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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > 農林総合研究センターの視察 > 東総野菜研究室 Toso Vegetable Crops Laboratory
更新日:令和6(2024)年3月13日
ページ番号:8289
東総・九十九里地域は、海洋性の冬季温暖な気候条件を活かした野菜生産が盛んです。とりわけキャベツ、ダイコン、ネギ、メロンは全国的に有数の規模を誇り、首都圏への生鮮野菜供給基地として重要な役割を果たしています。
当研究室は、東総・九十九里地域におけるキャベツ、ダイコン、ネギ、ブロッコリー、露地メロン、スイカ等の特産野菜や加工・業務用野菜について、高品質・低コスト生産、省力化、肥培管理等の技術開発に取り組みます。
これまでに開発した日平均気温の積算温度と抽根部の根重による冬どりダイコン収穫予測モデルについて、ユーザーテスト等を通じて現地適応性を検証します。また、春どりダイコンやスイカ成熟期予測への利用拡大を検討します。
[写真]収穫適期のダイコン
キャベツ、ダイコンのべたがけを利用した台風被害軽減技術を検証します。べたがけによる台風被害軽減効果を明らかにするとともに、キャベツでは台風前後の作業集中緩和を目的にべたがけの長期被覆栽培技術、ダイコンではキスジノミハムシ等の害虫の防除効果を明らかにして、生産者への導入促進を図ります。
[写真]台風前にべたがけしたキャベツ圃場
地球沸騰化と言われるほどの近年の猛暑条件において、ネギ及びキャベツの安定生産を実現するための管理技術の確立を図ります。ネギでは年内どりを中心とした作型の夏越し技術の確立、キャベツでは育苗や定植直後のかん水指標の策定を目指します。
[写真]滞水した夏越しのネギ圃場
地域の農業副産物であるもみ殻をくん炭にしてネギ圃場へ投入し、農地への炭素貯留やネギの生育安定を図るための技術確立を目指します。ネギ栽培でのもみ殻くん炭長期連用の影響を明らかにします。また、湿害回避等の効果を検証します。
[写真]ネギ植え溝へのもみ殻くん炭施用
旭市飯岡地域の特産であるタカミメロンについて、増収や高品質生産が期待されるパイプハウスでの立ち栽培技術を確立します。また、萎れ症状が問題となっている7月どりトンネル栽培では、原因の特定や対策技術の確立を図ります。
[写真]タカミメロンの立ち栽培
主作物前の緑肥として地域での導入事例が多いマリーゴールド―ダイコン体系、ソルゴー―キャベツ体系において、緑肥すき込みによる主作物への肥料効果を明らかにし、減肥栽培技術を実証します。緑肥の肥料効果はドローン空撮画像の解析により面的に把握し、可変施肥機で使用できる減肥可能マップの作成を目指します。
[写真] 空撮画像による緑肥生育指標の評価
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