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更新日:令和6(2024)年6月18日

IoTシステム科|船橋テクノスクール

デジタル化の進展に伴うインターネット環境及びAI技術の進歩は目覚ましく、近年のIT業界は益々の盛り上がりを見せています。そのような情勢に呼応するように、IT業界における雇用の増大、特にIoTシステム及びマイクロコンピュータ組込み制御システム等のハード系人材の需要が高まっていることを受け、IoTを中心に幅広いデジタル技術を学ぶことを目的とした「IoTシステム科」を当校で令和7年4月に新規開講します

(現在、カリキュラム策定中のため、本ページの内容は一部変更となる場合があります。)

科の概要

  • 定員:10名
  • 訓練期間:2年

就職先職種例

 IoT(Internet of Things)とは「モノを通信ネットワークに接続する技術」であり、現在デジタル化の急速な進展によって、パソコンやスマホだけでなく、TVや車、エアコン等の「モノ」がネットに繋がり、より便利なサービスが次々に生まれています。少子高齢化が大きな社会問題である昨今、IoTエンジニアはデジタル技術によって人々の豊かな生活の基盤となり、日本の未来をより良くする社会的貢献度の高い仕事であると言えます。当科では、そのようなIoTシステムの企画・構築・運用・保守などができる以下の職種(プログラマ、システムエンジニア、インフラエンジニア)に就職することを目指します。

  • IoT・組込み系システムエンジニア
  • IoT・組込み系プログラマー
  • インフラエンジニア(情報におけるライフラインを構築及び保守するエンジニア)

目指すスキル

  • 各種プログラミング(C言語、Pythonなど)
  • IoTシステム設計・実装技術
  • 組込みシステム設計・製作技術
  • Webアプリケーション設計・実装技術
  • ネットワーク設計・管理・セキュリティ技術及び無線通信技術
  • データ分析技術
  • ハードウェア技術(3Dプリンタ技術、回路基板の設計技術等)
  • IoTエッジデバイス(電気回路・電子機器組み立て)
在校中 修了後
  • ITパスポート(国家試験)
  • 情報処理技術者試験(国家試験)
  • その他、IoT及び情報通信の各種試験合格を目指します。
  • 技能士補(コンピュータ制御)
  • 応用情報技術者など

科の特徴

IoTエンジニアを見据えた「組込み制御技術」の習得

 IoTシステムは、スマート家電やスマート運転技術に代表されるようにモノのデータを収集・分析して、状況に応じた最適かつ自動的なシステムを実現させます。その際に必要となる「組込み制御技術」は、ソフトウェアを機器に搭載する高度なIT技術であり、今後も活用の場が広がることが予想されます。当科では、「組込み制御技術」を中心とした多種多様なIoTのスキルを習得します。

ハードウェアの学習に軸を置いた実践カリキュラム

 ITに関する技術は、ソフトウェア面とハードウェア面に大別されます。当科ではIoTサービスの実現のための設計・製作技術を総合的に身につけるため、Web製作やプログラミング等のソフトウェア作業に加えて、CAD設計及び基板加工技術、3Dプリンタによる加工技能、アナログ/デジタル電子機器組み立て等のハードウェア技術を幅広く学びます。

IoTサービスを提供するための積極的なチームビルディングの実習

 IoT技術を学ぶ上で「今までの社会の当たり前を見直し、インターネット技術によってより良い社会を作る」という考えはとても重要なファクターです。既存の不便なサービスを見直す点においては、IoTサービスの可能性は人の数だけ存在し広がりを見せます。その新たなプロジェクトを成功させるための取組みを訓練の課題として、チームでIoTサービスに関するアイデアを出し合うグループ・ディスカッションを行い、新しいIoTサービスを発表するチームビルディング実習を行います。

IoTエンジニアを目指した実践的な教育カリキュラムの例
 
 

(1)チームビルディング
(商品化を見据えたIoTサービスの企画立案) 

(2)チームビルディング
(企画内容のプレゼンテーション) 

 

(3)企画書を基にIoTサービスの開発及び基本設計

(4)基本設計の検証作業
   (デジタル回路)

