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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年3月19日

ページ番号:333324

腸管出血性大腸菌(O26)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(平成30年8月22日発表)

発表日:平成30年8月22日

千葉県健康福祉部疾病対策課
043-223-2672

成田市在住の1歳の男児が貧血を呈し、成田市内の医療機関を受診し、入院となり、腸管出血性大腸菌感染症(O26)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、印旛保健所に発生届があった。

なお、現在、患者は快方に向かっている。

患者発生の経過

8月15日(水曜日)

顔色が悪く、成田市内医療機関Aを受診し、貧血と診断。

8月16日(木曜日)

成田市内医療機関Bを受診し、溶血性貧血のため入院。

8月21日(火曜日)

成田市内医療機関Bで実施した便検査の結果から、腸管出血性大腸菌感染症(O26)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、印旛保健所に発生届があった。

県民の皆様へ

  • 調理や食事の前動物や土を触った後には、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう
  • 肉を調理する場合は、中心部まで十分に加熱しましょうまた、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸やトング」とを必ず分けましょう。
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合もありますので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

     

    (参考)腸管出血性大腸菌とは

    1.感染経路

    • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり,その糞便で汚染された食品や,糞便で汚染された場所を触った手指から経口的に感染する。

    2.腸管出血性大腸菌とは

    • 腸管出血性大腸菌感染症はO157,O26が主な原因であり,その他にはO111,O121,O145などがある。

    3.潜伏期間

    • 2~5日がもっとも多い。

    4.症状

    • 水様便から血便まで見られる。
    • 嘔吐
    • 溶血性尿毒症症候群(HUS)になる場合もある。

    HUSとは

    溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害の3つの症状をもって診断する。一般にHUSは腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1~10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4~10日に発症することが多い。

    5.治療

    • 対症療法
    • 脱水に対する処置
    • 抗菌薬療法

    6.県内の発生状況(腸管出血性大腸菌感染症届出数)

     

      平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年
    千葉県

    130

    185

    140

    175

    179

    154

    全国

    4,044

    4,151

    3,567

    3,645

    3,904

    1,936

    平成30年の千葉県分は8月21日現在(本件分を含む)。全国分は8月15日現在。

  • お問い合わせ

    所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

    電話番号:043-223-2691

    ファックス番号:043-224-8910

    より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

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