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更新日:令和5(2023)年7月4日

ページ番号:3611

2013年度(平成25年度)医薬品研究室調査研究論文

(1)Enantiomeric Determination of DOPA in Dietary Supplements Containing Mucuna pruriens by Liquid Chromatography/Mass Spectrometry 

食品衛生学雑誌 (2013) 54:379-383

発行年月:2013年10月

液体クロマトグラフィー質量分析によるムクナ含有健康食品中のDOPAの迅速な光学異性体分析方法を開発した。内部標準物質としてL-DOPA-ring-d3を用い、イオン化はESIポジティブモードで行った。添加回収試験(50及び500μg/g添加)を行ったところ、回収率は97.5%~101.3%、併行精度と室内再現精度は7%以下であり良好な結果を得られた。本試験法を市販健康食品14製品に適用したところ、L-DOPAは1カプセル又は1錠当たり0.88~12.8mg検出されたが、D-DOPAはいずれの製品からも検出されなかった。

(2)医薬品の定量法における粉砕方法の影響について

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス (2014) 45:140-146

発行年月:2014年2月

錠剤を粉末にして定量試験を行うよう日本薬局方に定められている医薬品を対象として、磁製乳鉢、めのう乳鉢及びステンレス製錠剤粉砕機による粉砕操作を行い、その粉砕方法の違いにより定量結果に影響が生じるかどうか調査した。その結果、製品によっては、粉砕方法の違いにより定量結果に差が生じることがあり、的確な定量試験を実施するためには、粉砕方法についても十分に検討する必要がると考えられる。

(3)ダイエット効果を標榜した「いわゆる健康食品」から検出された医薬品成分について

和漢薬 (2014) 730:13-14

発行年月:2014年1月

医薬品が検出されたダイエット効果を標榜した「いわゆる健康食品」による健康被害や含有されていた医薬品成分及びその分析法について解説した。

(4)HPLC-Corona CADによる洗浄剤中の塩化物イオン、硫酸イオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンの分析について(PDF:390KB)

千葉県衛生研究所年報 (2012) 61:56-63

発行年月:2014年1月

「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」の酸性及び塩基性洗浄剤製品を対象として、高速液体クロマトグラフィー荷電化粒子検出器(HPLC-Corona CAD)による陰イオン・陽イオンの同時分析を行った。規制対象成分のイオン(K+、Na+、Cl-、SO42-)並びに、規制対象成分以外として、代表的な酸である硝酸の硝酸イオン(NO3-)及び洗浄剤でリン酸の配合事例が報告されているリン酸イオン(PO43-)の各ピークは、十分な分離が得られた。混合標準溶液を25~500 μg/mLの範囲で調製し、二次式の検量線を作成したところ、相関係数は0.9989~0.9999と良好であった。なお、各イオン(NO3-、K+、Na+、Cl-、PO43-SO42-)の定量下限(S/N =10)は、それぞれ4.62、0.45、0.53、10.5、18.9、22.5 μg/mLであった。また、酸性及び塩基性洗浄剤製品を用いて、添加回収試を行ったところ、その添加回収率は99.3~103.0%であり、併行精度は0.6~2.0%であった。本法を市販製品に適用したところ、各製品とも良好に定量することが可能であった。

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お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所医薬品・生活環境研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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