ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 長生エリアの市町村 > 一宮町の国・県指定および国登録文化財 > 木造軍荼利明王立像
更新日:令和6(2024)年10月3日
ページ番号:314808
(もくぞうぐんだりみょうおうりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和33年4月23日
長生郡一宮町東浪見3446(東浪見寺)
1本のヒノキ材で造った一木造りの像で、像の高さは204cm。胸部で交差する腕もそのまま彫り出したもので、内刳りは施されていない。両肩脇に穴があるので、本来は多くの腕を持つ多臂像であったと考えられる。頭頂と頭の両脇に炎のように髪を逆立て、耳は大きく両脇に張り出している。腰から下に裳を着け、左足を踏み出して浮かせている。裳の前は膝上までの長さで、両足とも膝頭を出している。裳裾はわずかに右後方に翻っている。
表面の磨損が激しく、顔の表情はわからないが、背部にある当初の状況を残す部分の様子から見ると、もともと簡略的な彫りを基調とした、荒彫風の彫像であったと考えられる。細部の表現は不明だが、全体の姿からは平安時代中期の雰囲気を持つめずらしい密教系の特殊な尊像である。
軍荼利明王は、五大明王の一つで、宝生如来に対応する忿怒尊である。一面八臂か四面四臂に造られ、身は青色で、首や手足に蛇がまつわりつき、片足をあげて踏みつける体勢を取っている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください