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更新日:令和5(2023)年12月26日
ページ番号:413997
日時 | 令和3年1月28日(木曜日)10時30分~10時59分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 | 令和3年1月28日知事定例記者会見(動画) |
(知事)
はじめに、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をさせていただきます。
1月7日に緊急事態宣言が発出されてから、3週間がたちました。本県の新規感染者は、年末年始に急増し、1月15日に過去最多の504名となりましたが、県民の皆様の御協力のおかげで、緊急事態宣言発出後2週間たったところでようやく前の週を下回る感染者数となってきました。
しかしながら、直近1週間の新規感染者数の平均は367名と、依然として極めて高い数値となっており、引き続き危機的な状況に変わりはありません。どうぞ御協力をお願い申し上げます。
医療提供体制については、昨日時点で病床稼働率は約65%、重症者は54人、入院やホテル療養、自宅療養等をしている方を合計した総療養者数は、昨日現在で5,000名を超えております。なお、重症者数については、しばらくの間上昇するおそれがあります。こうした状況から、本県ではさらに病床の確保を進め、本日までに合計1,093床、そのうち重症者病床を88床確保したところでございます。また、宿泊療養施設についても、新たに契約を結ぶなどした結果、2月1日からは1月1日と比べ153室増やし、合計968室となりました。
ここで医療機関の皆様に改めてお願いを申し上げます。これまで新型コロナウイルス患者を受け入れていただいていた医療機関だけでなく、これからは県内全ての医療機関で新型コロナウイルス対策に立ち向かっていただくよう、心からお願いを申し上げます。
クラスターの発生件数については、11月は17件でしたが、12月は45件と大幅に増加しており、1月も昨日までで57件と、引き続き数多くのクラスターが発生しているところでございます。中でも、高齢者や障害者の施設で多発しております。県ではこうした福祉施設に対して感染防止対策を徹底するよう通知するとともに、感染者が発生した施設には、早期にクラスター対策チームを派遣し、感染拡大防止に努めているところでございます。特に、施設の職員の皆様は、無症状であっても感染している場合があることを意識していただいて、職員同士の食事や更衣室等でも感染対策に細心の注意を払っていただきたいとお願い申し上げます。また、そのほかの事業所においても、発熱等、風邪症状のある方は出勤を自粛していただくとともに、テレワークやローテーション勤務を強力に推進するようお願いいたします。
県民の皆様には、これまで様々な感染防止対策に御協力をいただいているところでございますが、いま一度、基本的な感染防止対策を確認していただきたいと思います。出かける前に、今本当に必要な外出かどうかを考えていただき、不要不急であれば昼夜を問わず外出を控えること。会話をする際は、「うつらない、うつさないためのマスク」の着用を徹底すること。また、冬のこの時期、適切な換気と加湿をすること。一人ひとりの行動が感染拡大を抑える大きな原動力になります。
県民の皆様には、千葉県の医療崩壊を止めるため、重ねて感染拡大防止対策に御協力をお願い申し上げします。
(知事)
次に、「男女共同参画推進事業所表彰」について、お話をさせていただきます。県では、仕事と家庭の両立支援や、女性の登用などに積極的に取り組んでいる県内の事業所を表彰しております。今年度は、知事賞と奨励賞を併せて4事業所に対し表彰することといたしました。
知事賞は、「国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構」でございます。この研究所では、育児や介護、配偶者の海外勤務などで離職した場合に復職できる制度や、子供が3歳になるまでの育児休業、時間単位での子供の看護休暇など、職員が安心して働き続けることができるよう、様々な支援制度の整備に取り組んでおり、他の模範となっているところを高く評価させていただきました。
奨励賞は、次の3事業所でございます。
まずは、市原市の「潤井戸タクシー」でございます。県内のタクシー業界で初となる、企業主導型の保育園開設や、従業員の家庭環境に合わせた働き方ができるよう、希望する勤務時間を採用するなど、仕事と家庭の両立に向け積極的に取り組んでいることを評価いたします。
次に、佐倉市の「常磐植物化学研究所」でございます。理工系分野への進学を希望する女子中高生の支援事業に協賛するほか、これまで女性の採用がなかった製造部門において、今期初めて正社員を採用するなど、女性の職域拡大に取り組んでいることを評価いたしました。
最後に、横芝光町の「SOSA株式会社」でございます。建設業界で働く女性のため、色や動きやすさに配慮したデザインのヘルメットや制服を採用するなど、女性の視点を取り入れた職場環境づくりに積極的に取り組んでいることを評価いたしました。
