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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315052
(りゅうかくじけいだいのとうあと)
国指定史跡
昭和8年4月13日
印旛郡栄町龍角寺224-2ほか(龍角寺)
古刹龍角寺は、印旛沼北東の台地上にある。寺の本尊は、白鳳仏として有名な国指定重要文化財銅造薬師如来坐像であり、出土する瓦の特徴などから7世紀後半には創建されたと考えられる関東地方では最も古い寺院の一つとして知られる。創建当時の建物は幾たびかの火災に遭ったため残っていないが、境内の中に1mほど高い部分が2か所認められる。これが、当時の「塔」と「金堂」の跡で、東西に並んでいることから、法起寺式の伽藍配置と想定されている。
塔跡は、昭和45年(1970)の発掘調査によって、一辺約10.8mの基壇をもつことが判明している。文化5年(1808)の「龍角寺略縁起」によれば永和3年(1377)に三重塔の修理の記事があることから、創建当時も三重塔が建っていた可能性が高く、その高さは33mほどと推定されている。塔の中心の柱を据えるための礎石である心礎は長径2.49m、短径2.03mの巨大な花崗岩で、中心のやや西寄りに、心柱と舎利を納める孔があります。孔は2段に彫られており、外径81.8cm、内径66.6cm、深さ12.1cmで南と北に排水用の溝が彫られている。なお、この塔心礎は、「不増・不滅の石」ともよばれ、孔にたまった水は大雨でも日照りでも増減しなかったといわれている。
龍角寺にまつわる話としては、竜女の化身が現れて、一夜のうちに薬師如来を造って寺を建てたとか、旱魃の年に竜神が身を三つに切って人々を助け、その頭を納めたのが栄町龍角寺、腹を納めたのが印西市龍腹寺、尾を納めたのが匝瑳市龍尾寺との伝説がある。
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