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更新日:令和5(2023)年7月21日
ページ番号:6022
千葉県は、首都圏で最も広い県土を持ち、太平洋に、突き出た半島となっています。気候は温暖で、海や川そして山などあふれる自然が息づいています。
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
---|---|---|---|
1 |
九十九里浜 | 旭市~いすみ市 | 北は刑部岬から南は太東岬まで延長66kmの遠浅海岸。砂浜と防風林からなる雄大な景観を誇る。蓮沼、成東、片貝、白里、一宮などの海水浴場があり、釣り、貝拾い、地曳網、サーフィンなども楽しむことができる。 |
2 |
東京湾の潮干狩り場 | 市川市・船橋市・木更津市・富津市 | 埋め立てにより干潟は減少したが4月から5月の大潮を中心として家族と楽しむレジャー潮干狩りがさかんである。 |
3 |
谷津干潟 | 習志野市 | 東京湾の埋め立てから残された約40haの干潟で、シギやチドリなどの水鳥にとって、渡りの中継地として大変重要な場所となっている。 |
4 |
県指定行徳鳥獣保護区 | 市川市 | 宮内庁新浜鴨場の前面約56haの内陸性湿地帯で渡り鳥の飛来地として全国有数である。野鳥の楽園として保全され、秋から冬には多数のカモ類や猛禽類が見られる。 |
5 |
犬吠埼と君ケ浜 | 銚子市 | 犬吠埼は銚子ジオパークのジオサイトの一つである。太平洋に突き出た周囲500mほどの台地で、北に白砂の君ケ浜、南に奇岩、巨岩の多い犬吠埼が広がる。周辺には文学碑が多く、白亜の灯台がそそり立つ。 |
6 |
屏風ケ浦 | 銚子市・旭市 | 屏風ケ浦は、銚子ジオパークのジオサイトの一つ。国の名勝及び天然記念物に指定されている。海抜約50m程の断崖が約10km続き、太平洋の荒波と調和して雄大な奇景を誇る。東洋のドーバーといわれる。 |
7 |
刑部(ぎょうぶ)岬 | 旭市 | 東洋のドーバーといわれる屏風ケ浦の南端にあり、九十九里浜との境となっている。激しい侵食により切り立った台地に灯台がある。 |
8 |
太東岬 | いすみ市 | 九十九里浜の南端に当るリアス式海岸で、高さ約60mの断崖絶壁の地肌を見せる。緑まばゆい背後の山とのコントラストが鮮やかである。 |
9 |
大原の八幡岬と丹(たん)ヶ浦 | いすみ市 | 断崖が垂直に太平洋に落ち込む海抜35mほどの岬は、鳶の形に似ていることからトビ岬とも呼ばれる。北西眼下には大原市街、東方には雄大な広がりを見せる太平洋の海景が一望に見渡せる。 |
10 |
岩船の釣師海岸 | いすみ市 | 荒海にあらわれるリアス式海岸で、30m前後の断崖がせまり、奇岩が点在する。大しけにあった75座の神々が漂流してこの地に上陸したという伝承が残る。 |
11 |
御宿の砂浜と砂山 | 御宿町 | 約2kmにおよぶ砂浜は、貝殻を主成分とした白い砂浜で、海の青、砂防林の緑のコントラストが美しく、海水浴場としても県下有数である。砂山は、少し内陸で、30m程の隆起となっており、以前はサンドスキーが行われたが、今は子供や観光客などの遊び場となっている。 |
12 |
勝浦の八幡岬 | 勝浦市 | 太平洋に突き出した三方が絶壁の勝浦湾を見おろす岬。勝浦灯台がある「ひらめヶ丘」から見る岬は、緑と青い海と白い波が美しいコントラストを描く。勝浦城跡地に設置された八幡岬公園には勝浦城で生まれ育った徳川家康の側室、お万の方の銅像が立ち太平洋が一望できる。「お万の布さらし」の伝説が残る。 |
13 |
鵜原理想郷と尾名浦のメガネ岩 | 勝浦市 | 鵜原理想郷は大正末期別荘地として開発されたことに由来する。「房総の油壷」と呼ばれる景勝の地。複雑に入り込むリアス式海岸が長い間の海蝕と風化によってできたメガネ岩周辺まで続く。 |
14 |
おせんころがし | 勝浦市 | 高さ約20m、幅約4kmにおよぶ断崖。地名にまつわるいくつかの悲話が伝えられる。心のやさしい一人娘のお仙は、強欲な父親の身代わりとなり、領民によって断崖から海へ投げ込まれたという。 |