(5)設計を基に電子基板の組込み実装

(6)シングルボードコンピュータの組込み制御

(7)完成したIoTサービス
   (車型自律ロボット)

(8)品質向上に向けた試験運用
   (自律型ロボットの例)

          

IoTシステム科の訓練内容

1年次の主な学習内容

IoTエッジデバイス開発

  • IoTの開発環境では、モノに組込むセンサー及び通信機などを制御する基盤等の設計・開発・実装を行います。そのため、電子工学を中心に基礎学習を行い、電子回路の知識及び各種測定器の使用法などを学びます。

ソフトウェア・ハードウェア実習

  • IoT開発で必要される、ハードウェアの性質に応じたソフトウェア構築スキルを、座学及び実習を通じて学習します。

組込み系プログラミング言語学習

  • 組込み技術に必要なプログラム言語(C言語、Pythonなど)を座学及び実習を通じて基礎から学習します。


電子回路測定イメージ


プログラミングイメージ

2年次の主な学習内容

IoTシステム構築実習

  • IoT環境において、温湿度、圧力、速度などの身近なデータを測定する制御装置をIoTデバイスと呼びます。モノを自動化して制御する際には様々なデータの収集や検知を行う必要があるため、IoTデバイスの操作技術及びデータ収集技術などを学び、モノをインターネットに接続し制御する基礎技術を身につけます。

チームビルディング実習

  • IoTサービス商品化に向けた様々な取り組みを訓練生が主体で行います。エンジニアにとって必要な企画力、協調力、コミュニケーション能力を養うためのプレゼンテーションを行い、商品開発におけるチームワークの醸成を目指します。また、効率的な企画立案を目指せるように、プレゼンテーションソフト及びチャットツール等の活用法を積極的に学びます。

AIによるデバイス制御技術及びロボット製作実習

  • AI(人工知能)によるデバイス制御及び、コンピュータ組込み作業の知識やスキルを複合的かつ応用的に学び、3Dプリンター等を活用したモノ作り実習を行います。

総合課題

  • これまでの集大成となる製作課題を、訓練生自ら設定し、IoTシステムの設計・組込み・運用・評価を行います。

<テーマ例>

  • マイクロコンピュータを活用したスマート家電の設計
  • IoT技術を生かした遠隔操作型スマート農業システムの製作
  • その他マイクロコンピュータを用いたIoTシステムの構築


CADによるIoT設計実習のイメージ

 
          3Dプリンタを用いた製作実習のイメージ

 


IoTデバイスの組込み実習のイメージ


IoT製作課題のイメージ(車型ロボット)

担当指導員からメッセージ


 福山指導員
(電子科:職業訓練指導員 第1級陸上無線技術士)

 私は、本校の指導員になる前は無線エンジニアとして、GPSやU/V無線交話機、航空レーダ等の運用保守・研究をする業務に従事してきました。 
 IoTを取り巻く環境は様々であり、プログラミングやWebアプリの製作、組込み制御エンジニアなど多くの技術者が活躍しています。IoT環境は本当に幅が広く、各分野ごとに専門的なスキルが求められるため、日々勉強が欠かせませんが、高い専門性から多様な働き方が生まれ、多くの可能性に満ちているのが特徴であり魅力です。
 IoTの知識と技能を身につけたい方は、入校を検討してみてください。


 岩田指導員
(コンピュータ制御/メカトロニクス/電子科:職業訓練指導員)

 第4次産業革命により、デジタル技術及びAI技術の発展によって、これからの社会は急速なIoT化が求められてきます。
 IoTシステム科では、初めてIT系の分野を学ぶ方に向けての訓練内容になっています。IT系と聞くと少々難しいイメージがあるかもしれませんが、当科は少人数制での訓練内容となっており、基礎からひとつひとつ段階を踏んで、丁寧に指導をしていきますので、未経験の方も安心して入校してください。
 DX時代のニーズに答えることができる人材になるために、IoTシステム科で一緒に学んでいきましょう。皆さんの入校を心からお待ちしています。

訓練生募集

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お問い合わせ

所属課室:商工労働部千葉県立船橋テクノスクール訓練第三課

電話番号:047-433-2790

ファックス番号:047-433-2791

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