ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年9月22日

ページ番号:9016

東京湾漁業研究所

のり養殖業の振興のため、優良品種の作出等の試験研究や技術指導・情報提供を行っています。
また、東京湾の貝類漁業で大きな位置を占めるアサリやハマグリについて安定生産するための生態調査や増養殖技術開発を行っています。
この他に、東京湾の漁場環境の調査研究を行い、漁業者などにその情報を提供しています。

のりの生産安定のための研究

千葉県では市川市、船橋市、木更津市、富津市の海でのりが養殖され、「色良し、味良し、香り良し」と呼称される良質ののりが生産されています。
私たちは、質の良いのりがたくさん取れるように、優良品種の作出や疾病防除に関する研究、効率的な漁場行使に関する調査や技術指導等を行っています。

養殖のりの収穫

養殖ノリの収穫

11月中旬頃から4月中旬頃にかけて、10~20cm程度に伸びたノリを摘採船で網の下から刈り取って収穫します。収穫したノリはその日のうちに全自動乾燥機で乾のりに仕上げます。

 

アサリなどの生態研究と増殖技術の開発

アサリは東京湾での主要な水産物の一つで、千葉県は全国有数の生産県です。しかし、近年生産量が減少傾向にあるので、もっと安定的に多く生産できるように、アサリの生態をうまく利用した増殖手法や人工的に増やす方法を研究しています。

あさり稚貝

集積材にたくさん着底した天然発生のアサリ稚貝

集積材を干潟に設置し、いつ、どこで、どれだけの天然アサリ稚貝が確保されるかを調査研究することで、天然発生稚貝の有効利用に取り組んでいます。

 

漁場環境に関する試験研究

東京湾の漁業者やノリ養殖業者などに水質に関する情報を提供するために、各種調査を行いその結果を公表しています。また、漁場環境の改善に向けた試験研究も行っています。貧酸素水塊と赤潮に関する説明のページ

水質観測

水質観測

赤潮調査

赤潮調査(植物プランクトンの検鏡)

 

貝類

底泥

 貧酸素水塊が生物や底泥に与える影響調査

東京湾調査・指導船「ふさなみ」

概要

東京湾で水質・漁場環境調査、生物調査及び操業安全指導を行うために、平成25年12月に竣工しました。

ふさなみは、東京湾で以下の調査を行っています。

  • 水質観測
  • 採泥調査

    (スミスマッキンタイヤ―、エクマンバージ、柱状採泥)

  • 生物調査(底びき調査、浮遊仔魚調査)
  • 海底地形探査調査

ふさなみ

主要目

全長 20.00m
登録長 17.10m
全幅 4.30m
深さ 1.50m
総トン数 19トン
定員 24名※
燃料/清水タンク 2,000/500L
速力(試運転最大|航海速力) 21|18kt
用途 小型兼用船※
基本設計及び監理 一般財団法人日本造船技術センター
建造 ヤンマー株式会社
起工 平成25年7月11日
進水 平成25年12月11日
竣工 平成25年12月25日

※平成26年3月変更

ふさなみパンフレット

お問い合わせ

所属課室:農林水産部水産総合研究センター東京湾漁業研究所

電話番号:0439-65-3071

ファックス番号:0439-65-3072

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?