千葉県知事の式辞(千葉県戦没者追悼式)
令和5年度千葉県戦没者追悼式式辞
本日、令和5年度千葉県戦没者追悼式を挙行するにあたり、御遺族並びに御来賓の皆様の御参列をいただき、感謝申し上げます。
先の大戦において、祖国や家族のために赴いた戦場で、また度重なる空襲によって、数多くの尊い命が失われました。
ここに謹んで哀悼の意を捧げます。
また、御遺族の皆様方には、決して癒えることのない深い悲しみに耐えながらも、力強く生き抜かれ、郷土の発展のために御尽力を賜りましたことに対し、深く敬意と感謝を表します。
戦後、我が国は、平和を願う国民の英知と、たゆみない努力によって、荒廃の中から立ち上がり、多くの困難を乗り越え、目覚ましい発展を遂げてまいりました。
しかし、今日私たちが当然のように享受している平和と繁栄が、戦争で亡くなられた方々の尊い犠牲と、御遺族の皆様の苦難の歴史の上に築かれたものであることを、終戦から78年を迎えた今も決して忘れてはなりません。
我が国では、戦争を経験したことのない世代が社会の8割を占めるようになりました。その一方で、世界に目を向けるといまだに争いは絶えることなく、平穏な日常が脅かされる状況が続いています。
改めて、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次の世代に継承する責務を果たし、恒久平和の実現に向け努力を続けていくことをお誓い申し上げます。
また、今年は千葉県が誕生して150周年という大きな節目を迎えました。先人たちの歩みに思いを馳せ、次の世代に素晴らしい未来を残していけるよう、県民の皆様と共に全力で取り組んでまいります。
結びに、今一度、戦争により亡くなられたすべての方々に哀悼の意を捧げますとともに、御遺族並びに御列席の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げまして、式辞といたします。
令和5年11月2日 千葉県知事 熊谷俊人
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