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更新日:令和5(2023)年7月4日
ページ番号:3607
(1)つけまつげ用接着剤を対象としたホルムアルデヒドの簡易分析(PDF:337KB) 千葉県衛生研究所年報 (2010) 59:65-69 発行年月:2012年1月 |
簡易な操作法によるホルムアルデヒドの分析法を構築した。検体0.2gに精製水5mL及びリン酸溶液0.3mL(いずれも公定法の1/10量)を加え密栓し、水浴で90°C、30分加温抽出後、室温になるまで放置した。その後、硫酸アンモニウム2.0gを3回に分けて添加・溶解したのち、遠心分離(1880g、10分)を行った。清澄液を回収し、残査を精製水で洗い込み合わせて20mLとし試験溶液とした。アセチルアセトン試薬により発色させ、紫外可視分光光度計で測定した。本法の定量限界は0.59μg/gであった。添加回収試験の結果回収率は94.6- 95.5%で良好であった。本法を市販検体に適用したところ、公定法による定量結果とほぼ一致した。
(2)黒コショウを含有したいわゆる健康食品におけるピペリン含有量について(PDF:307KB) 千葉県衛生研究所年報 (2010) 59:70-73 発行年月:2012年1月 |
黒コショウを含有したいわゆる健康食品中のピペリンの分析法を構築した。ピペリンの抽出は、抽出溶媒としてメタノールを用い、20分間超音波抽出を行った。カラムはACQUITY UPLC BEH C18を用い、移動相は0.1%ギ酸溶液/アセトニトリル(6:4)を用いた。添加回収試験の結果、回収率は98.2%-99.8%であり良好な結果となった。本法を市販の健康食品に適用した結果1錠(またはカプセル、包)当たりのピペリン含有量は0.21-17.1 mgであった。
(3)HPLC/PDAによるいわゆる健康食品中の植物性自然毒スクリーニング分析法について(PDF:281KB) 千葉県衛生研究所年報 (2010) 59:74-78 発行年月:2012年1月 |
いわゆる健康食品中の植物性自然毒により健康被害が発生した場合に、その原因物質を迅速に推定するため、HPLC/PDA による植物性自然毒のスクリーニング分析法を検討した。対象とする成分はアトロピン、アコニチン、メサコニチン、ストリキニーネ、コルヒチン及びアリストロキア酸Iとした。HPLC/PDA 条件及び抽出条件を検討し、その検討した条件で、対象とする植物性自然毒を含むロートコン、ブシ、ホミカ、コルヒクム根、馬兜鈴及び青木香を分析したところ、妨害するピークもなく、各植物性自然毒のピークを良好に検出することができた。また、ロートコン等の生薬を市販健康食品のカプセル剤に約10%加えた試料を検討した条件で分析したところ、同様に、各植物性自然毒のピークを検出することが可能であった。
(4)UPLC/PDAによるいわゆる健康食品中の医薬品成分スクリーニング分析法について(PDF:263KB) 千葉県衛生研究所年報 (2010) 59:79-83 発行年月:2012年1月 |
迅速かつ多くの医薬品成分を分析するために、UPLC/PDA によるライブラリーの登録及びスクリーニング分析法を構築し、156 成分のスクリーニング分析が可能となった。平成17 年度から平成22 年度に、インターネット通信販売や千葉県内の販売店で試買し、医薬品成分を検出した検体について、構築したスクリーニング分析法で試験を行った結果、同様に医薬品成分を推定することが可能であった。
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