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更新日:令和6(2024)年9月11日
ページ番号:314829
(ひろせけじゅうたくしゅおくほか)
国登録有形文化財(建造物)
主屋・蔵・倉庫・井戸上屋、4棟
平成15年7月1日
習志野市津田沼6丁目(個人)
房総民家の特徴をとどめる旧雑穀問屋。主屋は江戸末期の建築で、住居を店舗兼住居として明治末期に久々田本郷から現在地に移築改築したもの。木造平屋建、瓦葺。下手にあたる店舗部が改築されたが、上手部は12畳半の広間と10畳の納戸、4畳・6畳・6畳の座敷からなり、東面の式台跡や南面の縁などに民家の特徴をとどめている。
蔵は、明治24年(1891)建築、木造2階建、瓦葺で、もと雑穀蔵。主屋の南方に位置する。桁行4間、梁間2間半、東西棟、切妻造、桟瓦葺の平入2階建土蔵で、北面に幅1間の下屋を付けて蔵前をとる。外部は簓子(ささらご)下見で、内部の重厚な梁組にも見所がある。棟札から「大工棟梁鷺沼村邑山岩吉」が判明している。
倉庫は、明治42年(1909)建築、昭和10年(1935)頃移築改造、敷地の東寄り中央に南北棟で建っている。桁行5間半、梁間3間規模、切妻造、木造平屋建桟瓦葺で、曳家時の3尺高コンクリート土台に建ち、棟に大きな鬼瓦を載せ、西面に1間幅の下屋を差し掛ける。3尺ピッチの柱間に3本の間柱を建てる「角寄せ蔵」風のつくりに特徴がある。
井戸上屋は、昭和10年(1935)建築、倉庫北端部西方に東西棟で建っている。桁行3.35m、梁間2.43m規模で、木造。柱は内転びに建て、四周吹き放ちとし、切妻造、桟瓦葺の屋根を載せる。かつての海岸線と旧の上総街道との間に位置する雑穀問屋の屋敷構えを構成する主要素のひとつでもある。
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