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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:314866
(もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和35年6月3日
八千代市村上1530(正覚院)
カヤ材の寄木造の素地像で、像の高さは166cm、頭部と体部は前後でつなぎ合わされ、首は差し込み、手、脚も別材をつなぎ合わされている。
肉髻珠・白毫相が表わされている。耳朶は紐のように伸び、耳の孔が開けられている。渦をまく縄状の頭髪、全身をおおう衲衣、胸元から膝前にかけての衣の襞の過飾的な処理など、インドのガンダーラ彫刻に起源をもち、中国から京都の清涼寺に伝えられ、清涼寺の釈迦如来像の模像として百体以上が全国に広がった清涼寺式釈迦如来像の一つである。この像は、彫技や作風から関東における清涼寺式釈迦如来像の草創期の鎌倉時代後期の作品である。
清涼寺式釈迦如来像は、その胎内に納入品をもつことも共通した特徴である。この像も五輪塔型の木製舎利容器や修理銘札、結縁交名文書が納められている。造像の銘文はないが、修理銘札によれば天文15年(1546)に檀那として修理の経費を負担した源太郎平胤廣、修理をした仏師鎌倉法眼大蔵長盛の名が確認できる。また、舎利容器が延宝2年(1674)に岡部氏の祖先回向のために納められたものであることが同時に納められた文書からわかった。
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