害者計画の策定について
(事務局)
本日はお忙しところ御出席いただきましてありがとうございます。只今から千葉県総合支援協議会(第六次千葉県障害者計画策定推進本部会)の入所地域生活支援専門部会の第1回会議を開会いたします。本日の進行を務めさせていただきます共生社会推進室長の小菅と申します。どうぞよろしくお願いします。
最初に資料の確認をさせていただきます。お手元に資料の一覧がございます。こちらのとおり資料を御用意しておりますので御確認をいただき、不足があればお申し出くださるようお願いします。また、倉田委員から4つの資料を提供いただいておりますので机上配付させていただいております。本日は全委員に御出席いただいております。それでは会議に先立ちまして吉田障害者福祉推進課長より御挨拶申し上げます。
(吉田課長)
みなさんこんにちは。障害者福祉推進課長の吉田でございます。本年度第1回の会議開催にあたりまして一言御挨拶申し上げます。本日は大変お忙しい中、天候も不順な中お集まりいただきましてありがとうございます。委員の皆様におかれましては、日頃から本県の障害者福祉の推進に御尽力いただきまして、この場をお借りしまして御礼申し上げます。また、新たに就任いただきました9人の委員の皆様におかれましては御多忙の中、快くお引き受け頂きまして本当にありがとうございます。
県では今年度障害者福祉の更なる向上を図るため組織改編を行いました。障害者福祉施策の企画等を推進する障害者福祉推進課と障害者支援施設等におけるサービスの充実を支援する障害福祉事業課、この2課体制で障害者福祉施策に取り組んで参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。今年度は現在の第五次千葉県障害者計画最終年度でございます。目標の達成に向けて引続き各種施策に取り組んでいくと同時に、皆様の御意見を取り入れながら、次期の第六次になります千葉県障害者計画を策定して参ります。何卒御協力をお願い申し上げます。本日の会議では、現計画の進捗状況を御報告させていただくとともに、次期計画の策定方針について御協議を頂くこととしております。委員の皆様からは忌憚の無い御意見を賜りたいと存じます。最後になりますが、本県の障害者福祉の益々の推進のため、今後も一層の御理解、御協力をお願い申し上げまして御挨とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(事務局)
続きまして、委員の皆様の御紹介をさせていただきます。お名前を呼ばれた方はその場で御起立をお願いたします。
≪委員の紹介≫
(事務局)
続きまして、事務局職員を紹介させていただきます。
≪職員の紹介≫
(事務局)
議題に入る前に事務局よりお願い申し上げます。御発言の際には先にお名前をいただき、その後に御発言くださるようお願いいたします。また、議事録を作成する都合上、会議中は録音をさせていただいておりますので予めご了承いただきますようお願い申しあげます。
それでは議題に入ります。なお、この会議は本来であれば部会長が進行を行うこととなりますが、部会長が決まるまでの間、引き続き事務局のほうで進行をさせていただきます。
それでは最初の議事に入ります。議題(1)部会長、副部会長の選出です。部会長、会長は委員の互選によることとなっております。自薦、他薦どちらでも構いません。何方かございませんでしょうか。
(川上委員)
部会長にはこれまで継続してこの部会の部会長をやられて本部会の会長もやられている高梨委員が適任かと存じます。副部会長には千葉県言語聴覚士会の会長であり、国際医療福祉大学の准教授もされている吉田委員が適任かと存じます。以上2人を推薦いたします。
(事務局)
ただいま、川上委員から御推薦がありました。委員の皆様いかがでしょうか。
≪異議なしの声あり≫
(事務局)
高梨委員、吉田委員お願いしてよろしいでしょうか。
≪了承の発言≫
(事務局)
ありがとうございます。それでは高梨委員には部会長、吉田委員には副部会長をお願いいたします。
それでは高梨様、吉田様、部会長、副部会長席への御移動をお願いいたします。
(事務局)
高梨部会長、吉田副部会長から就任の御挨拶をお願いいたします。
(高梨部会長)
