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更新日:令和6(2024)年6月13日
ページ番号:633240
修業年限 | 定員 | 入学資格 |
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2年 | 各学年80名(計160名) | 高等学校卒業程度 |
広い視野を養うための教養科目と専門性の高い科目が両立しています。
先進農家等への派遣等を通じて、実践農業の体験学習ができます。
1年次後期から専攻教室に所属し、自らの課題設定で卒業研究を行います。
1年次の寮生活(全寮制)を通じて、自主性や協調性を養います。
一般教養科目 | 専門必修科目 | 専門選択科目(共通) | 専門選択科目(植物系) | 専門選択科目(動物系) | 専攻科目 |
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教養基礎講座
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生物化学実習 農場実習 国際農業実習 農業派遣実習 キャリアサポート実習 情報処理概論 I 作物・園芸学概論 植物防疫概論 土壌肥料概論 畜産学概論 農業経営・経済学概論 農業会計論 農業生産工程管理論 農業機械実習 食品学 食品加工実習 流通マーケティング論 キャリア基礎講座 |
農業環境概論 生物統計学 農業工学 農業法律学 農業協同組合論 情報経営論 農業経営学 情報処理概論 II 農業史 農業気象学 新農業技術論 国際食料・農業事情論 園芸療法論
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植物生理学 植物育種学 病理・昆虫学 土壌・肥料学 作物学 野菜園芸学 果樹園芸学 花き園芸学
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家畜育種学 家畜繁殖学 家畜生理学 家畜環境保全学 飼料学 酪農・肉牛 養豚 養鶏
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専攻実習 卒業論文
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令和6年度農学科授業計画(シラバス)(PDF:1,872.8KB)
実務経験のある教員等による授業科目(専門科目)の一覧[農学科](PDF:57.8KB)
農学科1年生の後期から専攻教室に所属し、卒論課題を中心にそれぞれの技術を修得します。
各専攻教室の詳しい紹介については、学校案内もご覧ください。
作物専攻教室では、様々な農業機械を活用しながら水稲、ムギ、ソバ等の穀物やサツマイモ、ジャガイモ等のイモ類、ダイズやラッカセイ等のマメ類を栽培しています。酷暑や厳寒期は大変ですが、専攻生全員で作業し、収穫の喜びを分かち合うことができます。専攻生は自分が興味を持った作物に対して、収量向上や品質改善、省力・低コスト化等農業現場でのニーズをとらえて課題を設定し、卒業論文の研究に取り組みます。
露地野菜専攻教室では、露地ほ場と無加温パイプハウスを活用し、キャベツ、ネギ等の葉菜類、ナス、ピーマン等の果菜類、ダイコン、ニンジン、サトイモ等の根菜類など様々な野菜を栽培しています。品種選びから苗づくり、収穫までを実践し、適切な栽培管理を学ぶとともに、つくった野菜を自ら食べて評価します。また、出荷調製作業や販売を通じ、生産だけでなく、販売するための視点も養います。体験を通じた課題解決学習により、自ら考え行動できる人材を育成します。
施設野菜専攻教室では、イチゴ、トマト、パプリカ、キュウリ、メロン、スイカ等の果菜類を中心に栽培しています。土耕栽培を基本に環境制御ハウスでの養液栽培、その他、高設・隔離床栽培等を行っています。専攻生は、自分の責任で育苗から収穫まで日々栽培管理し、施設野菜の実践的な栽培と卒業論文の調査研究を通しながら、栽培技術を身に付けるとともに、収穫する喜びと食べる喜びも体験できます。夏のハウス内作業環境は、暑く厳しいですが、努力の結果、収穫された農産物を手にすると、今までに経験したことのないような喜びを味わえます。
