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更新日:令和5(2023)年7月31日
ページ番号:602419
発表日:令和5年7月31日
健康福祉部障害福祉事業課
県が設置している千葉リハビリテーションセンター(指定管理者:社会福祉法人千葉県身体障害者福祉事業団)の補装具製作施設で製作した義肢装具の一部について、製作過程で実施していない工程に係る費用を利用者及び市町村等の関係機関に請求するという不適正な事務処理が行われていたことが判明しました。
このような不適正な事務処理により御迷惑をおかけした利用者及び関係機関の皆様に対し心よりお詫び申し上げます。
今後このようなことが起こらないよう、再発防止に努めてまいります。
義肢装具のうち下腿義足を製作する過程においては、切断部分とソケットの適合性を確認するため、必要に応じ「仮合わせ用ソケット」を製作しています。
このたび、千葉リハビリテーションセンター(以下「センター」という。)では、この「仮合わせ用ソケット」を製作していない下腿義足についても、「仮合わせ用ソケット」の製作費用を含めた額を利用者や関係機関に請求するという不適正な事務処理がありました。
本年5月、センターの事務局が実施した職員面談の際、新規入職した職員から「過去の請求において過大請求があった。」との指摘があったことから調査を開始しました。
補装具製作施設で作成・保存していた義肢装具製作記録と事務局で保存していた平成25年4月以降の会計伝票を全て突合した結果、過大な請求があったことを確認しました。
製作項目 |
実人数 |
製作・修理数 |
実際の請求額 [うち過大請求額] |
---|---|---|---|
義肢装具(全体) |
283人 |
612件 |
ー |
うち下腿義足(全体) |
59人 |
195件 |
ー |
うち過大請求した下腿義足 |
39人 |
86件 |
42,371,991円 [3,916,623円] |
過大請求した実人数39人のうち14人は利用者負担がなく、3人は利用者負担額の上限が設定されており返金が生じないことから、返金対象となる利用者は22人となります。
請求先 |
過大請求額 |
---|---|
利用者(22人) |
792,320円 |
市区町村(15団体) |
2,053,026円 |
千葉労働局 |
983,723円 |
損害保険会社(2社) |
87,554円 |
合計 |
3,916,623円 |
担当職員は、利用者のため製作期間を短縮する一方、仮合せ用ソケットを製作しなくても成果品の機能は変わらないとの認識で、請求を行っていました。このような請求を行うに至ったのは、
が要因と考えます。
※千葉リハビリテーションセンターの利用料金は、当該指定管理者の収入となっているため、過大請求に伴う返還金は全て当該指定管理者が負担し、県の費用負担はありません。
千葉県千葉リハビリテーションセンター
千葉県千葉市緑区誉田町1丁目45番2
社会福祉法人千葉県身体障害者福祉事業団
リハビリテーション医療施設、医療型障害児入所施設「愛育園」、医療型児童発達支援センター、障害者支援施設「更生園」及び補装具製作施設等で構成される医療・福祉の複合施設。
義肢(ぎし)
病気や事故等により手や足を失った方が装着する器具。義手及び義足。
下腿義足(かたいぎそく)
膝から足首までの間の部分を切断した場合に使用する義足。
ソケット
切断した部分を適切に収めて義肢に力を伝える部分。
仮合わせ用ソケット
患者から作った最初の足型に沿ってプラスチックで密着させて作る仮のソケットで、実際に患者が装着した上で微調整を行い、切断した部分に適合する義足を作るための型となるもの。
お問い合わせ
【事案の内容に関すること】
社会福祉法人千葉県身体障害者福祉事業団
電話番号:043-291-1831(内線430・402)
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