15 |
鴨川松島 | 鴨川市 | 嶺岡山系の東端が30mの断崖をなして太平洋に臨み、前面の海に大小の島々が点在する景勝の地。太平洋の荒波と調和し、日本三景の松島にたとえられる。 |
16 |
仁右衛門島 | 鴨川市 | 太海の海岸から200m程はなれた小島で、新日本百景にも選ばれた名勝。周囲約4kmで、周辺は隆起海蝕台地となっている。源頼朝が身を潜めたという遺跡や歌碑、また、老松や大蘇鉄など珍しい植物もある。 |
17 |
和田浦と浜千鳥の碑 | 南房総市 | 青い海、松の緑、広い砂浜が調和した海岸線の美しさは、南房随一といわれている。砂鉄分を含んだ砂質で、砂遊びや砂の芸術に適している。松林の中に詩人鹿島鳴秋の「浜千鳥」の歌詞が刻まれた黒御影の碑がある。 |
18 |
千倉の磯浜 | 南房総市 | 磯遊び、釣り、サーフィン、海水浴、また避暑地としても最適で、四季を通じて楽しめる。魚見根山公園から見る千倉の海岸は素晴らしい。 |
19 |
野島崎 | 南房総市 | 房総半島の最南端にあり、真冬でも花が咲き、南国ムードにあふれる。白亜の洋式灯台が明治2年(1869)に初点燈された。 |
20 |
根本海岸と屏風岩 | 南房総市 | 海水浴場として、夏にはキャンプ場も開設され、にぎわう。大島、三宅島等の眺望に優れる。石舟地先には、屏風岩があり、自然の奇観を造形しており、別名「かぶと岩」ともいわれている。 |
21 |
平砂浦と砂山 | 館山市 | 約5kmの南房総最長の自然海岸で日本白砂青松100選に選ばれた。松林沿いにフラワーラインが走り、菜の花、ノースポール、マリーゴールドなど四季の花が満開となり、日本の道100選の一つ。眼前に迫る大島や、富士山は絶景。砂山は浜から吹き上げられた砂でできたもので、砂ソリやサンドスキーでにぎわう。 |
22 |
洲崎(すのさき)と灯台 | 館山市 | 東京湾の出入口にあたり、波静かな鏡ヶ浦と外洋を分ける。岬の先端にそびえる白亜の洲埼灯台と、ふもとに広がる花畑は絵心をかきたてる。 |
23 |
鏡ヶ浦と沖ノ島 | 館山市 | 館山湾の別名。鏡のように穏やかな波のかなたに、富士山、相州連山が遠望できる。特に富士を望んでの落日は絶景。沖ノ島は鏡ヶ浦の南側にあり、タブの自然林に覆われ、今は長い洲で陸続きとなっている。 |
24 |
大房(たいぶさ)岬と富浦海岸 | 南房総市 | 東京湾に突き出た自然林に覆われた海抜80mの台地。展望台からの三浦半島や富士山の眺めは素晴らしい。自然の家を中心とした大規模なレクレーションゾーンとして整備されている。また、岬の北側は、波静かで遠浅となっており、海水浴が楽しめる。 |
25 |
岩井海岸 | 南房総市 | 浦賀水道に面する約2kmの弓状の砂浜。遠浅で波の静かな絶好の海水浴場として知られ、東京や近県の臨海学校も開設され、専門の民宿のほか、各種寮や保養所が多い。「子供の海」とも呼ばれている。 |
26 |
勝山海岸と真珠島・浮島 | 鋸南町 | 変化にとんだ海岸線が続き、沖合いに島が浮かぶ。浮島は、東京湾最大の島で日本最後の原始の島といわれ、原生林で覆われている。 |
27 |
保田海岸 | 鋸南町 | 遠浅の砂浜が続き、家庭的な海水浴場として歴史が古く「房州海水浴発祥地」の碑が立つ風光明媚な景勝地。8月14日には、勝山海岸と保田海岸の間約4kmで手造りイカダ競争が行われ、新しいイベントとして人気が高まっている。 |
28 |
富津岬と富津公園 | 富津市 | 東京湾を南北に分けるかのように伸びる約5kmの洲。幕末以降東京湾の防備のため砲塁や海堡が築かれた。今は、岬全体が県立の都市公園として整備され、一大レジャー基地となっている。また、海浜植物の分布も特異なものがある。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
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29 |
