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第3章第1節　基本理念

本県では、新型コロナウイルス感染症や、気候変動の影響による自然災害の激甚化、人口減少に伴う地域経済の縮小、都市・集落機能の低下など、様々な課題が山積しています。

また、社会経済のグローバル化が進むとともに、デジタル化の進展や脱炭素化の取組などにより、様々な分野で急速にイノベーションが進展し、県民生活には大きな影響が及ぶものと考えられます。

本県は首都圏に位置し、日本の空の表玄関である成田空港や国際拠点港湾である千葉港、東京湾の中央部を横断するアクアラインなどを有し、京葉臨海コンビナートに代表される素材・エネルギー産業の集積や、全国屈指の産出額を誇る農林水産業など、バランスの取れた産業構造が形成されています。

また、貴重な干潟が残る東京湾や長大な砂浜が続く九十九里浜など、変化に富んだ姿を見せる海に囲まれ、利根川や江戸川、印旛沼や手賀沼など、多様な水辺空間を有するほか、房総丘陵には緑豊かな山々が連なるなど、恵まれた自然環境が広がっており、各地域には、それぞれの特徴ある文化が息づいています。

こうした中、県では、喫緊の課題や社会環境の変化などに対応するとともに、海と緑に囲まれた自然環境や優れた都市機能を生かし、豊かな県民生活を実現していかなければなりません。

そこで、基本理念として、「～千葉の未来を切り開く～『まち』『海・緑』『ひと』がきらめく千葉の実現」を掲げ、社会を取り巻く環境が複雑さを増す中でも、県民の命とくらしを守るとともに、全ての県民が自身のライフスタイルを実現し、生きる価値、働く価値を感じられる「千葉の未来」の創造を目指していきます。