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更新日:令和2(2020)年8月7日
ページ番号:315467
(もくぞうにょらいぎょうざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和61年2月28日
館山市大神宮704(千祥寺)・館山市立博物館保管
像高約73.8cm。1本のヒノキ材から造られた一木造。頭部の肉髻を高く盛り上げ、螺髪は大粒で切子型をしている。肉髻珠、白毫相を表し、耳たぶも長く伸びているが、穴は開いていない。頬のひきしまった丸顔で、近くに視線を落とす眼が、ややつり上がり気味に長く刻まれている。表情は沈静で首はやや細い。両肩は盛り上がり、胸は厚く、左肩をおおい右肩に少しかかる納衣を着けている。両手先とも当初の状態は不明である、昭和62年(1987)の修理の際に残存部分から宝生如来に推定復元された。指定名称に「形」が入っているのはこうした事情による。脚は横に張っているものの低く、上半身とのバランスにやや欠ける。右足を外にした結跏趺坐の姿をとる。一木造特有の量感の抑揚に富む表現が見られ、平安時代初期の彫刻の面影を残すが、静隠な和風彫刻に向かいつつある表現が見られ、10世紀から11世紀初め頃の中央様式の反映を見ることができ、11世紀前半の作品と考えられる。
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