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令和3年度における県内の高齢者虐待の対応状況について

発表日：令和4年12月23日
健康福祉部高齢者福祉課

※〔〕内は令和2年度

1養護者による高齢者虐待についての対応状況

（1）相談・通報件数

県内54市町村で受け付けた養護者による（家庭における）高齢者虐待に関する相談・通報件数は1,980件〔1,893件〕でした。

（2）虐待認定件数

市町村が虐待を受けた又は受けたと思われたと判断した件数は779件〔797件〕でした。

（3）虐待認定者数等

市町村が虐待を受けた又は受けたと思われたと判断した人数は800人〔828人〕で75.8％が女性でした。また、全体の60.8％が何らかの認知症の症状を有していました。

（4）虐待の種別（複数回答に基づく割合）

「身体的虐待」が67.0％と最も多く、次いで「心理的虐待」42.1％、「介護等放棄」19.4％、「経済的虐待」14.1％、「性的虐待」1.0％の順でした。

（5）虐待者の続柄

虐待者は全体で856人おり、その内訳は「息子」が40.7％と最も多く、次いで「娘」20.6％、「夫」20.1％の順でした。

（6）市町村における対応状況

「虐待者からの分離を行った」のは27.7％（253人）、虐待者への指導助言や介護保険サービスの利用等により「分離しないで対応した」のは49.0％（447人）でした。

また、分離した場合の対応内容は、「契約による介護保険サービスの利用」により施設入所やショートステイ等を行ったものが39.1％（99人）、「老人福祉法に基づくやむを得ない事由等による措置」で施設等に入所したものが16.6％（42人）、「医療機関への一時入院」が14.6％（37人）でした。

2養介護施設従事者等による高齢者虐待についての対応状況

（1）相談・通報件数

県内市町村で受け付けた養介護施設従事者等による高齢者虐待に関する相談・通報件数は123件〔112件〕で、県で受け付けた相談・通報件数は2件〔2件〕でした。

（2）虐待の認定件数

特別養護老人ホームで8件、認知症対応型共同生活介護事業所で7件、（住宅型）有料老人ホームで3件、（介護付き）有料老人ホームで3件、短期入所施設で1件の計22件〔36件〕の虐待が確認されました。

（3）虐待の種別（複数回答に基づく割合）

市町村が特定した被虐待高齢者は全体で45人〔48人〕おり、虐待の種別は「身体的虐待」が51.1％、「介護等放棄」が37.8％、「心理的虐待」が20.0％、「経済的虐待」が8.9％、「性的虐待」が2.2％でした。

（4）対応状況

市町村が施設等に対する調査を実施し、虐待の事実を確認した施設等に対し改善指導を行い、再発防止を図りました。

詳細資料

• 養護者による高齢者虐待についての対応状況（PDF：140.7KB）
• 養介護施設従事者等による高齢者虐待についての対応状況（PDF：46.2KB）
• 【参考】高齢者虐待に関する用語について（PDF：53KB）

報道発表用記事