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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年3月19日

ページ番号:333325

腸管出血性大腸菌(O157)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(令和元年5月3日)

発表日:令和元年5月3日

千葉県健康福祉部疾病対策課
043-223-2672

埼玉県在住の41歳の男性が、血尿等を呈し、松戸市内の医療機関を受診し、入院となり、腸管出血性大腸菌感染症(O157)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、松戸保健所に発生届があった。

なお、患者は現在も入院加療中である。

患者発生の経過

4月上旬血尿を呈する。

4月23日松戸市内医療機関Aを受診し、入院。

4月30日同医療機関Aで実施した血清検査の結果、腸管出血性大腸菌感染症
(O157)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、松戸保健所
に発生届があった。

県民の皆様へ

  • 調理や食事の前動物や土を触った後には、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう
  • 肉を調理する場合は、中心部まで十分に加熱しましょうまた、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸やトング」とを必ず分けましょう。
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合もありますので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

    (参考)腸管出血性大腸菌とは

    1.感染経路

    • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり,その糞便で汚染された食品や,糞便で汚染された場所を触った手指から経口的に感染する。

    2.腸管出血性大腸菌とは

    • 腸管出血性大腸菌感染症はO157,O26が主な原因であり,その他にはO111,O121,O145などがある。

    3.潜伏期間

    • 2~5日がもっとも多い。

    4.症状

    • 水様便から血便まで見られる。
    • 嘔吐
    • 溶血性尿毒症症候群(HUS)になる場合もある。

    HUSとは

    溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害の3つの症状をもって診断する。一般にHUSは腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1~10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4~10日に発症することが多い。

    5.治療

    • 対症療法
    • 脱水に対する処置
    • 抗菌薬療法

    6.県内の発生状況(腸管出血性大腸菌感染症届出数)

      2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年※
    千葉県

    185

    140

    175

    179

    213

    15

    全国

    4,151

    3,573

    3,647

    3,904

    3,844

    287

    ※千葉県分は1月1日~5月3日までの累計(本件分を含む)。全国分は4月17日現在。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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