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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 重要文化財(工芸品)の指定の答申について(令和4年11月18日)
更新日:令和4(2022)年11月18日
ページ番号:548977
発表日:令和4年11月18日
教育振興部文化財課
国の文化審議会は、文部科学大臣に対し、館山市所在の 「金銅密教法具」20点を重要文化財として指定するよう答申しました。
今後、官報告示されると、県内の重要文化財(工芸品)は15件になります。また、千葉県内の重要文化財(工芸品)の指定は、昭和52年以来、45年ぶりとなります。
銅製鍍金の密教法具類で、五鈷鈴(ごこれい)・五鈷杵(ごこしょ)・独鈷杵(どっこしょ)・金剛盤(こんごうばん)・輪宝(りんぼう)及び輪宝台・羯磨(かつま)及び羯磨台・花瓶(けびょう)・四橛(しけつ)などの組み合わせである。
鎌倉から室町時代の製作で、当初からの一具ではないが、法具として後世に組み合わされたと思われる一群である。
鎌倉時代の法具は、鋳上がりのよい優品であり、また、金剛盤・蓮華台(れんげだい)・花瓶等には金沢審海(かねさわしんかい)の刻銘があることから、房総半島対岸の金沢(かねさわ)・称名寺(しょうみょうじ)の開山である妙性房(しょうみょうぼう)審海に関連する遺品であることがうかがわれる。
安房における密教道場として、鎌倉時代には大規模な伽藍が整備され、隆盛した小網寺に伝来した。
本件は、鎌倉時代の優品を含む中世の密教法具の遺例として貴重である。
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