一人ひとりが豊かな人生を送るためには、男性も女性も様々な分野で活躍できる、意欲にあふれた社会を実現する必要があります。県では今後も経済産業団体と一丸となって、女性の活躍を応援してまいります。
(知事)
最後に、就職氷河期世代への支援についてお話をさせていただきます。
バブル経済崩壊後の雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った、いわゆる「就職氷河期世代」の方々は、30代半ばから40代を迎えていますが、現在も非正規雇用などで不安定な状態におかれている方が少なくはありません。
そこで県といたしましては、こうした「就職氷河期世代」の方々を対象に、県内企業で正社員として働くための就職支援相談窓口、「35歳からの正社員チャレンジスクエア」を、今月8日に開設したところでございます。
この相談窓口では、県内企業で正社員として働くためのノウハウの提供や就職先企業の紹介などを行います。具体的には、専任カウンセラーによる個別相談、就職支援講座や企業への交流会などのプログラムを組み合わせ、一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援を行います。
なお、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、プログラムはオンラインで受講できるものも用意をしております。御利用は全て無料でございます。電話やホームページからお気軽にお申し込みください。
このほかにも、女性や中高年齢者を対象とした「千葉県ジョブサポートセンター」、おおむね30代までの方を対象とした「ジョブカフェちば」において、新型コロナウイルス感染症の影響により離職を余儀なくされた方など、就職や再就職を希望される方々への支援も行っております。ウェブによる相談も行っていますので、ぜひ御利用ください。
正社員として働きたいが年齢的に厳しいと感じている方、今の仕事には慣れているが契約終了や将来に不安がある方、適性を見つめ直し長く続けられる仕事を見つけたい方など、新たな一歩を踏み出したいと考えている方の、一人ひとりの「働きたい」という思いを全力で応援してまいります。
私からは以上でございます。
(記者)
よろしくお願いします。医療提供体制ですが、救急等も非常に逼迫している状況になっています。先ほど知事は、全ての医療機関で患者の回復に立ち向かっていただきたいという言い方を。
(知事)
お願いしたいということ?
(記者)
お願いしたいと。具体的にどういったことをお願いして、例えばどのぐらいの医療機関に協力をお願いするのか、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。
(知事)
まず、記者さん御案内のとおり、新規コロナウイルス感染者、これは増加は今のところ少し収まってきたところではありますが、しかし、これはまだ続いていると認識して構わないと、そのように思っております。県といたしましても、病床確保計画において最も深刻なレベルである「フェーズ4-1」から「フェーズ4-2」へ移行したところでございます。新型コロナウイルス感染症に係る病床の確保についてでございますが、これまで感染症患者の受入れを行っていない医療機関も含め、今度は医療機関に働きかけを行い、さらなる病床の確保や、重症者病床の確保に引き続き努めてまいりたいと、そのように思います。事実、大学病院等、約5%ぐらい、今お願いしているところでございます。いろいろ問題もあることも重々承知の上でございますが、例えば感染が自分ではもう治ったと、実際にPCR検査をしても治っていると思っても、ほかに持病を持っていたりしてなかなか移動できない、そういうこともあるわけです。だから、そういうことに関しても、そういう大学病院等にお願いできればなと、そのように思っております。詳しくは、担当、いいですか。
(記者)
つまり回復した人の受入れということになるのですか。
(知事)
いや、そうすると今度は重症者が入れるベッドが増えるわけですから、そういうことでございます。
(記者)
それと、今、民間の医療機関等の協力というのは、公的なものよりも少ないというのがあると思いますけれども。
(知事)
そうですね。では、ちょっとその辺を詳しく。
(職員)
健康福祉政策課でございます。今現在、受け入れていただいている病院は、公的病院様のほうが基本的には多く受け入れていただいていますけれども、民間病院様を含めて御協力をお願いしているところです。
(記者)
そのお願いを、協力してくれやすさに何か工夫といいますか、取り組まれていることはあるのでしょうか。
(知事)
これね、まず、今の逼迫状況は十分御理解賜っていると思いますが、なおかつ、極端に言えば1床でもいいから何とかしてくれないかとか、そういうこちらの事情をお願いして、御理解賜っているところでございます。ありますか何か、いいですか。