大福山と梅ヶ瀬渓谷 | 市原市 | 大福山は房総半島中部に位置し、常緑広葉樹の自然林におおわれ野鳥も多い。山頂は広く展望台からの景観もみごと。南総の秘境といわれる梅ヶ瀬渓谷に近く、山と渓谷歩きの代表的ハイキングコースとなっている。 |
30 |
麻綿原(まめんばら)高原 | 大多喜町 | 海抜約250m前後の山頂付近は日本一のアジサイの名所として知られている。7月上旬~8月上旬まで約20万株のあじさいが咲き乱れ、清澄山とを結ぶ格好のハイキングコースとして親しまれている。 |
31 |
嶺岡山系と曽呂温泉 | 鴨川市 | 嶺岡山系のふところ、曽呂川南岸の丘陵にある静かな山あいの温泉で、大正の頃の創業と県内では最も古く、ひなびた山里情緒にあふれる。含重層硫黄泉で、リューマチ、神経痛などに効くという。 |
32 |
富山と伊予ヶ岳 | 南房総市 | 富山は、南総里見八犬伝の舞台としてしられる房総の名山で、山麓には伏姫と八房がこもったという籠穴がある。富山の裏手にある伊予ヶ岳は、「安房の妙義山」と呼ばれ、荒々しい山容は房総では特異である。頂上には畳2枚ほどの巨岩があり天然の展望台となっている。 |
33 |
鋸山 | 鋸南町・富津市 | ノコギリの歯のように切り立った絶壁が独得の景観をつくり出し、山頂からの展望は雄大である。南麓には日本寺があり、ロープウェイを利用した手軽なハイキングコースとなっている。 |
34 |
清澄山と東大演習林 | 鴨川市 | 房総三山の一つ。雄大な霊峰頂部には、日蓮宗立教開宗の地清澄寺がある。山が深く自然が保たれている。東大演習林は、清澄山にあり、暖温帯植物と冷温帯植物の移行帯にあたる原生的自然の宝庫となる。 |
35 |
高宕山 | 君津市・富津市 | 房総丘陵の中央に位置し、アカマツ、スギ、ヒノキなどうっそうと茂る森林におおわれ、房総の山には珍しく岩峰を持つ。高宕山を中心とする約11km2のエリアは天然記念物「高宕山のサル生息地」となっており、野生のニホンザルが生息している。 |
36 |
鹿野山 | 君津市・富津市 | 房総三山の一つ。高原状の山頂からの眺望は、四周に開け、富津岬や東京湾、三浦半島、富士山、そして九十九谷と一望できる。桜の名所としても知られ、開花時には、北麓の福岡から山頂へかけては見事な桜のトンネルとなる。 |
37 |
九十九谷 | 君津市 | 鹿野山山頂東方から望める房総丘陵の山々が、幾重にも連なり合う風景。秋から冬にかけては、雲海も見られ、朝夕には水墨画の世界を描き出す。東山魁夷画伯の作品「残照」のモデルとなった。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
---|---|---|---|
38 |
江戸川 | 野田市~市川市・富津市 | 東京都、埼玉県の境を流れる延長53kmの一級河川。利根川と江戸川が分岐する関宿地点は、川幅800mにも及ぶ大河となっている。上流は牧草地や軽飛行場などののどかな風景が広がるが、下流は都市河川の色合いが濃い。 |
39 |
利根川 | 野田市~銚子市 | 群馬県に端を発し、本県では県北の境界を流れ関宿分岐点から水郷を抜け太平洋に注ぐ約110kmの一級河川で、“坂東太郎”といわれる。江戸時代には物資輸送に利用され、内陸水運の大動脈となった。 |
40 |
利根運河 | 流山市 | 利根川と江戸川を結ぶ日本初の西洋式運河。明治23年(1890)に完成し、当時は水運の要路として蒸気船の往来でにぎわった。開設から125年余経過し、周辺の樹林地と調和し、自然が多く残されている。 |
41 |
横利根川 | 香取市 | 霞ヶ浦から流れ出て利根本流に合流するまでの約5km。美しい水郷情緒にあふれ、四季を通じて釣人でにぎわっている。 |
42 |
栗山川と鮭 | 香取市~横芝光町 | 東総穀倉地帯をゆったりと流れ九十九里浜に注ぐ。かつては自然にサケが川を遡っていた。今は稚魚放流が行われ千尾を上回る親サケが回帰するようになった。 |
43 |
