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更新日:令和6(2024)年8月27日
ページ番号:316932
葉玉ねぎは、玉ねぎの玉がふくらむ前に収穫した、極早取りの玉ねぎで、甘く柔らかい葉を食べます。千葉県は全国有数の生産量で、1月~3月までの季節限定の春野菜です。
玉ねぎの玉の部分が、ふくらむ前に若どりしたのが「葉たまねぎ」です。葉は甘く柔らかいので、玉ねぎになる部分だけでなく、葉も美味しく食べていただけます。
普通の玉ねぎと、葉たまねぎでは種は同じ品種を使います。普通の玉ねぎが9月中旬に種をまいてから約8ヶ月間で収穫するのに対し、葉たまねぎは8月中下旬に種をまいてから、わずか約4ヶ月半で収穫となります。
葉玉ねぎのふるさとは、九十九里浜の南部に位置する長生郡白子町と長生村です。
ミネラル豊富な砂質土壌と塩分をたっぷり含んだ潮風が、玉ねぎ栽培に適していたため、昔からたくさんの玉ねぎが栽培されていました。
ところが、昭和52年のことでした。暖冬で、生育が進みすぎた玉ねぎが次々に分球(玉ねぎが株別れしてしまう現象)して、売りものにならなくなってしまいました。
なんとか丹精込めて育てた玉ねぎを無駄にしない方法はないものか?その時、ヒントになったのが昔から農家で食べられてきた、「葉ごと食べる若どりの玉ねぎ」でした。
甘く肉厚で栄養価も高い若どりの玉ねぎは、冬場の貴重な野菜として親しまれてきました。
この若どりの玉ねぎをヒントにして誕生したのが葉玉ねぎです。
以来、長生郡生まれの葉を食べる玉葱なので「ながいき葉玉ねぎ」と名付けられ、生産が始まりました。
葉玉ねぎは普通の玉ねぎと違って、使える農薬が極端に少ないため、病気を出さないように作ることが、とても大変なんです。
夏場、苗を作る場所をビニールで覆って太陽の熱で土の中の病気や雑草を退治する太陽熱処理にも生産者全員で取り組んでいます。畑に植えた後も、細心の注意を払って病気を出さないように気をつけています。
それが一番大変なことではありますが、裏を返せば、食べる方にとっては安全だとも言えると思います。
*写真は太陽熱消毒の様子です。
白子町
千葉県産葉たまねぎは、2月が旬です。
ポリ袋等に入れて、冷蔵庫の野菜室へいれます。
使いかけのものはラップに包んで保存します。
昔からの食べ方としては酢味噌で和えた「ぬた」があります。
また、肉厚で、甘味の強い葉の部分を美味しく食べていただくには、すき焼が美味しいです。
肉やベーコンと一緒に炒め物にしたり、シーチキンと和えて、お好みのドレッシングで食べるサラダもおすすめです。
和食や中華はもちろんですが、もともと玉ねぎですので洋食との相性も抜群です。
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