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更新日:令和4(2022)年3月14日
ページ番号:316961
いちじくは鮮度が命ですが、千葉県は消費地に近いので、新鮮ないちじくをお届けすることかできます。
いちじくは鮮度が命ですが、千葉県は消費地に近いので、新鮮ないちじくをお届けすることかできます。
いちじくは、完熟すると格段に美味しくなります。県内の直売所では、樹で熟したいちじくも販売しています。ぜひ一度、ご賞味ください。
品種は「桝井(ますい)ドーフィン」が主体です。
いちじくは、原産地アラビア地方から東進し中国を経て渡来したという説と、寛永年間に西南洋の種を得て長崎に植え、ここから全国にひろまったという説があります。
明治末から大正初期にかけて多くの品種が、主としてアメリカから導入されていますが、日本は生果用の生産が主であり、欧米のような乾果産業が発達していないため栽培はあまり拡大しませんでした。
昔は、家庭果樹として1~2本はどの家庭にも植えられており、季節の味を楽しんだ世代には、根強い需要があります。
かつては、散在的な栽培がほとんどで、九十九里沿岸の地下水の高い砂地地帯に在来種が宅地内や空き地等に植えられていました。
昭和4年頃、姉崎町(現市原市)の森田喜一郎、相川吉郎、露崎金蔵の3氏が広島県から桝井ドーフィン種を導入し40アールの栽培を開始しました。このいちじく園が、戦後市原地域のいちじく栽培の振興の基をなしています。
現在の主力品種「桝井(ますい)ドーフィン」は、なんと昭和初期には千葉県(市原市姉崎)で栽培されていました。
昭和50年代後半に『一文字整枝仕立て法』が導入され、作業性が各段に向上したことと、水田転作作物として推奨されたことで県内各地で栽培面積が増えてきました。
昭和60年代には、早期出荷による有利販売を目指し、各地(市原市、袖ケ浦市、君津市、富津市)でハウス栽培も始まりました。
近年は、熟度の進んだ食味の良いいちじくや、規格外品等を使用した加工品が直売所に並ぶようになりました。
暖冬の影響で、かつては寒くて不適地とされた地域でも栽培できるようになったことで、産地が県内に拡大しています。
*写真が一文字整枝です。作業性が良い。
千葉県内で栽培されているいちじくの品種は「桝井(ますい)ドーフィン」が9割以上を占めています。
市場出荷では、収量性、果実の大きさ、店もち、輸送性、果実の色が要求されるため、これらの点で優れている「桝井ドーフィン」が多く栽培されています。
直売所では、食味の良さが重要なので、一部の生産者は、「桝井ドーフィン」以外の品種導入を模索しています。
桝井ドーフィンに比べ、1回り果実は小さいが、甘味・酸味ともに勝り、食味が良い。
一口サイズで皮のまま食べることができ、ねっとり甘い。
フランス原産のいちじくで、果肉が柔らかく糖度が20度以上にもなる高糖度品種である。果重は50~100グラムとやや小さい。
収穫期間は7月上旬から中旬にかけて。
果皮が黄緑色で、薄く、皮ごと食べられる。
夏果専用品種で、前年の枝の先端部分だけに果実がつくため収穫量が少ない。
香取市では「桝井ドーフィン」との差別化のため、2009年から香取市いちじく研究会内の2戸の生産者が13アールで「キング」の栽培を開始しました。
収穫期間が約2週間と短い期間限定の味です。
「キング」は果実が柔らかくデリケートなため、市場出荷せず、全量直売で販売しています。
香取市の道の駅「水の郷さわら」では、珍しさもあり好評を得ています。
「香取市いちじく研究会」は、2009年7月にいちじく生産者14名で発足しました。栽培面積は約3ヘクタールです。
生産技術の向上と「香取のいちじく」の知名度向上のため、栽培技術の情報交換や、販促への取り組みを行っています。
市原市、袖ケ浦市、香取市
千葉県のいちじく(桝井ドーフィン)は8月中旬~10月上旬が旬の時期です。
いちじくは特に貯蔵性がないので、早めに食べるようにしましょう。先端の割れているものから先に食べるようにします。食べきれないときは皮をむいて冷凍にします。半解凍してシャーベット状で食べるのもおいしいです。
いちじくは完熟すると、果実の先端から割れたり、果皮にヒビが入ったりします。こういう果実は、流通に向いていないので産地でだけ食べられる味です。千葉県の産地に近いメリットを農産物直売所などで楽しんでください。
いちじくの皮をむくには、果実を持ってヘタ(軸)の方から皮をむくと上手にむけます。
一日に1果づつ熟すことから「一熟」→「いちじく」、1ヶ月で実が熟すため「一熟」→「いちじく」となったという説、中国名の「インジェクフォ」、「イヌビワ」から由来したなどの説があります。
いちじくは漢字で「無花果」と書かれるが、いちじくの果実は花です。果実の内部(多肉質の花托)には、多数の小花が密集しています。
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