一宮川 | 長南町~長生村 | 一宮町の中心部を流れる。美しい流れと穏やかな気候により、川の両岸にはかつて、著名人の別荘が多くあった。冬季には河口で青のりの養殖が行われている。 |
44 |
夷隅川 | 勝浦市~いすみ市 | 上総丘陵を源とし、太平洋に注ぐ。県内二級河川では流域面積が最大となっている。上流は、断崖多く深い谷となって蛇行し、景観に富み、河口付近ののどかな流れと対照的である。今では、サケの稚魚放流が行われ回帰もみられる。 |
45 |
養老川 | 鴨川市~市原市 | あじさいの麻綿原付近を源流とし北西に流下する県内有数の河川。房総では珍しい渓谷美を持つ。江戸時代米や薪を小船で運ぶ輸送路として利用されていた。今、豊かな水は農業用水・工業用水に利用されている。 |
46 |
養老渓谷と温泉郷 | 市原市・大多喜町 | 縞模様の地層を見せる崖の間を蛇行し、急流によって作られた深淵が渓谷美を形造る。春の新緑、秋の紅葉、夏の渓流と四季を通じて楽しめる。この渓流沿いに天然ガスとラジウム鉱泉を利用した旅館が昭和のはじめ頃出来、現在県内では最も大きい温泉郷となっている。 |
47 |
粟又(あわまた)の滝 | 大多喜町 | 養老川の上流にある落差30mの県内最大の名瀑。階段状に傾斜した岩盤の上を約100mにわたって清流が滑り落ちる。滝の周辺は春の新緑、秋の紅葉が美しく、養老渓谷第一の景観となっている。 |
48 |
坊滝 | 南房総市 | 増間川の源流にある落差20数mの瀑布で、森林と調和し、みごとである。 |
49 |
黒滝 | 南房総市 | 長者川の上流部にかかる高さ15mの滝。樹林の茂る中に滝つぼに落ちる水音が響き、疲れをいやしてくれる。「花嫁街道」ハイキングコース約3kmのポイントの一つとなっている。 |
50 |
小櫃(おびつ)川と河口干潟 | 鴨川市~木更津市 | 清澄山に源を発し、元清澄山からの流れを合わせ木更津に注ぐ南総一長い川。河口の畔戸の海岸には広々とした東京湾随一の干潟があり、野鳥の楽園となっており、ハママツナの群落やウラギクなど貴重な植物も生き続けている。 |
51 |
七里川渓谷 | 君津市 | 小櫃川の上流で清澄山に源を発し、亀山ダムにそそぐ清流。房総の秘境として、初夏の新緑、夏の沢遊び、秋の紅葉、そして天然硫黄泉と四季を通じ自然を満喫できる。 |
52 |
小糸川 | 君津市 | 房総丘陵に源を発し、君津市のほぼ中央を流れ東京湾に注ぐ。特に上流は美しい森と豊かな水で知られる。 |
53 |
湊川 | 富津市 | 富津市中央を流れ、天然アユの釣れる数少ない川として知られている。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
---|---|---|---|
54 |
印旛沼 | 八千代市・成田市・佐倉市・印西市・栄町 | 県内最大の湖沼。水運、水害対策、新田開発などのため江戸時代から何回も干拓事業などが行われた。今は、西部と北部の調整池が分断され、沼形は一変している。周辺の開発が進んでいるが、自然は残り漁業が行われ、釣り、ハイキング、野鳥観察などで親しまれている。 |
55 |
手賀沼 | 柏市・我孫子市・白井市・印西市 | 都市化の進展とともに汚れが目立つ昨今ではあるが、豊かな自然は残り、岸にはヨシ、マコモ、スゲなどが、沼面にはウキクサなどが繁殖し、カモ類、サギ類なども飛来する。今も漁業が行われ、また、レクリエーション地区として、公園、遊歩道などの整備が行われている。 |
56 |
加藤洲十二橋 | 香取市 | 加藤洲の水路には、家と家を結ぶ一枚板の簡単な橋が12架っていたので十二橋と呼ばれた。今も残る橋の下を女船頭さんが操るサッパ舟にゆられながらゆく加藤洲十二橋めぐりは、晩春から夏にかけて特に賑わう。 |
57 |
雄蛇(おじゃ)ヶ池 | 東金市 | 江戸時代、農業用溜池として造営したもので、周囲約4.5km、面積約25万平方メートル。湖岸線が複雑に入り込んだ美しい池、山武杉、草花、野鳥の宝庫で、ヘラブナ、ブラックバス釣りや手軽なハイキング池としても有名である。 |
