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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315428
(かもいせき)
県指定史跡
昭和42年3月7日
南房総市加茂(個人)
房総半島先端に近い丸山川支流の古川沿いに位置する縄文時代前期後半(約5,500年前)を中心とした遺跡である。この付近は、本遺跡が形成された頃には湖沼となっていたと思われ、アシなどの枯草が堆積し泥炭化した層を形成している。この層は、通常の土壌では腐朽し残ることの少ない木質や骨など、有機質の遺物を多く残す性質がある。
昭和11年(1936)、地主が土器とともに丸木舟や櫂(かい)を発見したことを契機に、昭和23年(1948)に発掘調査が実施され、多量の土器・石器とともに船首が垂直に切られた割竹形の丸木舟、櫂、丸木弓などの木製品、食料となったオニグルミやクリの実などの植物、イルカやシカ・イノシシなど動物の骨など、当時の生活の様子を知る手がかりとなる多種多様な遺物が発見された。
現在、指定地には碑と資料館が建てられているが、碑周辺の様子から発掘地点は遺跡の中心が所在する台地の下にあたることがわかり、ここから海に向かって丸木舟を漕ぎ出した縄文人を想像させる。
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