ただ今、部会長に御指名いただきました高梨でございます。私は入所施設で児童、成人と30年程経験がございます。その後在宅の方達の支援活動を20年程関わっております。自分自身障害者でありながら支援者の側で仕事をして参りました。また、家族が現在要介護高齢障害者であり、医療的ケアを伴う状況にあります。これまでの支援者ではなく、医療的ケアを伴う人達の家族の問題につきまして、痛感しているところです。この部会に関しては昨年度からの継続になりますけれども非常に幅が広く、また重度重複障害のある方達或いは難病の方達を含めまして社会の中で非常に厳しい状況にある方達の分野を検討することとなっております。皆様のお力添えを頂きながら、少しでも県民の期待に応えられるような計画に纏めあげていきたいと思っておりますので、是非お力添えをお願いしたいと思います。
(吉田副部会長)
副部会長に推薦いただきました吉田でございます。よろしくお願いいたします。実は私は大学を出て初めて千葉県で仕事に就きましたのが愛光学園、その時高梨さんと2年程机を並べて仕事をしたことがございます。大変縁を感じております。また40数年ぶりに机を並べることとなりましたので一所懸命支えていきたいと思いますし、計画が部会で上手くいきますように進めていきたいと思いますので皆様の御協力をよろしくお願いいたします。
(事務局)
ありがとうございました。
次の議題に入りたいと思います。ここからは千葉県総合支援協議会設置運営要綱第6条第3項の規定により高梨部会長に進行をお願いしたいと思います。高梨部会長よろしくお願いいたします。
(高梨部会長)
先程課長の御挨拶にもございましたけれども本日は仕事でお疲れのところ、また、猛暑の中をお出かけいただきまして本当にありがとうございます。本日の主たるところは第六次計画策定にあたりましてこの部会の所管する分野の骨子を決めるというのが主な狙いでございますが、報告事項がたくさんございますので時間が詰まってくるかと思います。どうぞ皆さん忌憚のない意見をいただきながらも議事進行に御協力いただけたらと思っておりますのでよろしくお願いいたします。それでは早速議事に入ります。議題2の報告事項○1第五次千葉県障害者計画の進捗状況について事務局より説明をお願いいたします。
≪事務局説明≫
(高梨部会長)
ありがとうございました。ただいまの報告につきまして皆様方から御質問等ございましたらお願いいたします。
(荒井委員)
確認なんですが、資料1-7の数値について訪問系の障害福祉サービスについては全てまとめたものとなっていますが、内訳の数値はあるんでしょうか。例えば重度訪問介護だけ、行動援護だけのものだけとか。
(事務局)
結論から申し上げますと重度訪問介護であったり、個別に数値は出ております。
表の上ではまとめた数値となっております。
(荒井委員)
同じ訪問系でも事業によってばらつきがあるのではないかと思います。例えば行動援護とか重度訪問介護などは事業所数が少なかったり、ニーズがあっても対応出来ていない状況があるものと思います。できれば事業毎に数値を出した方がよいと思います。また、市町村地域生活支援事業について、この表の中では目標値も含めて触れていないということでしょうか。
(事務局)
千葉県障害福祉計画について、第五次千葉県障害者計画の冊子中に厚生労働省所管の障害福祉計画と内閣府所管の障害者計画とあるんですが、私から御説明したのは第四期の障害福祉計画のほうで定めることとされているもので、3年間の障害福祉サービスの見込量をまとめ表に整理しているものについてです。サービス提供のための方策であったり、具体的な中身に関しては主な施策の個々の分野の中に記載されています。
(高梨部会長)
荒井委員の御質問の趣旨は千葉県の計画と市町村の計画との関係性も含んでのお話しかと思って伺ったのですが。
(荒井委員)
そうですね。市町村のほうでは地域生活支援事業の市町村独自のメニューがあって、目標値を作っていて実績も挙がっていると思うんですが、県としてその辺は把握しているのか、また県として指針のようなものを計画の中に位置付けて、市町村へ示しているか、そのような関係性を含めてどのような形になっているのかということで質問をしました。
(高梨部会長)
その点について、事務局から説明をいただけますでしょうか。
(事務局)
後程、第六次の計画のまとめ方の中で言及しようと思っておりましたが、障害福祉サービスと市町村地域生活支援事業の総量について県として何等か把握しているかとの御質問について、市町村の地域生活支援事業の総量について、障害福祉サービスの総量のように集計し、計画の中に位置付けるであるとかそのような整理はしておりません。第六次の計画についても市町村の地域生活支援事業の総量については位置付けはしない予定になっています、ただ、都道府県の地域生活支援事業については、厚生労働省からの通知がございまして、県実施事業の内容を位置付けるべきとされております。
