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更新日:令和6(2024)年2月28日
ページ番号:8294
畑地利用研究室がある北総地域の畑地帯は、首都圏などへの農産物の供給基地として大きな役割を果たしています。
当研究室では、地域で栽培の多い畑作物や露地野菜を対象に、農作業の機械化・省力化、高品質・安定生産などの技術開発に取り組みます。また、畑作物及びイモ類の原原種の増殖、維持にも取り組んでいます。主な取組課題は以下のとおりです。
主な取組み課題
千葉県の特産品である落花生の栽培では、播種、収穫及び脱莢作業の機械化が遅れており、労働負担が大きいことが問題となっています。そこで、落花生の高品質を維持しながら労働時間の削減を目指して、民間等で開発済みまたは開発中の各種作業機を導入した機械化栽培体系の確立と実証に取り組んでいます。
[写真]マルチ同時播種機
[写真]掘取機
[写真]拾い上げ脱莢機
12月~2月に播種する春夏ニンジンは生育中に低温にあたる期間が長いため、花芽が早期に分化しやすく5~6月の収穫期に抽台の発生による減収や選別に伴う作業時間の増加が問題となります。そこで、現行の栽培品種を対象として、抽台多発要因の解明と抽台の発生が少ない栽培方法の確立に取り組んでいます。
[写真]春夏ニンジンの抽台多発圃場
千葉県は、サツマイモ産出額が全国第2位(平成30年)です。当研究室では、農研機構次世代作物開発研究センター(つくば市)と農研機構九州沖縄農業研究センター(都城市)が育成した青果用サツマイモ系統の栽培試験を行っています。これらの中から北総台地に適し、病気に強く、おいしいサツマイモ品種を選定します。
[写真]作りやすく、おいしいサツマイモ品種の選定
「べにはるか」は、食感がしっとりとして甘味が強く、消費者からの人気が高い品種です。近年、県内の作付面積は増加しており、現地からは経営規模拡大に対応した苗増殖技術の確立が求められています。そこで、苗の増殖効率の向上、採苗と植え付け作業の省力化を目指して、効率的な苗増殖技術の確立に向けた研究を実施しています。
[写真]サツマイモ苗栽培の様子
農研機構次世代作物開発研究センター等で育成された大豆系統から、千葉県に適した系統の選定を行っています。また、県北地域の水田転換畑で普及が見込まれる早生品種「里のほほえみ」について、成熟期に落葉せず、茎に青みが残る青立ち症状が発生しにくい栽培法を確立するため、適正な播種時期、栽植密度、施肥法等を明らかにするための試験を実施しています。
[写真]大豆成熟期における青立ちの違い
(左:「タチナガハ」、右:「里のほほえみ」)
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