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更新日:令和4(2022)年3月14日
ページ番号:7361
写真1すじ症(横ひだ、くびれ)
肥大期に土が乾燥すると発生しやすくなります。中首系より短首系(デブ系)の方が発生しやすく、締まった土や作土層の浅いほ場(いずれも乾きやすい)で発生しやすいです。また、やまといもに適する土壌pHは5.5から6.0ですが、毎年発生が多いほ場では、土壌酸度が適正値より低く、石灰の含有量が少ない傾向です。生育中に乾燥したらかん水することが一番重要です。さらに、作付け前に、サブソイラー等による耕盤破砕や、土壌酸度が低い場合には石灰類施用も行いましょう。
写真2まつかわ症
表面が松の樹皮のように黒くひび割れ、かさぶた状になります。過湿か、未熟有機物や鶏糞などを多量に入れたほ場が発生しやすい傾向となります。また、生育中のかん水が多くなると発生が多くなります。
対策は、過湿にならないようにほ場を管理することです。すじ症と同様サブソイラー等による耕盤破砕やほ場周辺の排水対策を行いましょう。
写真3黄化症
上部以外で通常は白色の部分が黄土色の症状になり、洗浄してもとれません。多量な未熟有機物が残っていると発生しやすくなります。特にソルゴーのようなすき込み量が多い緑肥は注意が必要です。緑肥のすき込みや堆肥施用を行った場合は、分解を早めるよう耕うん回数を多くしましょう。
大型機械の利用により土も締まり耕盤が出来やすくなっています。さらに、石灰類を施用しても効果が実感できず、反対に土が硬くなるとの理由により施用を控えているケースが多くなっています。天候や作業体系、土壌養分の含有量の変化等を意識し、土づくりを含め適正な土壌管理や栽培管理を行い品質向上に努めましょう。
初掲載:平成28年2月
印旛農業事務所改良普及課
中部グループ
主任上席普及指導員
園部幸雄
電話:043-483-1124
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