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更新日:令和5(2023)年1月30日
ページ番号:343098
「人が輝き躍動するまち・浦安」の実現を目指して首都圏屈指の良好な住環境を誇る住宅都市として発展してきた浦安市は、東京湾最奥部に位置し、かつては海苔の養殖やあさり漁など漁師町として水産業を中心に栄えました。
市内施設には浦安市の歴史を残すための郷土博物館など様々なかたちで後世に伝えるための取組をしています。
「浦安市の教育ビジョン計画」の中のひとつに、「ふるさと浦安の歴史・文化への理解の向上」をあげています。
地元産の農産物がない浦安市において「千産千消」を学校給食に取り入れることは難しいため、地域を意識した「浦安の歴史」をテーマに、市内郷土博物館や地域の方々からの協力を得て、浦安の食にまつわる歴史を意識した献立の充実を図りました。
「海苔」を使った味噌汁
市内では毎年、小学4年生を対象に、体験学習「海苔すき体験」を行っています。昔生産されていた海苔を給食でも味わってもらい、より充実した体験学習ができたらと考え、県内産の「海苔」を使った味噌汁の提供を平成27年度より始めました。
ご当地グルメ「浦安べか焼きそば」
浦安の名物である「あさり」を使った「浦安べか焼きそば」は、地域の活性化のために浦安市商工会議所青年部が考案したご当地グルメです。市内外のイベントでも大変人気があり、浦安市の新たなソウルフードとして市民に浸透してきています。給食でも商工会議所青年部からの多くの支援をもとに平成30年度に提供することができました。
〔浦安べか焼きそば〕
〔「海苔の味噌汁」と「浦安べか焼きそば」~中学校の給食~〕
「レンコン」を使った和え物や汁物
広い蓮田があった頃の浦安では、たくさんのレンコンがとれ、味も大変よかったそうです。給食では、「レンコン」を和え物に加えたり、すりおろして汁物に使ったりして、おいしさを伝えています。
〔「レンコンの和え物」と「浦安べか焼きそば」~小学校の給食~〕
〔給食センターと商工会議所青年部が連携して、浦安の食にまつわる歴史の説明をすることで、学校給食を生きた教材として活用し、食育に取り組んでいます。〕
〔子どもたちもご当地グルメの登場に興味津々です!〕
浦安市の海苔やあさりの歴史について理解を深められるように、海苔やあさりについての内容を授業や放送の資料、給食だより、掲示物などに取り入れました。さらに、「郷土愛」を育むための料理を献立に入れ、その料理の教材づくりに努めました。また、地域番組の放映や市ホームページ、地域情報誌にも学校給食で「浦安べか焼きそば」を食べる子どもたちの様子や感想が紹介されるなど、メディア等を通して学校給食の取組について地域等に発信することができました。
令和元年ラグビーワールドカップ2019™大会で南アフリカなどのキャンプ地であった浦安市は、大会を盛り上げるため、世界各国の料理を取り入れた給食を実施しました。関心を高めてもらうために、献立表や給食だより、学校訪問等で参加国の料理とその国の食の歴史を事前に紹介しました。来年のオリンピックの開催やその他の行事に向けて、世界各国の料理を給食で味わうことができるよう、地域とともに浦安らしい特色のある給食づくりに取り組んでいきたいと思います。
〔大会前に配付した「給食だより」〕(PDF:215KB) ←こちらをクリック
〔「チャカラカ」(南アフリカのカレー風味のトマトスープ)
「シャパーズパイ風グラタン」(イギリスで親しまれているパイ風グラタン)〕
〔「ポトフ」(フランスの煮込み料理)
「キャロット・ラペ」(レーズンとオリーブオイルを使ったフランスの定番サラダ)〕
文責:浦安市立入船中学校 栄養教諭 高木利恵
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