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更新日:令和4(2022)年7月14日
ページ番号:16322
県では、羽田再拡張後の騒音軽減等について、県及び関係25市町で構成する「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」を組織し、国土交通省と協議しており、その結果、国土交通省では、一部飛行ルートの変更や飛行高度の引き上げ、富津沖海上ルートの運用などの改善策を講じてきたところです。
しかしながら、現在も、県民の皆様から改善を求める多くの意見が寄せられています。また、今後、羽田空港の増枠が予定されていることなどを踏まえれば、増便だけが先行することが強く懸念されるところです。
このことから、平成24年11月14日、「連絡協議会」から、下記のとおり騒音軽減を強く求める申入れを行いました。
平成24年11月14日付け千葉県知事(羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会)発国土交通省航空局長あて
羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入書
羽田再拡張後の飛行ルートについて、「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」(以下「連絡協議会」という。)は、貴職と平成17年9月2日及び平成22年3月19日に「羽田再拡張後の飛行ルート等に関する確認書」(以下、「確認書」という。)を締結するとともに、再拡張後の運用について説明を受けてきたところである。
連絡協議会では、再拡張後の運用を踏まえ、平成23年2月16日、運用改善を求める申入れを行ったところであり、この申入れに対し、貴職が、富津沖海上ルートの運用改善、南風好天時における飛行ルート引き上げの試行など、様々な騒音軽減策を講じてきたことは理解しているが、飛行ルート下の千葉県民からは、生活環境の悪化に対し改善を求める非常に多くの苦情・要望が寄せられているところである。
羽田空港は、来年以降、更なる増枠が予定されているが、連絡協議会は、今後、具体的な騒音軽減が進まず増枠だけが先行していくことは容認することはできない。
ついては、本県の更なる騒音軽減のため、連絡協議会として、貴職に対し、別記事項について誠意をもって対応されるよう強く要望する。
なお、別記要望に対する貴職の騒音軽減等に向けた取組については、飛行ルート下の住民の関心が非常に高く、その情報公開が強く望まれるところである。適宜、連絡協議会に対し情報提供されるとともに、積極的な情報公開を併せて要望する。
現在、本県南側から進入する“5,000ft経路の高度引き上げ”が試行されているが、速やかに課題等を精査し、今後、可能な限り早期に本格実施に移行すること。また、本県北側から進入する“4,000ft経路の高度引き上げ”についても検討に着手し、速やかにその実現を図ること。
北風好天時に運用されるべき“富津沖海上ルート”については、昨年8月の日没前の運用改善に加え、本年12月からは日没後の運用改善方策が講じられる予定とのことであり、今後、管制・航空会社双方の慣熟に全力を尽くし、富津沖海上ルートの運用比率25%を達成すること。
大型機材による騒音影響は大きく、また更なる国際線増枠に伴う機材大型化も懸念されるところである。ついては、各航空会社に対する低騒音機材での就航要請などを通じ、本県の騒音軽減に努めること。
深夜早朝時間帯に隣接する22時台・6時台については、飛行ルート下の県民の生活環境への影響が特に大きく、また、航空機騒音に係る評価指標でも特に重み付けがされていることに鑑みれば、更なる騒音軽減が強く望まれるところである。ついては、同時間帯の騒音軽減を図るため、運用方法や運用機材などについて検討を進めること。
飛行ルート下の騒音軽減を図るため、本県上空を飛行する航空機について、離陸・着陸を問わず、可能な限り高い高度で飛行させること。
再拡張後、深夜早朝時間帯を海上ルートで運用することで合意した趣旨を踏まえ、予期せぬ事象等により安全上やむを得ない場合を除き、深夜早朝時間帯の海上ルートでの運用を改めて徹底すること。
貴職には、設置管理者として、飛行ルート下の住民から寄せられる騒音に対する苦情やそれに関連する疑問などに対し、誠意を持って真摯に対応することが強く求められる。ついては、苦情対応の体制を見直し、苦情対応窓口を充実させるとともに、その周知を図ること。
また、騒音影響の適切な把握のため、固定騒音測定局の新設や短期測定の実施により、騒音測定体制の充実に引き続き努めること。
飛行ルートが集中する地域からの分散化、富津沖海上ルートの運用頻度向上、着陸ルートの海上ルートへの移行、深夜早朝時間帯の更なる騒音軽減など、将来の技術進展等にあわせて検討するとされている事項について、必要な予算確保に努めるとともに航空会社との調整を行い、検討を着実に進展させること。
羽田空港に離着陸する航空機の飛行ルートは、横田空域などの制約から、そのほとんどが本県上空に集中しており、本県は羽田空港の航空機騒音を一手に引き受けている状況にある。
本県の騒音影響については、運用比率の多い南風好天時や北風時の着陸ルートに限らず、離陸ルートや南風悪天時の着陸ルートについても、改善することが当然に求められるところである。首都圏での騒音共有の実現のため、技術進展等を図るとともに、首都圏空域のあり方も含め幅広く検討し、可能な限り本県上空を飛行しない運用の実現に全力で取り組むこと。
羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入れに対する国土交通省からの回答について
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