(高梨部会長)
最初に申し遅れましたが、障害者差別解消法が施行されております。この中で合理的配慮ということが求められております。私は視覚障害がありますので、御発言の際はお名前を最初におっしゃっていただくようお願いいたします。他にございますでしょうか。
(内山委員)
昨年度のこの部会の中で、私が精神科病院長期入院患者の数に関して、市町村が把握していない中で、市町村計画の中に精神障害の方の地域移行に係るグループホームの整備量や、日中活動の整備の量がなかなか整理できない状況があると思うがどのようになっているか、との質問をいたしまして、前の課長さんが、市町村からの報告数に県が把握している数値をプラスして、県としての計画を作っているという御説明をいただいたと記憶しています。私の理解に誤りがあるかもしれませんが、その説明ですと28年度の実績、見込量が市町村からの報告数を足し算しただけとのことでした。市町村からの報告数に県が把握している精神科長期入院患者数値をどのくらいプラスしていったのかというあたりが見える資料があるといいなと思っているのですが、その点はいかがでしょう。
(事務局)
精神障害については、市町村の事業というよりは、県の事業と考えているので、1年以上の長期入院患者の方がどれだけ地域に移行できるかという計算式を国から示されておりまして、その計算式によりサービスの利用者数が出まして、利用者数に対して必要な整備見込量を出していく。県が県全体の見込数を出していくことになります。それを各市町村に対して県が割り振る、精神に関してはそのような形になります。他の知的や身体障害者に関しては市町村の事業としてこれだけのサービス提供が必要という話になりますが、精神に関しては長期入院患者がこれだけ地域に移行するので、これだけサービスの利用者が居るからこの分は地域で整備してくださいということで、県が数値を出します。それを県が市町村に割り振っていくことになります。
(内山委員)
市町村の計画の中にも県の割り振られた数が入っていると理解してよろしいでしょうか。
(事務局)
そういうことになります。
(高梨部会長)
ありがとうございます。要するに県が所管している事業については市町村に割り振りが行くので、県全体の状態が分かる。しかし、市町村事業については県全体としてどのようになっているのかはなかなか分かりにくい状況になっている。これについては今後の課題として、検討の中で御意見をいただきたいと思います。
他にございますか。よろしければ次に進めたいと思います。
報告事項の○2障害福祉における最近の状況について、事務局より御説明をお願いいたします。
≪事務局説明≫
(高梨部会長)
ありがとうございました。最初の方の説明について分かりにくい部分がございましたが、要するに今後骨子案について御審議いただきますが骨子案の作成にあたりましては、国の指針に沿って作成することになる。事務局の縛りになりますので、その背景を御説明したということになります。
ただ今の説明について、御質問等ございますでしょうか。
(荒井委員)
資料の2-4-2の3頁、上段に、都道府県においては、第5期障害福祉計画中に管内市町村における必須事業の事業化に向けて計画的に取組み、かつ管内全市町村における必須事業の事業化の達成状況を分析、評価されたいと書かれています。先程申し上げたように市町村地域生活支援事業の把握をするということと、できていないところについては県のほうで計画に位置付けて、推進に向けた取組みを行うことになっていると理解していたのですが、そうではないということですか。
(事務局)
厚生労働省の通知に関して、都道府県の地域生活支援事業の実施に関する事項を定めなさいということ以外の部分に関して理解不足、正確性に欠ける部分がございました。その部分、この通知の意味するところを確認の上、委員の皆さんに後日、回答したいと思います。
(高梨部会長)
地方分権の時代でありまして、千葉県が市町村を統括しにくい状況もあるかと思いますが、一体的なものでないと効果も得にくいことがありますので是非、御検討いただきたいと思います。他にございますでしょうか。御意見がなければ先に進みたいと思います。
続いて報告事項の○3次期千葉県総合計画案について事務局より説明をお願いいたします。
≪事務局説明≫
(高梨部会長)
