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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315270
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和53年2月28日
野田市中戸379(常敬寺)
ヒノキ材の寄木造で、像の高さは52.8cm。頭部は耳の後の線でつなぎ合わされ、首で差して体部につながれている。体幹部は前後の竪材の間に両肩上面部材を挟んでつなぎ合わされ、さらに両体側部材がつなぎ合わされている。両手首、両脚部材もそれぞれつなぎ合わされている。黒い漆地に顔や肌の部分は金箔が押されるが、これは後の修理の際のものである。衣は金泥彩に切金文様が施されている。
螺髪は渦巻き型に彫り出して、肉髻珠・白毫相を表し、耳朶は紐のように伸びます。左肩をおおい右肩に少しかかる偏衫をつけ、衲衣は両肩にかかりる。両手に肘を曲げ、胸前で手の甲を向かい合わせる形で立てる、逆説法の印を結ぶ。ただ、この印は後世に修正されたものである。
近くに視線を落とした沈静な表情や、髪際を大きく波打たせる表現、両肩をおおい膝正面に衣を垂れる形式、衣の襞表現が変化を求めながら図式的になっている点などから鎌倉時代末期の作品と考えられる。
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