登録有形文化財(建造物)の登録の答申について(3月18日)
発表日:平成31年3月18日
教育庁教育振興部文化財課
国の文化審議会は、文部科学大臣に対し、野田市所在の「上原家住宅」4件を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。今後、告示されると、県内の登録有形文化財(建造物)は281件になります。
今回答申された文化財
上原家住宅書院、土蔵、石蔵、表門
(うえはらけじゅうたくしょいん、どぞう、いしぐら、おもてもん)
- (1)員数:4件(4棟)
- (2)所在地:千葉県野田市桐ケ作字前山18、18-2
- (3)建築年代
:明治中期/平成5年移築・改修(書院)
:明治中期/平成4年移築・改修(土蔵)
:大正前期(石蔵)
:明治中期/平成25年改修(表門)
- (4)登録基準
「(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの」(石蔵・表門)
「(二)造形の規範となっているもの」(書院・土蔵)
- (5)概要
利根川と江戸川に挟まれた田園地帯の集落のもと名主宅。書院は主屋東面に接続して建つ寄棟(よせむね)造りの平屋(ひらや)建てで、内部の座敷は床(とこ)と仏壇を前後に配した奥行1間の座敷飾りが上層農家の格式を示す。敷地西辺の中ほどに切妻(きりづま)造り二階建ての土蔵、その北側に切妻造り平屋建て、大谷石(おおやいし)造りの石蔵が残り、上層農家における土蔵のつくりを伝えている。表門は敷地南辺の中央に南面して建つ総ケヤキ造りの一間薬医門(やくいもん)で、明治期の戸長(こちょう)役場にふさわしい豪壮な表構えを形成している。
- 上原家住宅書院(写真提供:野田市教育委員会)
- 上原家住宅表門(写真提供:野田市教育委員会)
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