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「目標とした土砂災害警戒区域等の指定完了」及び「新たな基礎調査予定箇所の選定」について

発表日：令和3年5月27日
県土整備部河川環境課

令和元年10月25日の大雨により156件の土砂災害が発生し、がけ崩れにより4名の尊い人命が失われました。この時点では、本県の土砂災害警戒区域等の指定率は約36％（全国平均：約88％）と全国最下位であり、死亡事故が発生した3箇所の現場はいずれも区域指定されていませんでした。また、このうち1箇所は、区域指定を予定していませんでした。

県では、この状況を重く受け止め、「人命第一」の考えに基づき、市町と連携して区域指定に取り組んでいます。

1　区域指定を予定していた箇所の区域指定

令和元年度末までに基礎調査を完了した10,980箇所について、令和3年5月末までの指定完了を目指し、執行体制を強化するとともに、市町と連携して取り組んだところ、5月28日に、全ての区域指定を完了します。なお、土石流に係る区域指定において、渓流単位で分割指定した箇所があり、指定数は10,996箇所になります。

2　区域指定を予定していなかった箇所の区域指定

（1）令和元年の災害発生箇所

令和元年の災害発生箇所のうち、区域指定を予定していなかった箇所で災害の復旧工事を行った10箇所すべてについて、令和2年度に基礎調査を行い、5月28日までに区域指定を完了します。

この結果、5月末の指定数は、上記1と合わせ11,006箇所となります。

（2）新たな手法により選定した基礎調査予定箇所

令和元年10月の一連の災害では、区域指定を予定していなかった箇所での土砂災害が全国で確認されたことを受けて、国は、従来の地形図判読では抽出困難な箇所への対応などを行うため、令和2年8月に「土砂災害防止対策基本指針」を改訂しました。

県では、この基本指針に基づき、令和2年度から数値標高モデルを用いた危険箇所の 抽出^※や市町からの情報提供による危険箇所の把握^※を行った結果、新たに10,744箇所の危険箇所を「基礎調査予定箇所」として選定し、5月31日に千葉県ホームページ（ちば情報マップ）で公表します。

今後、市町と連携して、回覧板等を活用し住民の皆様にお知らせすることで、住民の防災意識の喚起や自発的な避難行動につなげていきます。また、市町から関係住民に 避難情報を確実に伝達する体制を整えています。

※抽出・把握条件

地形要件：急傾斜地（傾斜度30度以上かつ、高さが5m以上）
社会要件：人家又は要配慮者利用施設（社会福祉施設、学校、医療施設等）が立地する箇所

（3）基礎調査予定箇所における土砂災害警戒区域等の指定

今後、「基礎調査予定箇所」について、基本指針に示された概ね5年間（令和3年度 から7年度）での区域指定完了を目指し、市町と連携して、計画的に基礎調査及び区域指定の手続きを進めていきます。

○市町村毎の区域指定数及び基礎調査予定箇所数

○基礎調査予定箇所の公表

 

基礎調査予定箇所は、5月31日に、『ちば情報マップ』に掲載します。
ちば情報マップ（URL：https://map.pref.chiba.lg.jp/pref-chiba/Portal）

関連資料

「目標とした土砂災害警戒区域等の指定完了」 及び「新たな基礎調査予定箇所の選定」について（PDF：801.7KB）

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