果樹園芸専攻教室では、ナシ、ブルーベリー等の落葉果樹を中心とした基本的な栽培管理技術の習得とともに、農業生産工程管理に取り組みGLOBAL.G.A.P.認証を取得しました。また、様々な新品種や品質向上のための新技術が開発されている中、その実用性の検証や、高品質果実の安定生産のための栽培技術の習得を行います。更に、収穫物を販売することを通し、消費者視点での栽培についても考える機会を設けます。果樹園芸専攻は果樹を通し、生産と消費の両側面から農業を学ぶことが出来る教室です。
花き園芸専攻教室では、切り花や鉢花の栽培技術を学習しています。切り花栽培では、施設栽培を中心に色々な品目を組み合わせた輪作体系や、開花調節による周年生産方法について実習を行います。鉢花栽培では、特定の出荷日を目指した日長処理による開花調節や、品質向上のための植物成長調整剤の活用技術等に取り組んでいます。また入学式、卒業式を飾る全ての草花を栽培しており体育館を彩ります。社稷祭や直売でのシクラメンや花束の販売は、地域の方からも好評いただいています。
畜産専攻教室では、牛、豚、山羊、鶏を飼育しています。飼料給与、除ふん作業をはじめ、牛・豚の飼料の自家配合、山羊の繁殖管理、飼料作物の栽培やサイレージ調製、鶏では集卵、洗卵等の作業を行います。各テーマにそって、体重・体尺測定や、飼料設計、行動調査、卵の産卵調査や卵質調査等を行い、卒業論文としてまとめます。また、スマート機器の牛行動モニタリングシステムを導入し、実習や卒業論文で活用しています。家畜・家禽管理の難しさ、厳しさを知り、また動物の飼育を通し、命の大切さと畜産業の意義を学習しています。
情報経営専攻教室では、生産・販売・流通・経営や地域農業の振興など「実論」についての課題研究に取り組んでいます。経営は人・物・金・情報などの経営資源と知恵を活かし、継続的に行っていくものです。現状を分析し、計画を立てて、実行し、目的を達成していきます。失敗したら何が原因だったのか反省し、改善します。このような論理的思考を養っています。また、研究科生が運営している模擬会社と密接に連携し、生産から加工・販売など様々な視点で調査研究する専攻教室です。
生物工学専攻教室では、バイオテクノロジー分野の中でも、特に植物や微生物の培養技術を主軸として、学生の興味関心に加え、地域の生産者の要望や研究機関のアドバイスを取り入れ、課題に取り組んでいます。高圧蒸気滅菌器やクリー ンベンチ、恒温室等の施設設備を活用し、ウイルスフリー苗や育種素材の作出、クローン苗の効率的な増殖法の検討、微生物の機能解明等を行っています。
食品加工専攻教室では、地域で生産された農産物やほ場で栽培した農産物を教材として、加工特性、加工貯蔵技術を学習しています。営業許可を取得している食品加工室を用い、規格外野菜や果物に着目し、農作物の生産(1次産業)だけではなく、製造・加工(2次産業)、販売(3次産業)に取り組んでいます。農産物に新しい価値をつけ、農業所得の向上につながる6次産業化の研究を進め、地域産業の創出を目指しています。
土壌肥料専攻教室では、環境に配慮しながら高品質な農産物を生産する持続可能な農業のための土壌管理技術を習得します。具体的には、「農業は土力(どりょく)」を合言葉に、土壌診断に必要な各種成分の分析方法や土壌改善方法、環境保全型施肥技術、土づくりのための堆肥化技術と施用法などを学んでいます。露地ほ場とビニールハウスを有し、学生の希望にあわせた様々な作物の栽培と土壌改良資材や肥料を用いた環境にやさしく、より経済的な農業を探求しています。和気あいあいとした実習や分析を通じて、知識の深化を図るとともに、課題解決能力を身に付けます。
病害虫専攻教室では、農作物に被害を及ぼす病害虫の生態や防除対策について学んでいます。令和4年度には水稲苗を食害するジャンボタニシの捕殺トラップを開発し、減農薬栽培を進めることで、絶滅が心配されるトウキョウサンショウウオを保護することができ、収穫したお米をブランド米販売につなげ、その成果で全国農業大学校等プロジェクト発表会の農林水産大臣賞を受賞しました。また、平成30年には害虫のアブラムシを食べる「飛ばないテントウムシ(商品名:テントロール)」を商品化し、農薬を使わないことで環境にやさしい農業を支える研究が、第49回毎日農業記録賞の最優秀賞を受賞するなど、全国大会で多数の入賞経験があり、正かはいちご農家やシシトウ農家の経営で役立っています。
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