本文へスキップします

患者さん向け情報

カテーテル検査

心臓カテーテル検査って何?

心臓カテーテル検査とは、検査台の上に仰向けで寝ていただき、カテーテルと呼ばれる直径2~3mmの細い管を腕や脚の付け根の動脈や静脈から入れ、心臓や血管の圧測定や造影を行う検査です。検査の対象となる病気は、狭心症や心筋梗塞、弁膜症、心筋症、先天性心疾患など多岐の心臓病にわたります。心臓病の診断や最適な治療法を決定する上で非常に重要な検査です。

病気により検査の内容は多少異なりますが、中でも現在最も多く行われているのは狭心症や心筋梗塞といった心臓を栄養している血管(冠動脈)に異常がないかどうかを調べる冠動脈造影検査と心臓の動きをみる左室造影検査です。

痛くないの?

検査は血管を刺して行いますが、それに先立ち局所に麻酔薬を注射し十分に麻酔を行います。

また血管や心臓の中は痛みを感じませんのでカテーテルが通過しても痛くありません。ですから最初に局所麻酔薬を注射する時以外は基本的に痛みを感じません。

ただし麻酔薬の効果は個人差がありますので、検査中もし痛みがあるときは遠慮なくおっしゃってください。また造影剤が体に入ると一時的に熱く感じることがありますが、すぐに治まりますので心配要りません。

時間はどれくらいかかるの?

検査の内容により多少異なりますが、大体30分から1時間です。ただし検査後は血管に穴が開いていますのでしばらく局所を圧迫し病室で安静にしていただきます。安静時間は3~5時間です。

危険性はないの?

検査は細心の注意のもと行われますが、体の中に管を入れて行いますので残念ながら「100%安全です」とは言い切れません。検査に伴う合併症としては、造影剤や局所麻酔薬によるアレルギー反応、危険な不整脈、腎機能障害、心筋梗塞、脳梗塞、動脈解離や閉塞、出血や血腫などが報告されており、その頻度は約0.3%です。また重篤な場合死亡することもあり、0.07%と報告されています。当センターでは、年間約1200例の心臓カテーテル検査を行っておりますが、検査で亡くなられた方は開院以来ありません。また合併症に対しても適宜迅速に対処しております。