ここから本文です。
ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 保健医療政策 > 千葉県衛生研究所/CHIBA PREFECTURAL INSTITUTE OF PUBLIC HEALTH > 医薬品・生活環境研究室 > 医薬品業務の調査研究結果 > 2009年度(平成21年度)医薬品研究室学会発表
更新日:令和5(2023)年7月4日
ページ番号:3602
第22回バイオメディカル分析科学シンポジウム(BMAS2009)
2009年7月、各務原市
西條雅明
千葉県では、「無承認無許可医薬品取締事業」に基づき、過去3年間 (2006-08年度) に試買した「いわゆる健康食品」は283製品であった。これら製品を70%メタノールで抽出し、HPLC/PDAによる医薬品成分の一斉分析法、TLC, LC/ESI/MS等により分析した。その結果、強壮作用を謳った製品から、新規強壮成分であるクロロプレタダラフィル、シクロペンチナフィル、N-オクチルノルタダラフィルが検出された。
第46回全国衛生化学技術協議会
2009年11月、盛岡市
長谷川貴志、石井俊靖、髙橋市長、西條雅明、芦澤英一、永田知子
ムクナ (別名:ハッショウマメ、学名:Mucuna pruriens) はマメ科の植物であり、種子は強壮効果を標榜した「いわゆる健康食品」の原材料としても用いられている。ムクナの種子にはレボドパ (L-DOPA) が3-6%含有されていると報告されており、レボドパは日本薬局方に収載されているパーキンソン病の治療薬である。今回、HPLCを用い国内で流通しているムクナ含有健康食品中のレボドパ含有量について調査を行ったところ、レボドパ含有量は1錠 (カプセル) 当たり0.71-17.2 mgであった。
第46回全国衛生化学技術協議会
2009年11月、盛岡市
西條雅明、髙橋市長、長谷川貴志、芦澤英一、永田知子
家庭用の接着剤(かつら、つけまつげ、つけひげ又はくつしたどめ)は、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則によりホルムアルデヒド(HCHO)の溶出量が規定されている。
HCHOのスクリーニング分析法として、試料採取量等のスケールダウンならびに簡易な操作法(簡易法)を検討した。その結果、簡易法では、公定法の1/10スケールでHCHOを迅速に検査することが可能であった。
第48回千葉県公衆衛生学会
2010年2月、千葉市
長谷川貴志、髙橋市長、西條雅明、石井俊靖、永田知子
ガラナはアマゾン原産の植物で、ブラジルでは興奮性飲料として用いられており、日本でも強壮作用を目的としたいわゆる健康食品や違法ドラッグ関連製品としても用いられている。ガラナにはテオフィリン、テオブロミン及びカフェインが含有されている。特にテオフィリンは気管支拡張薬として用いられている医薬品成分であり、痙攣等の重篤な副作用や他の薬物との相互作用が報告されている成分である。今回、超高速液体クロマトグラフィーを用い、ガラナ含有健康食品におけるテオフィリン、テオブロミン及びカフェインの簡易分析法を構築した。また、構築した分析法を市販健康食品に適用し、実態調査を行った。
平成21年度地方衛生研究所全国協議会関東甲信静支部第22回理化学研究部会研究会
2010年2月、千葉市
髙橋市長、石井俊靖、芦澤英一、西條雅明、長谷川貴志、永田知子
承認書に従い医薬品の試験検査を行ったところ、期待された結果が得られない事例があり、その原因が、製品の品質によるものか、承認書の試験方法自体によるものか判断するために承認書に記載されている試験方法の一部を変更して試験検査を行った2つの事例について発表した。
日本薬学会第130年会
2010年3月、岡山市
長谷川貴志、石井俊靖、髙橋市長、西條雅明、芦澤英一、永田知子
ムクナ (別名:ハッショウマメ、学名:Mucuna pruriens) はマメ科の植物であり、種子は強壮効果を標榜した「いわゆる健康食品」の原材料としても用いられている。ムクナの種子にはレボドパ (L-DOPA) が3-6%含有されていると報告されており、レボドパは日本薬局方に収載されているパーキンソン病の治療薬である。今回、HPLCによるムクナ含有健康食品中のレボドパ分析法の構築を試みた。HILICカラムを検討したところ、L-DOPAは妨害成分と良好に分離した。ムクナ種子を用い、抽出溶媒の検討を行った結果、アセトニトリル/水/ギ酸 (50:50:1)が最も優れていた。また、添加回収試験を行ったところ、回収率は100.4%、相対標準偏差は6.20%であり良好な結果となった。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください