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千葉県月例経済報告(平成18年10月)

1.「月例経済報告」総論（10月12日内閣府発表より）

我が国経済の基調判断

景気は、回復している。

• 企業収益は改善し、設備投資は増加している。
• 雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられる。
• 個人消費は、このところ伸びが鈍化している。
• 輸出は、横ばいとなっている。生産は、緩やかに増加している。

先行きについては、企業部門の好調さが家計部門へ波及しており、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれる。一方、原油価格の動向が内外経済に与える影響等には留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」に基づき、構造改革を加速・深化する。

重点強化期間内に物価の安定基調を確実なものとし、物価の安定の下での民間主導の持続的な成長を図るため、政府・日本銀行は一体となった取組を行う。

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額（8月）

758億円で、販売額合計の前年同月比は増加となった（1.2％増）。種類別では、百貨店が1.9％減、スーパーが2.3％増となっている。店舗調整後の販売額は、前年同月比1.6％増となっている。

新規自動車登録台数（9月）

17,763台であり、前年同月比を下回った。車種別にみると、小型四輪貨物、小型乗用車、特殊用途等で前年同月比を下回っている。

新設住宅着工戸数（8月）

5,882戸で、前年同月比1.4％減と前年同月を下回った。

鉱工業生産指数（7月）

前月比で0.3％増、前年同月比で2.5％減となった。

有効求人倍率（8月）

0.90倍と、前月に比べ0.04ポイント下回った。南関東における完全失業率は3.5％と前月と比べ0.3ポイント下回った。

企業倒産件数

負債総額1千万円以上の企業倒産件数（9月）は、24件で、前年同月比は20.0％増加となった。負債総額は、127億4,600万円となった。

金融情勢（8月）

預金残高は20兆5,293億円で、前年同月比1.5％増となっている。また、現金残高は1,969億円で同比11.3％減、貸出残高については、11兆3,622億円で同比2.4％増となった。

公共工事請負額（9月）

730件と前年同月比0.3％増であり、請負金額も266億円で、前年同月比18.9％減となった。

県内中小企業の業況判断（9月分・千葉県中小企業団体中央会調査）

前月比及び前年同月比とも悪化している。

以上のように、県内の経済情勢は、大型小売店販売額や新規自動車登録台数、新設住宅着工戸数、鉱工業生産指数は一進一退を繰り返しているが、全体として景気は緩やかに回復している。