ありがとうございました。千葉県の総合計画、これを私どもの障害者計画を検討する上で基本に置かなければならないということになりますが、ただ今の説明について御質問、御意見等ございますでしょうか。国の指針、県の計画案の方向、これを基本に置きながら第六次の障害者計画を策定することになっていきますので、その方向性を御理解いただければよろしいかと思います。本日の本題の審議事項に入りたいと思います。
議題3審議事項○1第六次千葉県障害者計画の策定について事務局より説明をお願いいたします。
≪事務局説明≫
(高梨部会長)
ありがとうございました。只今の説明がございましたが、総合支援協議会、計画策定推進本部会の下には6つの専門部会がございます。6つの部会でそれぞれの担当する分野を決めているわけです。前回行われました本部会で、本でいいますと大分類が章にあたるかと思いますが、この1章から8章までの割り振りをほぼ決めております。これを動かすわけには参りません。その中で入所・地域生活支援専門部会は1章と7章、8章の部分を扱うということになっております。この大分類の下に中分類、本で言えば節ということになりますが、ここからはこの部会で決めることができる、いわゆる自由裁量の分部になります。中分類の中にさらに現状と課題、取組みの方向や数値目標等が入っておりますが、これまでの計画や進捗状況から落とし込んでいるだけですのでこの中身に関しては本日は審議しないこととします。
これらの中身に関しては今後具体的に検討していただくということで、本日、お願いしたいのは、中分類、節がこれでいいかということです。今日ご意見いただいて大体、方向性が固まりましたら次回で確定をしたいということです。先般行われました本部会の中で若干意見がございました。私が記憶している範囲では、入所・地域生活支援専門部会で扱う分野が他の部会と比べて広い、しかも他の専門部会で対象にならない部分は調整の結果、この部会に上がってくる。担当が増える可能性がある。そうした中でこの専門部会で議論が尽くせるのか、と心配する声がありました。そういう意味では効率的に進めていかなければならない。場合によっては本部会を通じて調整しなければならないというふうに思っています。
もう一つ意見としてございましたのは、学校における子どもたちへの福祉教育の重要性、その具体的策について第五次計画には書かれているけれども、もう少し突っ込んで検討すべきではないか、という御意見もいただいております。そんなことも踏まえて、皆さまから中分類の部分がこれでいいのか、表現はともかくとして削ったほうがいい或いはもう少し加えるべきであるという御意見がありましたら頂きたいと思います。
(倉田委員)
グループホームということを県は打ち出していますが、生涯、在宅で暮らし続けるといった話しが出てこない。私が提出した資料(ダイレクトペイメント)とリンクさせながら是非とも在宅ということを、施設からグループホームということも分かるんですが、施設から在宅とか、グループホームから在宅。
また、生涯在宅で暮らし続けるといった考え方を、六次計画の目玉として入れていただきたいということ、ダイレクトペイメントについて、札幌市で導入しているとのことで、千葉県も是非、導入して頂きたいと私からの提案です。
(高梨部会長)
倉田委員、確認しますが中分類を増やすということではなくてグループホームの整備のところに在宅の人たちの問題について、もう少し突っ込んだ施策をということでしょうか。
(倉田委員)
グループホームとは分けて考えて頂きたいんです。
(高梨部会長)
グループホームを分けるんですか。
(倉田委員)
グループホームはグループホームでいいんですが、在宅ということも目玉として表現してほしいと思います。
(高梨部会長)
他にはいかがでしょうか、
(小林委員)
今、中分類の話がありましたが、大分類で入所施設から地域生活への移行の推進というタイトルになっていますが、なぜここだけが強調されるのかなと私は思うんです。今私のところの状況では入所は40名、通所は130名の利用者がいます。130名の方のグループホームが必要となって来ているんです。入所施設からグループホームへの移行について幾つ必要としているのかということとその他のグループホーム整備がごちゃまぜになっていると思うんです。それだけではなくて地域で長く暮らし続けるための質の高いグループホームの整備というものが、2本立てであるべきだと思うんです。とにかく入所施設の規模縮小という論調で地域移行が語られるというのは、引き続きやっていただくことも結構ですが、それ以上に地域で暮らし続けるためのグループホーム整備という枠で考えていくべきなのではないかと思います。
(高梨部会長)