58 |
小中池 | 大網白里市 | 小中川を堰き止めて造ったもので、千葉市「昭和の森」に隣接する。春の桜をはじめとして、四季折々の風景が楽しめる。 |
59 |
洞庭湖 | 一宮町 | 江戸時代後期、一宮藩主加納久儔が築造した灌漑用地。中国の洞庭湖に因んで命名した。 |
60 |
熊野(ゆや)の清水 | 長南町 | 1日72tの湧水を誇る清水。環境庁選定の「名水百選」の一つ。弘法大師の法力により湧き出たと伝えられ、近くには江戸時代の古街道も遺されている。 |
61 |
三島湖と豊英湖 | 君津市 | 小糸川の上流にある三島ダム、豊英ダムによってできた人造湖。周辺は屈曲に富み、深い森林に囲まれ、ヘラ鮒、ヤマベ、ワカサギなどの宝庫で釣り人やハイカーの訪れが多い。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
---|---|---|---|
62 |
幕張のタブ林 | 千葉市 | かつては、東京湾沿岸に面し、海進に伴う入りくんだ地形の台地縁であったと考えられ、東京湾岸に広く分布していた海岸林の原形を残す場所として貴重である。 |
63 |
高滝神社の森 | 市原市 | 参道付近にはスギの大木、南側から頂上にはスダジイ、北側にはコナラの巨木が多く、暖帯林の特色を持つ。 |
64 |
国府台(こうのだい)の森 | 市川市 | 国府台台地の自然林、シイ、タブ、カシなどの常緑広葉樹の森。県境の江戸川橋から見る景観は、江戸川の流れと調和し、千葉県の入口にふさわしい。 |
65 |
船橋県民の森 | 船橋市 | 農用林として使われていた森を活かし、整備した。植林したスギ、ヒノキを中心に広葉樹が混じり、雑木林への移行がみられる。たくさんの野鳥も生息しており、都市のオアシスとして親しまれている。 |
66 |
浅間(せんげん)神社の極相林 | 松戸市 | 標高約28mの独立丘となっており、ヤブニッケイがほぼ全域に、他にタブノキやムクノキが占める。市街地において森林植物相を示し貴重である。 |
67 |
麻賀多(まがた)神社の森 | 成田市 | 印旛沼東方の北総台地にあり、スダジイ、アカガシ、モチノキ等からなる自然林20本以上の巨杉を含む人工林からなる。特に自然林は、北総台地では少なく貴重である。 |
68 |
小御門(こみかど)神社の森 | 成田市 | タブノキの自然林のほか、明治時代に植林したスギ、ヒノキ等からなる。自然林への移行過程にあり、カラマツ、ムクロジなどの珍しい木もある。散策にも適している。 |
69 |
神崎(こうざき)森 | 神崎町 | 利根川を望む独立丘陵上にある神崎神社の社叢。スダジイ、タブノキの林でシダ類の自生地でもある。地元では瓢(ひさご)ヶ丘として親しまれている。 |
70 |
東庄(とうのしょう)県民の森 | 東庄町 | 利根川に近い下総台地にあり、干潟八万石の大水田地帯や遠く九十九里浜を望める。シイノキ、タブノキ、マツ等が繁り、運動広場、フィールドアスレチックがある。冬季には白鳥、カモ、オシドリ等の多くの水鳥が飛来し、観察できる。 |
71 |
渡海(とかい)神社の森 | 銚子市 | 渡海神社の約10haの社叢。典型的海岸林のタブ林で、その他トベラ、ツバキ等が自生する。極相林の典型と認められ、植物生態学上貴重である。 |
72 |
妙福寺と飯高神社の森 | 匝瑳市 | スダジイ林、スギ植林などで構成されている、飯高神社周辺のスダジイ林は特に自然林のかたちがよく残されている。九十九里平野との境に近い洪積台地上にあり、谷津田に南面し、この水田には螢が多いことで知られている。 |
73 |
日吉神社の杉並木 | 東金市 | 日吉神社の参道沿いの樹齢数百年の杉並木が主体の社叢林。スギの並木としては本県でも数少ない立派なもので、スギのほかはスダジイ、タブノキ、モミなどが混生している。 |
74 |
石塚の森 | 山武市 | 標高約30mの丘の上にあり、浪切不動尊の境内林として保護されて残ったスダジイの極相林。九十九里平野の自然林を代表する。 |
75 |
