羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会(定例会)の開催結果について(平成31年1月17日)
発表日:平成31年1月17日
千葉県総合企画部空港地域振興課
「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」では、国土交通省に対し、羽田空港の離着陸機による騒音軽減策等の検討・実施を求めています。
本日開催した協議会において、県から苦情発生状況について説明するとともに、国土交通省から羽田空港機能強化策に伴う航空機運用の検討状況などについて以下のとおり説明があり、連絡協議会から意見を述べました。
1県からの主な説明事項(羽田空港の航空機騒音に関する苦情発生状況)
- 平成30年4月から11月までの間に県及び関係市町に寄せられた苦情は81件。
(参考)平成30年4月から8月までの間に寄せられた苦情は67件(前年同期比33件減)
2国土交通省からの主な説明事項
1航空機騒音の現況等について
- 県内での航空機騒音の測定結果等の現況について説明。
⇒県内各地の航空機騒音の測定結果は概ね例年どおり。
2羽田空港機能強化策に伴う航空機運用の検討状況について
- 年間3.9万回の処理能力拡大を図りつつ、千葉県の騒音影響を軽減させることを改めて説明。
- その上で、機能強化後の飛行ルートなど具体的運用の検討状況などについて説明。
(具体的な説明内容)
(1)南風時の新到着経路(いわゆる都心上空ルート)について
機能強化後に運用される「都心上空ルート」について、千葉県内は原則6,000ft以上の高高度を飛行する。このうち、C滑走路への到着経路は、松戸市から佐倉市では約7,000ft~約10,000ftで飛行し、佐倉市以遠の県内陸域については約10,000ftで飛行することとなる。
(2)深夜早朝時間帯に近接する6時台及び22時台の到着便の運用について
環境影響に最大限の配慮を図る観点から、機能強化後の処理能力は現状の水準を維持する。
(3)富津沖海上ルートの運用比率向上について
平成30年度中に、海ほたる屋上の航空灯台の輝度を向上させ、富津沖海上ルートの運用比率を向上させるとしていたが、本年3月から運用開始の見込みとなった。
3総合的なコミュニケーションについて
- 羽田空港の機能強化等に関する今後の情報発信などについて説明。
⇒千葉県内において、オープンハウス型の「市民相談会」を本年5月頃に開催する。(日時・場所は今後調整)
⇒市民相談会の開催に合わせて、ニュースレター(情報紙)を発行する。
3国土交通省に対する連絡協議会としての意見等
- 本県の更なる騒音軽減に向け、引き続き真摯に取り組むこと。
- 今後、機能強化後の航空機運用等に関する詳細設計を進めるに当たっては、騒音軽減と住民の生活環境への配慮を強く求める千葉県側の意見を踏まえ適切に進めること。
- 機能強化後の具体的な運用方法等とこれに伴い想定される本県への影響について、今後も適切に情報提供すること。
⇒連絡協議会として、これまでの意見を踏まえ、国土交通省に対し文書による申入れを行う方向で調整することとなった。
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