小林委員の御発言はそろそろ時代認識が違ってきているのではないかということです。この点についてはどうでしょうか。
(田上委員)
実際に入所施設を利用していらっしゃる方の数と地域で生活していらっしゃる方の数は、大体倍以上の方の数が地域で生活しているわけです。今まではいずれ入所施設でお世話になるということで、親の気持ちとしてずっと来ていたわけですが、国ではもう入所施設は作らない、これからはグループホームでという話になって来て、私たちとしては遠くの入所施設に行くより、生まれ育った地域で、親亡きあとの生活をどうやって成り立たせるか、在宅、自分の家で暮らす方、アパートで暮らす方、そのような暮らしが出来る方はそれでいいと思うんです。ただ、知的障害者の場合、人の支援がかなり厚くないと地域生活ができないという方がかなりいらっしゃるわけで、そういう人に向けてのグループホ―ムの整備を進めていかなければならないのかなと私は思っています。ですからまだまだグループホ―ムを作る事業者としては、大変息の長い、先の見えない流れに直面しているのではないかなと思います。ですから、国も県も今、地域で暮らしていて、親元にいる人はいいんですが、親がなくなったときにその人達をだれが支援するのかを考えていただきたいと思っています。
(高梨部会長)
グループホームの整備について、活用の方法や在り方を検討することは問題ないかと思うんですが、小林委員からの御指摘のとおり入所施設から地域生活への移行という中でグループホームという一つの手段、方法が出てきている。一つの流れ、一方的な流れのように感じるわけですが、実際には在宅の方たちの生活の場としてグループホームが利用されたり、グループホームから高齢者施設へという方向もあるわけですので、一方の方向だけではないわけです。そこで、大分類の表現を変えることは可能でしょうか。
(事務局)
大分類の表現を整理することは可能です。大分類の表現につきましては、現状、総合計画案と全く同じ表現としています。また、第五次計画とも同じであるということになりますが、表現を変える必要性があれば、全く無理なことではございません。
(高梨部会長)
それぞれの意見を踏まえますと一方的な流れとしての表現が妥当かということに若干異論があろうかと思います。検討していただくということでよろしいでしょうか。特に異論がなければ事務局のほうで検討していただきたいと思います。他にございますでしょうか。
(荒井委員)
数値目標のところに地域生活支援拠点等の整備とありますが、私はこの件は中分類に位置付けをしておいて、議論すべきくらいの内容だと思います。そのあたりはいかがでしょうか。
(高梨部会長)
補足しますと地域生活支援拠点施設事業については、2年程前から相談支援専門部会で若干意見が出ておりまして、千葉県においては整備のあり方は過疎地域と都市部の社会資源の状況が違うので、もう少ししっかりと検討すべきではないかという意見が出ておりました。全国的にも整備が進んでいないという状況です。この前の本部会でもこれを何処で取り扱うのかという意見が出ておりました。
今の荒井委員の意見も含めまして対応について、事務局より回答をお願いします。
(事務局)
地域生活支援拠点の整備についてですが、国から方針が打ち出されまして、少しずつ内容が示されてきているという状況です。全国的にもこれから整備を進めていこうというまだスタート段階でございます。恐らく中分類については入所施設の有する人的資源や機能の活用という中で、ネットワーク型であるとか、入所施設を拠点とした拠点型であるとか、そういうことを考えていくような形になろうかと思います。2つのパターンがございます。いずれも入所施設が絡んでくることになると思われます。人的資源や機能を生かすという中で中分類(5)の中で入れて検討できればと考えております。
(高梨部会長)
どういう施策が皆さんの意見からでてくるのか、それによって、場合によっては考えてもいいのかと思いますがいかがでしょうか。
(荒井委員)
ずいぶん前から地域生活支援拠点整備に関しては国として打ち出していて、国からの情報がなかなか出てこなかった状況はあったんですが、個人的にはもうこれ以上の情報は出てこないのではないかと思っているんです。だとした時に、実態としてこのようなものが必要だというニーズがあったときに、私たちとしては整備について真剣に考えなければならない時期にきているのだと思います。そのような中で今までの既存の活動の一環として整理するということも分かるんですが、テーマとしては非常に大きいものですので、しっかりと議論しなくでは進まないとしたらやはり項目として打ち出したほうがよいと思い提案しました。
