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更新日:令和5(2023)年1月30日
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市原市は、都心から50km圏内にあり千葉県のほぼ中央に位置しています。温暖な気候に恵まれ、農業が盛んで水稲のほか、大根、スイカなどの野菜栽培、梨、イチジクなどの果樹栽培も行われています。
市内には6か所の共同調理場があり、小学校41校、中学校22校の約22,200食の給食を実施しています。学校給食を生きた教材として活用するため、給食の献立には、地場産物を取り入れた献立や行事食、郷土料理などを提供しています。
給食のごはんは、市内で収穫されたコシヒカリを使用し、秋から春先にかけては、姉崎で収穫される特産の大根を使用しています。他にも梨や長葱、キャベツ、さつまいも、三つ葉、じゃがいも、小葱、メロンなどの食材を使用しています。
また市内の加茂地区のみで生産されている加茂菜や、市原市と長生地方に古くから伝わる「豆造(とうぞ)」など、地元で食べられているめずらしい食材があります。これらの食材を児童・生徒に知ってもらうため、給食の献立に取り入れ、掲示資料やひとくちメモでPRしています。
いちはらーめんは、「市原うまいもの会市めん会」が考えたラーメンで、市原産のとうぞ・菜っ葉・姉崎大根の鬼おろし("鬼の歯"のような形のおろしきを使い、あらくふんわりと仕上げた大根おろし)がトッピングされています。
味噌をつくる時に大豆を長い時間煮ます。すると、大豆のうまみがたっぷりとけこんだ、とろとろの汁ができます。その中に、米こうじ、塩、干しだいこん、煮大豆などを入れ、1週間から1か月くらい熟成させて作ります。全国では、市原市と長生地方だけで食べられています。
加茂菜チャーハンには、加茂菜を塩漬けにした加茂菜漬けを入れて炊き込んだチャーハンです。加茂菜漬けは、漬けてから3日目が食べごろとなるため、納入業者が使用日の朝、生産者のところに取りに行き調理場に配達していただき使用しました。
明治から大正時代のころ、高滝神社の近くの旅館の主人が、宿に泊まった人から種をもらい、神社前の畑にまいて育てたのが「かもな」のはじまりだといわれています。「かもな」は、その土地の環境にあってよく育ち、漬物にも向くおいしい野菜となりました。
塩味に豆のこくがあってよかったです。市原の食を大切に食べたいと思います。
市原市の食材は、すばらしいものがたくさんありますね。給食を通じて市原市のことを子供たちが知るとてもよい機会となりました。
豆造を初めて食べました。豆がおいしかった。
野菜を育てるのは、台風などがきて大変だと思うけどちゃんと育ててくれてありがとう。
千葉県の食材は、とてもおいしいということがわかりました。これからもおいしい給食(野菜)を楽しみにしています。
加茂菜を初めて知りました。市原市の食材をもっと知りたいです。
豆造がとてもおいしかったです。また豆造が入っている料理を作ってください。
地場産物は生産量が限られているため、調理場ごとに使用日の調整が必要だったり、事前に調整をしたものの材料が確保しきれず、使用が中止となってしまったりすることもあります。予定通りの数量が使用できるよう、今後も各関係機関との連携を図っていきたいと思います。
各関係機関との連携や生産者・納入業者の方々のご協力により取り入れた地場産物をより広く児童生徒に知ってもらうため、これからも献立の工夫や資料作成を行っていきたいと思います。
文責:南総学校給食共同調理場上席専門員・中台昌子
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