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更新日:令和4(2022)年9月15日

ページ番号:523931

施策項目2-3-2 社会資本の適正な維持管理

※環境依存文字であるローマ数字、囲み文字を数字に変換しています。

【目標】

安定的な公共サービスを提供できるよう、老朽化する社会資本に対して、定期的な点検と適切な維持管理を行うことにより長寿命化を進めます。

【現状と課題】

既存の道路・河川・海岸・港湾・公園・上下水道などの多くが高度経済成長期に整備されたものであることから、今後、老朽化する施設の割合は更に増加する見込みであり、施設の点検結果を踏まえ、修繕などの措置を早急に行うことが必要となっています。また、これに伴う費用の増大が懸念されています。

そのため、本県では、総合的かつ計画的な管理に向けた中長期的な取組の方向性を示すことを目的として「千葉県公共施設等総合管理計画」を平成28年2月に策定し、中長期的な視点から施設総量の適正化にも配慮しながら、個別施設ごとの長寿命化計画に基づき予防保全など計画的な維持管理を実施しているところです。

また、本県は、地理的・地形的に水資源に恵まれていないことから、安定した水資源の確保、維持管理が必要です。

市町村等が運営する水道事業には、水源からの距離や利用者数の違いなどにより経営体力に大きな差があります。現在、高度経済成長期に建設された水道施設の老朽化が進行し、その更新費用等の発生が見込まれるとともに、大規模な地震や頻発する集中豪雨などの災害等への備えも必要となっています。

水道事業は主に水道料金を財源に経営を行っていますが、今後の人口減少等により、料金収入の減少が見込まれます。

このため、水道施設の更新や耐震化などを計画的に進めるとともに、水道事業の運営基盤の強化を図る必要があります。

 一方、県営水道は、今後、給水収益の大幅な増加が望めないことや、昭和30年代以降に整備した浄・給水場等の急速な老朽化による更新需要の増大などにより、厳しい経営状況となることが予想されます。

このような中、将来にわたり安定給水を確保するため、浄・給水場等について、適切な維持管理の実施による長寿命化を図るとともに、中・長期的な視点に立った計画的な更新・整備を行っていく必要があります。

【取組の基本方向】

既存の道路・河川・海岸・港湾・公園・上下水道などの社会資本を適切かつ効率的に維持していくため、引き続き計画的な維持管理に努めます。

また、県内の水道事業については、将来にわたり安全な水を安定的に供給できるよう、引き続き水源の確保や水道施設の計画的な更新等を進めるとともに、個々の水道事業体の取組のみでは限界があることから、水道事業体の統合・広域連携を推進します。

県営水道においても、水道施設の適切な維持管理や計画的な更新・整備を行うとともに、健全経営の確保に取り組みます。

【主な取組】 

2-3-2-1 既存施設の適切な維持管理と長寿命化

道路・河川・海岸・港湾・公園・下水道・県営住宅・庁舎・学校などの既存施設の維持管理に当たっては、中長期的な事業費の縮減や平準化を図るため、公共施設等総合管理計画に定める方針を踏まえ策定した、公共施設分野ごとの整備方針等を定めた長寿命化計画に基づき、点検・評価・計画・補修のメンテナンスサイクルを着実に実施するとともに、これまでの事後的な修繕・更新から予防的な修繕へと転換し、各施設の長寿命化を推進します。

  • 道路施設の維持管理と長寿命化
  • 河川管理施設の維持管理と長寿命化
  • 海岸施設の維持管理と長寿命化
  • 港湾施設の維持管理と長寿命化
  • 県立都市公園の公園施設の維持管理と長寿命化
  • 流域下水道施設の維持管理と長寿命化
  • 県営住宅の維持管理と長寿命化
  • 漁港施設の維持管理と長寿命化
  • 庁舎・学校等の維持管理と長寿命化

2-3-2-2 安全で良質な水の安定供給

安定水源の確保のため、国等が行う水資源開発施設の早期完成と、これまで整備された既存施設の適切な維持管理や更新等の改築事業が円滑に行われるよう、関係都県との連携を図ります。

また、災害等が発生した際でも、断水等による給水への影響をできるだけ少なくするため、水道施設の耐震化、停電・浸水対策の促進、県内水道事業体間の相互応援などの対応の強化を図ります。

アセットマネジメントの実施を促進し、水道施設の長寿命化や、長期的な観点からの適切な規模への見直しも含む水道施設の更新計画の策定、更新費用の平準化等を図ることで、水道施設の計画的な更新や、水道事業の運営基盤の強化を図ります。

さらに、県が広域的な水源の確保及び水道用水供給事業を担い、市町村が末端給水事業を担うという考え方を基本に、水道事業の統合・広域連携に取り組みます。水道用水供給事業では、リーディングケースとして九十九里地域及び南房総地域の水道用水供給事業体と県営水道との統合を進め、末端給水事業体については、県内8ブロックを設定し、地域の実状を踏まえた統合・広域連携の具体的な枠組みや進め方を検討していきます。

県営水道においては、令和3年度からスタートさせた「千葉県営水道事業中期経営計画」(計画期間:令和3年度~令和7年度)において、目指す方向性として「いつでも、安全でおいしい水を安定して供給し、お客様が安心し、信頼を寄せる水道」を基本理念として掲げており、この計画に基づき、健全経営の確保を図るとともに、水道施設の更新・整備をはじめ、各施策・取組を計画的かつ効率的に推進していきます。

  • 水資源開発と適切な維持管理の促進
  • 計画的な浄・給水場や管路等の更新・耐震化の促進
  • 水道事業体の経営健全化への支援
  • 災害等への対応強化の促進
  • 県内水道の統合・広域連携の推進
  • 県営水道の健全経営の推進
  • 県営水道における安全でおいしい水づくりの推進
  • 県営水道の浄・給水場や管路等の計画的な更新・整備

お問い合わせ

所属課室:総合企画部政策企画課政策室

電話番号:043-223-2483

ファックス番号:043-225-4467

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