山武杉の美林 | 山武市 | 建築材、建具材として珍重されている山武杉は、山武市を中心とする北総台地一体に植林されている。規則正しく植えられた山武杉林は随所でみられ、畑、集落と調和し、落ち着いた景観を醸出している。 |
76 |
軍荼利(ぐんだり)山植物群落地 | 一宮町 | 標高約40mの丘陵で、東浪見寺の境内地となっている。約4haの山林はスダジイを主とする自然林で、長い間信仰の対象として保護されてきたため全域にわたりよく自然景観を留めている。 |
77 |
大多喜県民の森 | 大多喜町 | 房総丘陵の緑豊かな森林の一角を占め、面積約61ha。スギ、ヒノキ、マツ林が中心となっている。メジロ、ウグイス、ホオジロ等、野鳥が数多く生息している。竹工芸センター、広場、展示園、遊歩道、フィールドアスレチックなどがある。 |
78 |
館山野鳥の森 | 館山市 | 房総半島の先端部に位置し、渡り鳥の経路として古くから野鳥の飛来が多い。展望台からは平砂浦を眼下に、遠く富士山、丹沢、伊豆半島を一望できる。起伏に富んだ丘陵で面積は約102ha。野鳥観察舎、資料館、大型禽舎、遊歩道などがある。「日本森林浴の森100選」に選ばれている。 |
79 |
内浦山県民の森 | 鴨川市 | 清澄山系に属し、面積約294ha。温暖で豊かな自然に恵まれ、県内では最多雨地域で、植物の種類が多く、またシカ、サルなどの動物、ホオジロ等の野鳥、昆虫などの種類も多い。 |
80 |
清和県民の森 | 君津市 | 房総半島の中央に位置し、高宕山・鹿野山・大塚山に囲まれ、森林、渓谷、湖を有する約3,200haの自然の宝庫。家族づれのハイキング、キャンプ、釣り、自然の観察に最適であり、フィールドアスレチック、ロッジ村、スポーツ広場などがある。 |
81 |
三石(みついし)山自然林 | 君津市 | 標高281mで清澄山系の北端に位置し、山頂には年ごとに大きくなるという三つの岩塊の下に観音堂が建っている。スダジイ、アカガシ、ウラジロガシ、タブノキを主要樹とする自然林で、シダ類も豊富である。 |
82 |
坂戸神社の森 | 袖ケ浦市 | 京葉地帯で最も規模の大きい常緑広葉樹林で、社殿周辺の広場を除き、約4ha余の社域全体が自然林となっている。大部分はスダジイで、よく自然景観が保たれており、開発の進む臨海地域において貴重な緑である。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
---|---|---|---|
83 |
ホオジロ | 全県 | スズメより少し大きくて尾が長め、顔は白と黒のしま模様で、体は茶褐色、腰は赤褐色の留鳥。全国の低山地や平地の明るい林、河原などに生息する。県内でも多く県民に最も親しまれる鳥として県民鳥に指定されている。 |
84 |
検見川の大賀ハス(古代ハス) | 千葉市 | 昭和26年、東京大学検見川厚生農場(現在の同大検見川総合運動場)の発掘で出土したハスの実を、植物学者大賀一郎博士が、発芽・開花に成功した。ピンク色の大きな花が特徴で、7月中旬に咲く。 |
85 |
葛飾八幡宮の千本イチョウ | 市川市 | 社殿右側にそびえる目通り幹囲10.8m、樹高約23mの大イチョウ。主幹を囲んで多数の支幹が根本から立っているため、この名があり雄株巨木として全国でも有数である。 |
86 |
柏のカタクリ群生地 | 柏市 | ユリ科に属する多年草で春に紅紫色の花が咲く。自然の状態のまま群生しており貴重である。 |
87 |
神崎の大クス | 神崎町 | 神崎神社の社殿わきにあり、明治40年(1907)の火災の際に主幹が焼失し、7mほどの所で切断され、ひこばえが親木を取り囲んでいる。ナンジャモンジャの木として、古今の文書に散見される名木。 |
88 |
成東・東金食虫植物群落 | 山武市・東金市 | 九十九里浜の低湿地にあり、モウセンゴケ、イシモチソウ、ミミカキグサなど多種類の食虫植物が繁茂しているほか、ノハナショウブ、コバキボウシなど、各種の湿原植物が生息している。5月から8月までが見ごろ。 |
89 |
