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更新日:令和4(2022)年3月17日
ページ番号:3630
細菌感染症・食品媒介感染症とその原因菌
及びカビ・カビ毒に関する研究を行っています。
多数の結核菌のIS6110- restriction fragment length polymorphism (RFLP)パターンを、外部マーカーのみで補正してクラスター分析するための条件を検討した。その結果、外部マーカーとしてMWIIIを使用し、至適な電気泳動条件(電気泳動用ゲル濃度は1.4%でマーカーを両端と中央の3レーンに配置)やパラメーターの設定(トレランス値を0.8%、最適化値を0.5%)を行うことで、精度の優れたRFLPクラスター分析が可能となった。
コレラ菌の生物型別をPCRで行うために、生物型とジェノタイプの比較を行い、保有するhlyAの違いをPCRで検出することでコレラ菌の生物型別を行えることが判明した。
昨年度に引き続きPFGE法プロトコールの全国的標準化を図るための検討を行った。病原大腸菌O157の共通株を感染研「New Protocol」に従ってPFGE解析した。従来法よりさらに泳動時間が短縮され、またDNAバンドがシャープになり解像度が上がった。地研関東甲信靜ブロック11施設間のデータを系統樹解析すると90-95%の類似度が得られ、この方法の有用性が示された。
2004年産33試料から赤カビ病菌の検出を行ったところ、粒レベルで不検出から最高54%の汚染が見られ、平均では約29%であった。地域的には旭市、佐原市などの東部地域で比較的汚染が高かった。分離した赤カビ病菌の同定を行ったところFusarium graminearumがほとんど(約95%)を占めた。このうち、純粋分離培養により28株のF. graminearumの単胞子分離株を得た。このうちの10株についてコメ培養行い、現在、毒素の産生性を調べている。また、33試料を地域と品質から13試料にまとめ、近赤外領域波長を利用したカビ汚染麦粒の選別機を用いて選別を行い、赤カビ毒素の減衰効果についても現在調査中である。
細菌研究室の主な研究業績は、以下の表をクリックすると表示されます。(pdf形式)
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