(記者)
あと、自宅待機の方がすごく増えていると。全国的にも、東京都も自宅待機中に亡くなったりということで、千葉県も非常に増えていると思いますが、この辺のケア、対応について教えてください。
(知事)
今、自宅待機者、これ12月下旬頃から急激に増加してきたのでございます。1月27日現在では4,165人、1か月前の1,018人の約4倍ぐらいになっているんですね。それで、自宅療養中の方には、まず安心して療養生活を送ることができるよう、保健所では毎日電話による健康状態確認を行っているほか、保健所長が必要と認めた方に対しては、パルスオキシメーターを配布しております。これは血中酸素飽和度の測定でございます。
(記者)
もう1つ、ワクチンなのですけれども、これも来月の末から配布されるというお話だったのですけれども、準備状況はどのようになっているか教えてください。
(知事)
今、報道等にも、国のほうが相当の加速をもって準備しているということも聞いていますし、事実そのようになってきているところでございます。これ、大事なことは、言われているように優先順位、取りあえずはそういうことがございます。これはしっかりと県も、市町村や医療関係団体等と連携をして、対象者のリストの作成、接種実施医療機関の確保等に取り組んでいるところでございます。また、対象者というのは、国の資料によりますと千葉県では19万人と想定されているところでございます。よろしいですか。
(記者)
今、県としてはどういうことをやっていますか。
(知事)
だから、県としては今各市町村と、言うならばどういう場所で、どういう人員で、どのようにしていくと、そういうことを話をしているところでございます。それはもちろん国からの要請、それから準備等の話を伺いながらやっているところでございます。ありますか、どうぞ。
(職員)
疾病対策課でございます。県のやっていることということでございますけれども、県は調整主体となって医療従事者等への接種の準備を進めることになっております。現在、医療従事者等がどのぐらい接種されるのか、希望者のほうの調査をしていることが1つと、あとは接種体制の整備のほうに努めているところでございます。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。私からも、今質問がございましたワクチンの接種関連について何点かお尋ねいたします。まず、今月12日に県がワクチン接種体制の整備班を立ち上げました。今、具体的にどのような作業をされているかというお話もあったのですが、現状で体制に変更とか、そういったものは今あるでしょうか。
(知事)
いや、体制に変更はないね。ありません。何しろ国からも今いろいろ情報が加速されるように聞いておりますので、それをしっかり聞きながら各市町村に情報を提供してまいりたいと、そのように思っています。
(記者)
現段階で各市町村から何か問い合わせであったりとか、何か懸念していること等で、県に対して今上がっているお話とかはございますか。
(知事)
本当に各市町村においても非常に、まあ平たく言えば、いつ来るんだとか、費用はどうなるんだとか、いろんなことが多あります。ですから、今そういうことを整理整頓しながらやっているところでございます。どうぞ、いいですか。
(職員)
疾病対策課でございます。市町村からの問い合わせは、多くは補助金に関しての問い合わせがかなり多くなっております。かなり今後ボリューミーな仕事が待っているところがありまして、そのうちのそれぞれの、いろんな市町村がいろんな体制整備をしているところなんですけれども、そちらのほうの中でどういうふうな接種体制を取れるのかというところを模索しているところですので、そうした相談とかそういった声が聞こえてきている現状です。
(記者)
先日、川崎市でも実際の接種の予行演習を行っていたと思うんですけれども、県も同様の訓練というか、そういったことを行うビジョンはおありでしょうか。
(知事)
神奈川の病院でやっているのは非常に参考にもなりました。でも、今、県でいつやるとか、そういうことはまだ決まっておりません。よろしいですか。そういうことです。
(記者)
最後に、まだこのワクチン、実際にまだ国内では打たれていない状況ではあるんですけれども、やはり国民の中からはワクチン接種に対する不安というものを抱えていらっしゃる方もいらっしゃるようなんですが、そういった方への不安を払拭することで、どういったことを県としてやっていきたいと思われますか。
(知事)
そうですね。これは正直な話、ワクチンというのは私たちはそんなに詳しい知見を持っているわけでもありませんので、そういう医療関係、また国とか製薬会社とか、そういう人たちの情報を基に考えているんでございますが、しかし、そういう情報を基に、ファイザーなんていうのは95%は非常にいいとか、そういうのも出ていることも事実です。でも、一番、私個人としても、このワクチンは万が一副作用の場合は、今までの治験においてどうなんだろうとか、そういうときはどうしたらいいだろうかと、また、こういう人は打ってはいけないよとか、いや、こういう人はもうちょっと様子を見なさいとか、そういう情報ですね、それを多く頂きたいと、そのように思っております。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
