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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 工芸 > (いすみ市)鋳銅鰐口
この鋳銅鰐口は室町時代の作であり、夷隅郡内で現在判明しているかぎり最も古い。直径32センチ、厚さ8.5センチ、銘に「上総国市原若宮寺鰐口、別当権大僧都永順」「正長二年己酉三月 □ 日施主孫七」とある。銘文によると、もと市原市若宮寺に有ったものとわかるが、当該寺院は鎌倉時代より、上総鋳物師の活躍した市原市矢田にほど近い場所にあった寺と考えられ、この鰐口は上総鋳物師の作例として貴重である。
「正長二年己酉三月 □ 日施主孫七」の銘文は1429年であり中世の金石文として歴史的資料としても貴重である。
(註)若宮寺:市原市八幡八幡宮の近くに有った。(房総資料)後に神光山霊応寺(真言宗)となり、明治の廃仏毀釈によって廃寺となり、建物は小学校に使われたが大正12年の震災によって倒壊した。
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