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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年8月5日

ページ番号:600923

スマート農業機械の実演体験を実施(令和5年度)

発表日:令和5年7月21日
農林水産部千葉県立農業大学校

 スマート農業は栽培環境の最適化や作業の省力化に効果があり、今後広く普及を図る必要があります。千葉県立農業大学校では、農学科1年生の農業機械実習カリキュラムの一環として、スマート農業機械の実演体験を実施しており、直進アシスト機能付きトラクターやラジコン草刈機など、最新のスマート農業機械の操作体験や、生産現場への普及が進む農薬散布用ドローンなどの実演を見学します。農業大学校では、本県農業の担い手を育成するため、今後ともスマート農業教育に力を入れていきます。

開催概要

(1)日 時 令和5年8月3日(木曜日)午前9時30分~午後3時30分

(2)場 所 千葉県立農業大学校機械化研修科ほ場(千葉県緑区大膳野町1055)

(3)参加者 千葉県立農業大学校農学科 1年生53人 2年生1人

(4)講 師 株式会社 関東甲信クボタ職員 10人

当日のスケジュール

 午前9時30分~午前9時40分 オリエンテーション

 午前9時40分~午後3時20分 スマート農業機械の実演及び体験

 午後3時20分~午後3時30分 総括説明

実演及び体験内容

  学生が6班に分かれ、各種スマート農業機械の操作体験や実演を見学します。

  【操作体験及び実演見学を行うスマート農業機械一覧】

  操 作 体 験:1 直進アシスト機能付きトラクター、2 直進キープ機能付き田植機、3 ラジコン草刈機

  実演の見学:1 自動運転トラクター、2 農薬散布用ドローン、3 電子地図による圃場管理・作業記録システム

  ※今年度は新たな実演として、電子地図による圃場管理・作業記録システムを取り上げます。

参考

1 概要

 学生がスマート農業の基本的な知識や技術を習得できるよう、農業機械実習の一環で、スマート農業機器メーカーに委託し、最新の機器の実演・操作体験を行う。また、ICTを活用した牛の行動監視システムや統合環境制御ハウスなど、最新のスマート農業機器を整備し、農場実習等の中で実演・研修を行う。

2 スマート農業実演体験研修の実施(8月3日開催) 

 スマート農業に関する見聞を広げるため、農学科1年生の農業機械実習の中で、直進アシスト機能付きトラクターやラジコン草刈機等のスマート農業に関する学習環境の実演、体験研修を行う。

(1)操作体験

 ア 直進アシスト機能付きトラクター:NB21GS(直進アシストで畝立て)

 イ 直進キープ機能付き田植機:NAVIWEL(直進キープ田植え)

 ウ ラジコン草刈機:ARC-501(法面の草刈り)

(2)実演機器

 ア 自動運転トラクター:アグリロボトラクタ100ps(自動運転作業)

 イ 農薬散布用ドローン:MG-1SAK(薬剤散布作業)

 ウ 電子地図による圃場管理、作業記録システム:KSAS

3 スマート農業に関する学習環境整備

(1)統合環境制御ハウスの整備

 トマトなどの農作物に最適な生育環境を自動的に整える統合環境制御ハウスを整備した。令和4年度からトマト、パプリカの栽培を行い、ハウスを活用したスマート農業の実習を行っている。

(2)牛行動監視システムの導入

 牛に着けたセンサーで行動をリアルタイムに管理し、発情や疾病等の兆候を「見える化」するシステムを導入。センサーの付いた首輪を乳牛4頭及び和牛1頭に装着し、牛の状況をスマートフォンで随時把握できる。和牛2頭の出産に際しては、出産の前兆をとらえることに活用した。

(3)土壌水分センサーの導入

 栽培ほ場中の土壌水分をセンサーで自動的に計測することで、最適な土壌水分となるかん水が可能となる。よりおいしいカボチャを栽培するために、土壌水分の管理に活用している。

(4)除草ロボットの導入

 果樹園の下草など、自動で草刈りを行う除草ロボットを導入した。従来の機械を用いた除草作業と本機を用いた除草とのコスト比較を行い、導入効果を検証している。

(5)食味・収量センサー付コンバインの整備

 食味計及び収量センサーを備えた多機能なコンバインを使用し、水稲の収穫実習で食味や収量の自動計測を行う予定。

(6)アシストスーツの導入 

 米袋、重量野菜の持ち上げや運搬作業など身体への負担を低減できるアシストスーツを導入した。重量物の運搬時における身体への負荷低減効果について実習する予定。

(7)今年度実施予定の内容 

 ア eラーニング用デジタルコンテンツの作成

 講義を映像化し、受講生が自宅など遠隔地で視聴し学べる環境を整える。

 イ 農業用自走式運搬ロボットの導入

 運搬と防除機能を備えた多機能型の運搬ロボットを導入する。

 防除の遠隔操作が可能で、作業者の負担が軽減される。

 また、運搬作業の効率化を図る。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部千葉県立農業大学校

電話番号:0475-52-5121

ファックス番号:0475-54-0630

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