(高梨部会長)
意見として、事務局のほうで検討していただきたいと思います。
他にございますでしょうか。7章、8章の部分もあります。これまでも7と8の部分の議論が、他の分野の議論よりどうしても薄いなという感じがするんです。何も問題がないということでは決してないと思います。是非ご意見をいただければと思います。
(荒井委員)
7章の項目の中に重度重複障害の方のことがあるんですが、医療的ケアが必要な方のテーマについては地域生活を考えたとき、外せないなと思います。言葉を入れておくことも大事ではないかと思います。いかがでしょうか。
(高梨部会長)
習志野圏域の自立支援協議会等から重症心身障害の人たちの実態調査について要望があがっております。これについては、療育支援専門部会で検討していただいているわけですが、医療的ケアを伴う人たちの問題については、療育支援専門部会の検討分野でもありますので、内容によっては調整が必要になると思います。荒井委員の意見について、事務局ではどのようにお考えになりますか。
(事務局)
資料の6-4の7、一人ひとりに着目した支援の中で括弧5番に重度重複障害のある方などへの地域移行の推進とあることについて、医療的ケアが必要な方などへの支援であるとか具体的な取組みについて含んだ内容とすべきではないかという御意見でしょうか。
(荒井委員)
内容的には含まれているとは思っているんです。現状、課題のところにも、数値目標のところにもあり、検討の内容的には医療的なケアを必要とする人たちのもとについて、この場に含まれていると思っていますが、中分類の中に言葉として入れることで、この人たちのことも考えているというとが明確に伝わるのかなと思ったのです。ただ、言葉の使い方が非常に難しくて、今、日本には、重症心身障害に関する定義がないんです。重症心身障害の方でも医療的ケアが必要な方とそうでない方と大きな差があると思います。このようなことを考えた際に、重度重複という言葉の使い方と重症心身障害という言葉の使い方と医療的ケアが必要な方と全く違ってきて、児童の例を言いますと重症心身障害ではないけれど医療的ケアが必要な方がかなり多く出てきていて、医療というと少し福祉から外れますが、文言を整理して医療的ケアが必要な方について記載しておくことは必要だと思っています。
(事務局)
中分類の文言について、意見を踏まえまして検討したいと思います。また他の宿題もございますので整理し、御相談させていただきます。
(高梨部会長)
他ご意見等ございますでしょか。
(内山委員)
医療的ケアの関係ですが、人口呼吸器をつけているとかそのような状況ではなく、精神の方で地域生活を維持するために往診であったり、訪問看護などが必須のアイテムであると考えています。8章の様々な視点から取り組むべき課題の中の保健と医療に関する支援のところで、数値目標にビーバー号による歯科健診のことがあります。前回この部会でも申し上げましたが、在宅、グループホーム、アパートでも地域生活を支えるためには訪問リハ、往診、訪問看護などは必要であって、これらに関連する数値目標を入れることができる項目を作ってほいしいと思います。
(高梨部会長)
ありがとうございます。今日の本題は中分類の部分をまとめたいということですので、いろいろご意見が出ましたので、表現等については次回までに事務局のほうで検討していただくということにいたします。他にございましたらお願いします。
(小林委員)
7章の障害のある人一人ひとりに着目した支援の充実について、千葉県には千葉県定着支援センターがあってこの定着支援センターというのは罪を犯してしまった人たちが、今まで支援がなかったために刑務所をいったり来たりしていた人を支援しようというところで、現実的に100人以上の方が刑務所を出てきても落ち着いた生活をしているという状況があります。是非このような方達への支援に関する取組みについて、効果を上げている状況を計画に載せていただきたいと思います。中項目の中に載せて頂きたいと思います。
(高梨部会長)
ありがとうございました。他にございますでしょうか。
具体的な取組みの方向であるとか、現状認識については様々な御意見があることと思いますので、それらは回を重ねるごとに議論を深めて頂けたらと思います。今日のところは、頂いたご意見を事務局の方で整理していただきまして次回のときに皆さんで議論いただき、中分類のところを確定させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