高照寺の乳イチョウ | 勝浦市 | 樹齢は不明であるが、千年は越えるといわれる。100以上の乳柱が発生しているのでこの名がある。主幹は火災で上部が枯れ樹高は10m余にすぎないが、樹冠が大きく広がっている。 |
90 |
キヨスミミツバツツジとヒカゲツツジ | 大多喜町ほか | キヨスミミツバツツジは清澄山系を中心とした山地に見られる。赤紫色の花の貴重なツツジで、「いわつつじ」ともいう。ヒカゲツツジはクリーム色のつつましい花をつけるシャクナゲ科の常緑低木で、山地性の植物であり、房総半島の寸づまり現象の表れともいわれている。いずれも、濫獲のため希少となっている |
91 |
モリアオガエル | 大多喜町・鴨川市ほか | 日本特産のカエルで、本県では清澄山系を中心に生息している。普段は樹上で生活しているが、産卵期になると池の上の木に白い卵塊を作り、ふ化したオタマジャクシは10日程卵塊の中で生活してから下の水中に落ちて成長する。 |
92 |
大原の椿の里【現在廃止】 | いすみ市 | 日在浦背後の東伊能滝地区には、生垣として植栽された樹齢100年以上の椿の老木5,000本が点在する。花期には、長い年月自然交配された色とりどりの花が咲く。 |
93 |
長福寺のイヌマキ | いすみ市 | マキは県の木に指定され、本県の気候風土にあい、山や野原、街路、公園、庭などに植えられている。この木は、樹高12m、根囲り4.5m、目通り幹囲4.8mの大木で、頼朝がこの木に筆を掛けたといわれ、「筆掛の槙」とも呼ばれている。 |
94 |
南房総の花畑 | 南房総市 | 黒潮による温暖な気候のため露地花が栽培されており、真冬でも花が咲き乱れ、春先には花摘み客でにぎわう。 |
95 |
ウスアカヤマドリ | 南房総市ほか | ヤマドリは日本の固有種で、本州、四国、九州の山林に生息しているキジ科の鳥で、尾羽が長い。地方によっては著しく羽色を異にし、5つの亜種に区分され、その一つが千葉県の在来種であるウスアカヤマドリである。この鳥は房総半島、紀伊半島、伊豆半島に分布し、他の種の羽色の中間色を呈し、気品の高さと希少さのため人気が高い。旧三芳村では絶滅の危機に瀕していたウスアカヤマドリの人工増殖・放鳥をしていたが、現在は行っていない。 |
96 |
清澄の大スギ | 鴨川市 | 清澄寺境内、山門の正面にそびえる。樹高約47m、目通り幹囲約14mで全国的にも屈指の大杉。樹齢は不明であるが、「千年杉」と呼ばれている。 |
97 |
鯛の浦タイ生息地 | 鴨川市 | 内浦湾の東側、誕生寺前の海岸から約100mの岩礁より南方1km余の伊貝島、弁天島周辺の海域にタイが群生する。本来、深海性で群居しないマダイが、水深10~20mに群生しており、世界的にも極めて珍しい。日蓮ゆかりの聖地として、代々漁民に保護されている。 |
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ルーミスシジミ | 君津市ほか | 暖地に産する小型の蝶で、羽の表は青藍色、裏は灰白色で、前羽には斑紋がある。米国宣教師ルーミス氏が明治10年(1877)頃、鹿野山で発見した。君津市はこの蝶生息の北限と考えられ、他の地域では絶滅に近いと伝えられる。 |
番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
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99 |
木下貝層 | 印西市 | 赤土層にはさまれた厚さ4.3mの貝層で、二枚貝を中心に約180種の化石がある。地質学・古生物上貴重な資料となっている。 |
100 |
沼サンゴ層 | 館山市 | 海抜15~20mの台地に分布するサンゴ化石層。厚さは約2mで沖積世、汀線近くに生息していたサンゴが、その後地殻変動で隆起したもの。当時の気候や地理などを知るうえで貴重な資料である。 |
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