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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315499
(かもがわのばくちのきぐんせいち)
県指定天然記念物
昭和50年12月12日
鴨川市古畑115ほか(悉地院ほか)
バクチノキは、房総半島以西の暖地に生息するバラ科の常緑樹で、大木になることもある。「バクチノキ」という名前の由来は、その特徴的な樹皮から名付けられたものとされている。樹皮は灰褐色で、鱗のように剥がれる。剥がれた跡は紅黄色の肌が現れ、バクチに負けて身ぐるみを剥がれたさまに例えられたという。
この群生地は、標高219mの大山の中腹の大山不動堂の参道沿いの山林にある。バクチノキは約600平方メートルの範囲に数十本が生えており、県内最大の群生地であるとともに、この地域が国内最北端の群生地である。
群生地の植生は、バクチノキ、タブノキ、シロダモなどの高木層、ヤブツバキ、イヌビワ、トベラなどの亜高木層、コバノカナワラビ、ジュズネノキ、テイカカズラなどの低木層が観察でき、房総半島を代表する植生の中に、本地域を北限とするバクチノキが混生する。温かい地域の植生を観察する上で絶好の場所である。
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