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更新日:平成26(2014)年6月19日
ページ番号:4880
実は、病原体は、外から入ってくるだけではありません。体の中に潜んでいた病原体が、突然、暴れ始めたりすることがあります。体の中で、長く潜むことのできる病原体があります。例えば、ヘルペスウイルス、結核菌などです。
ここで、アレルギーの病気に戻り、考えてきます。
体を守るしくみがうまく働かない結果、起きてくるのが、アレルギーです。
アレルギーによる病気を予防するためには、いろいろな作戦が考えられます。
二つの絵をくらべてみましょう
上の絵は、お部屋を片付け、バランスの良い食事をとっています。
ほうきや、はたきは、ほこりを舞い上げるとのご批判がありますが・・・・、
まあ、室内を清潔にすることのたとえとして、ながめてください。
一方、下の絵は、お部屋は乱雑で、食事も理想的とは、言えません。
アレルギーがおきにくいのは、どちらでしょうか?
もちろん、上の絵が正解です。さて、もう少し、考えて行きましょう。
今までも、アレルギーを予防するために、ほこりを減らし、花粉を避け、原因となる食物を食べないようにする努力が続けられてきました。
こうした私たちの努力は、一定の成果をあげましたが、アレルギーの病気をなくすことができませんでした。むしろ、わたしたちは、生活環境の中に、人工的なものを増やし続けました。快適な生活環境に囲まれていると、人間は戦うことを忘れていきます。つまり、免疫は弱まっていきます。ほこり、ダニも、花粉などに対し、私たちが過剰に反応するようになっても、生活のまわりにあふれるものを、コントロールしていくことは難しいのです。
それでは、今後はどう対策していくべきでしょうか?
白血球(兵士たち)が、それほど、危険とは思えない侵入者に対し、過剰に反応してしまうのが、アレルギーでしたね。その過剰な反応をおきないようにするには、白血球(兵士たち)が、危険なものと、そうでもないものを、うまく見分けて、速やかに、危険なものだけを退治すればいいわけです。過剰な反応がなくなれば、私たちは、アレルギー症状で悩まされることから解放されます。それぞれの人のアレルギー体質を変えていくことが、治療の目的となっています。
そうしたゴールをめざして、今も、世界中で努力が続けられています。
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