ここから本文です。

更新日:令和3(2021)年12月13日

ページ番号:480936

知り合いましょう。わかり合いましょう。(令和3年度心の輪を広げる体験作文入賞作品)

知り合いましょう。わかり合いましょう。

小学生区分

千葉県知事最優秀賞

船橋市立丸山小学校6年
𠮷永 結愛(よしなが ゆあ)

 

「何?じろじろ見て!」

家族で買い物のためにショッピングモールへ出かけた時の事だ。

皆、楽しそうに買い物をしていた。妹もニコニコして買い物を楽しんでいた。家族で買い物をしながら歩いている時におきた。一回見て、また振り返って何度も見てすれちがっていく。この人だけではない。他に出かけた時にもこのようなことがあった。

「何故?何がいけないのだ。」

きっと、普通の子ではないなぁ。と思ったから、振り返ったのだろう。普通の子って何?普通に歩いたり話したりする人の事?息をするための呼吸器や鼻に管を入れていない人のこと?と心の中で考えました。

「皆、同じ人間だから、ずっと見ないで!」

病気の人は、たくさんいる。病気でも頑張って病気と闘っている人がいる。何回も手術をしたり、歩けるようになるためのリハビリをしたり、痛みに耐えられず泣いたり、苦しくて眠れない時があったり、普通の人には、考えられない想像できないことがたくさんある。

妹が痛いと家族だって痛い!つらい。夜中に病院へ行ったりはげましたりずっとしている。病気の人が行く幼稚園や小学校に入学させてもらうために、両親は色々な所へ足を運んだり毎日登校に送ったり、付きそったり、家族も頑張っている。障害の人も家族の人も努力して、毎日を過ごしている。私も常に、妹へ優しくしてあげたい。

なのに、妹は、なぜ見られるのだろう。

最近コロナ禍であまり外に出ることはなくなったが、外出をして車いすを車から降ろそうとしたとき、

「大丈夫ですか?手伝いましょうか?」

と声をかけてくださった人がいた。車いすが重くてとまどっていた母を見て、きっと手伝おうと思ってくださったに違いない。聞いた私は、心がほわほわして、楽になった。しかし、相手の人は、きっと緊張して声をかけて嫌なことを返されたらどうしよう。という思いではなかっただろうか。言おうか言うまいか迷いながらも勇気を出して思いを言葉にして声に出してくれたのではないだろうか。なぜなら、私だったら、知らない人には声をかけづらく緊張して言葉と声が出ないからだ。声をかけてくださった方は、勇気があり、人の事を思いやる温かい人だなと思った。

コロナ禍が少しでも落ち着いたら、障害の人と同じ年の人で一緒に遊んだり、お料理したりできたら良いと思う。それができると、普通の人に障害のある人のできることやできないことを知ってもらえて、大変さや苦しさ、努力も知ってもらえる。そうすると、じろじろ見る事もなるべくしないようにしてほしい思いや知り合うことを皆に広めることで嫌な思いをすることのない世の中になるのではないかと思う。

病気の人は、寿命の短い人もいる。いつも生きていられることは、当たり前ではない。 妹は、本当に大変なのだから、生きているだけですごい。毎日、元気に生きて自由に動ける事は、幸せなので、私は自分のできることをしなくてはいけないと思う。

妹や家族の姿を見てきた私は、障害の人に寄りそって生きていきたい。だから、障害の人たちの幼稚園や学校で働き、障害の人たちの応援をしていきたい。

私たちは、今も未来もずっと、障害の人のいない世界などあり得ない。だから、障害の人達にも皆と同じように楽しく過ごせる社会にしていきたい。そのためには、障害の人の通える場所や障害の人もそうでない人もすみやすい社会を作っていかなければならない。だから、まず最初に、

「知り合いましょう。わかり合いましょう。」

 

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?