(事務局)
事務局から申し上げます。骨子案の大分類の1の入所施設から地域生活への移行の推進について、検討という方向で申し上げましたが、本部会での議論や国の障害福祉計画基本指針としてもこのような方向で整理されていることから、検討はさせていただきますが、御要望に応じかねることもございます。あらかじめご承知おきいただけると幸いでございます。
(高梨部会長)
だとしたら、中分類のところで工夫していただくなど委員の意見の趣旨が伝わるように検討いただければと思います。
(小林委員)
急に希望がなくなってしまいました。県の立場は分かるんですが、例えば中分類に入所施設から地域生活への移行の推進とすることはできないのでしょうか。大分類で出さないといけないんでしょうか。
(事務局)
中分類の内容を総括的に表現しているものとしており、御理解いただければと思うのですが。
(小林委員)
堂本知事の時代に、誰もがその人らしく地域で暮らせるということがキャッチフレーズになったんです。それが本来は大分類に来て、その中の中分類に入所施設から地域生活への移行の推進、グループホームの整備などを位置付けるのが本来のスタイルではないかと思いますが。修正出来ないとしても仕方ありません。
(高梨部会長)
先程県と市町村との関係についても話が出ておりました。副部会長の吉田委員はかつて市町村の施策に取り組んでおられました。感想を含めまして御意見をお願いいたします。
(吉田副部会長)
県から指示があって市町村がそれに倣って動くという時代ではないので、市町村のそれぞれの特性に合わせた部分があります。ただ、必須の部分、どの市町村も必須でやってくださいという部分と任意の部分がありますので、可能であれば必須の部分についてはどんな取組みがなされていてどのような効果があるのか。千葉県は日本の縮図であると思っています。人口集中地域とそうでない地域。地域間の差があることは確かですが、県として状況を見て少し手を入れて改善できる部分があるとすれば、その部分には手を入れることも必要なのかなと思います。ですので、必須事業の部分だけでも比較できるものがあると大変ありがたいと思います。
(高梨部会長)
それでは、本日の議事についてそろそろ終了したいと思います。骨子案について中分類まではおよそ固めたいと申し上げました。まだ、御意見を頂けなかった委員もたくさんおられます。もしメール等で御意見をいただけたらと思うんですが、事務局のほうでいつまで対応可能でしょうか。
(事務局)
できれば本日から1週間程度で御意見等いただければ幸いでございます。
(高梨部会長)
限られた時間の中で議論は尽くせない部分がございますので、今後もメールでのやり取りを積極的にお願いしたいと思います。最後に両課長様から本日の感想を頂いて、まとめたいと思います。
(吉田課長)
本日は長時間、貴重な御意見を頂きましてありがとうございます。今日いただきましたご意見は部会長からお話しいただきましたが、事務局で取りまとめた後にメール等で皆様に御意見をお伺いしたいと思います。なお、次回開催につきましては、部会長、副部会長とご相談しまして開催の有無を決定し、次に繋げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
(岡田課長)
本日はありがとうございました。いろいろな意見を頂きましたけれども、県のお示しした骨組み、大分類、中分類につきましては今までの計画と変わりがないもので、新しい課題に対応しきれていない部分があるということが今日、御意見を頂きまして分かりました。皆様方の意見をいただきまして変えられる部分は変えていく、分類等で変えられない部分は中身に盛り込んでいくという形で対応したいと思います。引続き、御議論をお願いいたします。本日はありがとうございました。
(高梨部会長)
ありがとうございました。以上で本日予定されていた議題は全て終了いたしました。
事務局から伝達等ございましたらお願いいたします。
≪事務局から伝達≫
(高梨部会長)
皆様の御協力で何とか時間を若干過ぎましたが議事を全て終了することが出来ました。ありがとうございました。これをもちまして議事を全て終了しました。進行を事務局へお返しいたします。
(事務局)
本日は長時間にわたり御議論をいただきありがとうございました。以上を持ちまして第1回入所・地域生活支援専門部会を終了いたします。本日はありがとうございました。
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