～都市公園制度制定150周年記念公園施設登録～について

　都市公園制度は、明治6年（1873年）1月に発せられた太政官布達第16 号が始まりとされており、令和5年（2023年）はその150 周年にあたるため、国・地方公共団体・関係団体により「都市公園制度制定150 周年記念事業推進委員会（以下、「推進委員会」）」を設置し、年間を通じて、都市公園制度制定150 周年記念事業を実施してきました。
　今般、記念事業の150 周年記念顕彰として、全国165 の施設が、都市公園の果たしてきた意義・役割を象徴する施設として、推進委員会において「都市公園制度制定150 周年記念公園施設」として登録されました。

千葉県の県立都市公園からは、柏の葉公園・富津公園・蓮沼海浜公園の3施設が登録されましたのでお知らせいたします。

趣旨

　都市公園制度制定以降150 年に亘る歴史の中で、都市公園が暮らしやライフスタイルを投影しながら果たしてきた役割を振り返り、これらを象徴し、かつ現存する公園施設が登録されました。先人が築いてきた公園整備のプロセスや、市民とのかかわりの歴史を、公園施設の事跡を記録することで、広く周知するとともに次世代に伝えることを目的としています。

登録施設（県立都市公園）

千葉県立柏の葉公園

スポーツ施設(総合競技場、庭球場、野球場)（PDF：1,271.5KB）

柏の葉公園は東葛地域（千葉県の北西部）のほぼ中央にあり、都市生活に潤いと安らぎを与える場として、「健康・文化・みどり」をテーマに、旧米軍通信所跡地の土地区画整理事業により誕生した面積約45ヘクタールの広域公園である。昭和60年（1985年）に都市計画決定を行い、昭和61年（1986年）に「天皇陛下御在位60年記念健康運動公園」に指定された後事業に着手し、平成2年（1990年）から開園している。スポーツ施設についても順次整備された。

千葉県立富津公園

明治百年記念展望塔（PDF：1,260.1KB）

富津公園は、戦後、軍用地であった大部分を国から県が払い下げを受け、昭和26年に都市計画決定し、明治百年記念公園として国（旧建設省）の指定を受け、昭和41年に県内初の広域公園として開設された。展望塔は明治百年記念公園の指定に伴い、記念展望塔として建設された。

千葉県立蓮沼海浜公園

蓮沼ウォーターガーデン（PDF：1,326.5KB）

蓮沼海浜公園は、国の「レクリエーション都市構想」に基づき計画された。新全国総合開発計画（昭和44年閣議決定）の一環として、大都市圏その他の都市圏から生じるレクリエーション需要を充足するため、選択制に富んだレクリエーション施設を官民一体となって整備しようとしたものであり、昭和45年（1970年）12月に建設省によって決定された「レクリエーション都市整備要綱」に基づき整備が進められ、昭和50年に開園され、現在に至っている。