よろしくお願いします。まず、コロナに関連してですけれども、冒頭で、危機的状況に変わりはないということですが、今、緊急事態宣言が出てから3週間ぐらいですけれども、今の感染者の減り方というのは、要は緊急事態宣言が出たときに期待したとおりの大体減り方なのか、それとももうちょっと減らせるだろうと思っているとか、そのことで。
(知事)
これね、記者さんも御存じかと思いますけれども、過日、津田沼のほうへ行ったときに、私が思っていた以上に多くの事業者が協力してくれていた。また、若い人なんかも「協力するよ」とか「県、頑張ってね」とか、そういうことを声をかけられた。私はこれを見て、あと、周りの状況も見ました。これは少なからずとも増えることはないんじゃないかなと。ただ、どのぐらいまで下がるということは、正直な話、予想はしておりませんでした。でも、最近の状況を見ますと、確かに減っていることは事実だと思います。しかし、これだけは本当に私ね、もう毎日、通信簿、成績表が出るような気持ちで、どのぐらいの感染者が出たとか、また重症者がどうだとか、もう本当に心臓どきどきしながら数字を見ているんでございます。ですから、見通しというのは私は、多くの方も分からないと思いますが、でも、私はいつも言うように、やっぱり一生懸命やっていれば、「努力は決してうそをつかない」と、私はいつも自分で言い聞かせながら、必ず、今こうやって関係者の皆さん、医療従事者の皆さん、そして県民の皆さんが一生懸命頑張っているんだから、私は結果は出てくるものと信じております。
(記者)
話題は変わりますけれども、ちょっと早いですが、再来月で東日本大震災の発生から10年になります。しばらく記者会見がなくなるので今日伺いますけれども、県内にも被災地はあります。10年たつ中でまだ解決していない問題として、指定廃棄物のごみの問題があります。県としてこの状況をどう御覧になっているのかということと、どのような解決を望んでおられるということをお伺いします。
(知事)
これね、記者さんもお分かりだと思いますけれども大変な事案で、当時お国のほうからも、何とか決めたい、県として力を貸してくれと、こう私は言われました。私としてもまず全県の首長さんを集めて、意見を聞いて、4回ぐらいたしかやったと思います。その中において、どういうところがいいんだろうとか、3つぐらいの、言うなれば分散型だどうだとか、いろんな意見が出たことも確かです。そして、その中において、これはやっぱり1か所にしようじゃないかと、そのように決まって国に選定をお任せしたということも事実でございます。その後、国のほうは候補地である千葉市の理解を得るために、努力を継続してきたところではございますが、現在のところは、今こういう状態だと。これは記者さんが十分お分かりだと思います。そういうところです。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
お疲れさまです。コロナに関連して、引き続き危機的な状況は変わっていないということでしたけれども、来月予定される宣言の解除については、知事としてはどのようなお考えでしょうか。
(知事)
そりゃあ解除になったほうが、私のみならずみんなもいいと思うんですよ。でも、これは本当に、コロナでございますから、どうなっていくかも分からない。でも絶対に少しずつ少しずつは減っていく。でも、劇的に減るというのは非常に難しいのかなと、そのようには思っております。ですから、ここ数日間を見て国のほうが御判断なさるとは思いますが、解除される否は別として、私たちはこのコロナに対して気を緩めないで対峙していかなければいけないし、それと同時に、状況によってはまたある程度のお願いもしていかなければならないかなと。それは1都3県でまた相談してやってまいりたいと、そのように思っております。
(記者)
ありがとうございます。また1都3県で話し合う機会ですとか、あとは国に要望をしたりとか、そういった。
(知事)
恐らくその機会があればまたあると思います。
(記者)
飲食店の営業短縮を引き続き続けるだとか、そういった段階的な解除というのも言われているんですけれども、その辺については知事のほうでは。
(知事)
これはですね、先ほど言ったように、明日のことは非常に言うのがつらいんですよね。でも、これは飲食店に対するお願いも解除も、やっぱり私たちは社会生活をしているわけですから、より一層前のように戻していかなければいけないことも事実でございます。でも、それには、今ここは正念場でございますから、みんなでこのコロナをやっつけようという気持ちを持ってやっていただくことが大事かなと、そのように思っております。
(記者)
ありがとうございます。
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