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更新日:令和6(2024)年3月7日
ページ番号:8293
食味や品質の良い米を安定的に生産するには、遺伝的に純度の高い充実した種子もみを使用することが重要です。そこで、当育成地では、優良な種子の安定供給のため、遺伝的純度の高い種子もみの生産管理方法を明らかにします。その研究成果に基づいて、千葉県の水稲奨励品種の元種子(原原種)を維持管理し、これをもとに県内の種子もみ生産農家で使用する元種子(原種)を生産し配付します。また、他研究室と協力して九十九里地域に適する優良品種の選定も行います。
遺伝的純度の低下は主に他品種との自然交雑によるものです。そこで、原原種を栽培する圃場は、同じ品種で囲まれた中央に配置したり、隔離ほ場で1本ずつ植えて生育特性を調べながら栽培します。原原種を使って育成する原種は、他品種と開花時期が重ならないよう、田植え時期を前後にずらして移植し生産します。また、漏生イネ(前年のこぼれ籾から発生した株)や異型株の抜き取りをして遺伝的純度を高めるよう栽培管理を行います。
また、生産に使う機械類の清掃なども徹底して行い、他品種の種子もみの混入を防ぎます。
[写真]隔離ほ場での原原種の栽培
[写真]漏生イネの抜き取り作業
水稲種子もみは、高い遺伝的純度と充実度が求められます。そのため、一般的な栽培技術のほかに優良種子生産に不可欠な管理技術が必要となります。当育成地では、この労力を要する種子生産の省力化や種子収量を向上させる生産技術確立のための研究に取り組んでいます。
[写真]試験ほ場での調査風景
[写真]溝切り作業の様子
新しい品種を選定するための試験を他の研究室と共同で行っています。
収穫時期や生育特性、さらに米の品質や食味を重視して、選定を行います。
[写真]奨励品種決定調査ほ場
[写真]玄米外観品質の比較
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