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更新日:令和5(2023)年10月27日
ページ番号:21860
日本人の海外移住は、江戸幕府が海外渡航禁止令を廃止した1866年にはじまり、すでに140年の年月を重ねてきました。現在、海外で生活する移住者とその子孫の日系人の数は250万人となっています。
海を渡った多くの移住者は、日本とは全く異なる社会や文化の背景を有する人々とともに、移住先国で社会づくりに参画し、社会、経済、文化の発展に大きく貢献してきました。
ブラジルへの日本人の移住は、1908年6月18日、笠戸丸に乗った781人が、サントス港に上陸したことから開始されました。ブラジル移住者の多くは当初コーヒー農園の集団労働に雇用されましたが、必ずしも順調ではなく、多くの方々の御苦労は筆舌に尽くしがたいものでした。その後も、ブラジル国内における排日運動、第2次世界大戦などに伴う混乱もあり、移住者の方々は、多くの苦難に耐え、それを乗り越えなくてはなりませんでした。
戦後、再開されたブラジル移住は、農業移住のみならず、ブラジルの工業化に伴い、多種多様な移住が行われるようになりました。
現在、日本人の移住者はブラジル社会に確固たる地位を築き、日本及び日本人の国際的名声を高め、日本の国際的地位の向上に貢献しています。
笠戸丸
千葉県からも、戦前・戦後を通じて、多くの人々がブラジルに移住しました。様々な苦難を乗り越え成功された人々のほか、多くの無名の人々がブラジルの大地で血と汗と涙を流したのです。
1957年、千葉県出身のブラジル移住者によるブラジル千葉県人会が組織され、現在、ブラジル移住者及びその子孫によって300家族ほどの会員を擁す組織として活発に活動しているところです。
ブラジル千葉県人会定期総会(平成18年3月)
これまで県では、海外移住者への支援として、海外移住者の移住先国での定着、生活の安定及び福祉の増進を図るため、海外県人会の運営等に要する経費の一部を補助してきました。
また、県の実施する県費留学生・海外技術研修員受入事業及び県関係者のブラジル訪問に伴う現地調整等は、県人会の協力を得て行われてきました。これまで、ブラジルからの県費留学生と海外技術研修員は約100名となり、帰国後は、その経験や知識を活かし地域社会に貢献しています。
帰国県費留学生 海外技術研修員(平成18年4月 於サンパウロ市)
ブラジル移住は、2008年に100周年を迎え、また、2007年、ブラジル千葉県人会では設立50周を迎えたことから、設立50周年記念事業を実施し、その記念事業の一環として、ブラジル移住者の歴史の記録を収集・保存し、文化を伝承するとともに、今後の千葉県とブラジルとの交流拠点となる「ブラジル千葉県人会館」を建設することとなりました。
千葉県議会ブラジル友好議員連盟、ブラジル移住家族及び千葉県経済関係団体の有志により、ブラジルと千葉県との今後の更なる協力・友好関係の発展に寄与することを目的として、「ブラジル千葉県人会設立50周年記念事業協賛会」が設立され、記念事業に向けた募金活動が実施されました。
平成21年4月にブラジル千葉県人会館が竣工し、平成22年5月に現地サンパウロ市において、森田知事、酒井議長等出席のもと、ブラジル千葉県人会館竣工記念式典が盛大に挙行されました。
ブラジル千葉県人会設立50周年記念事業協賛会事務局((財)ちば国際コンベンションビューロー内)
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