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更新日:令和6(2024)年2月27日
ページ番号:315476
(すのさきじんじゃしぜんりん)
県指定天然記念物
昭和47年9月29日
館山市洲崎1697他(洲崎神社)
洲崎神社は古くから安房国の一の宮とも言われ、平安時代に編纂された『延喜式』にも見ることのできる神社である。本殿は、館山市の指定文化財となっており、神社裏の御手洗山の西側斜面は、鎮座以来氏子の信仰が厚く、斧を入れたことのない自然林と言われている。これが、県指定天然記念物「洲崎神社自然林」である。
林のある斜面は、スダジイが上木として目立つ下半部と、ヒメユズリハが上木として目立つ上半部に分かれている。スダジイ林は、第1層にスダジイが、第2層にヤブニッケイ、ヤブツバキ、第3層にトベラ、イヌビワ、第4層にテイカカズラ、ヤブコウジなどが優占している。このような林の構造と構成は、この地域で長く森林が保存された場合に形成される極相林の特徴を現わしており、きわめて貴重である。他方、上半部ではヒメユズリハが優位に生えているが、場所によってススキ草原やクロマツ林、スダジイ林の構成種が見られ、ススキ草地からクロマツ林、ヒメユズリハ林を経てやがてスダジイ林へ移り変わる林の遷移過程を見ることができ、学術的に意味深い。
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