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更新日:令和6(2024)年7月16日
ページ番号:16721
このページでは、高滝ダムを管理するうえで使われる主な用語とその意味についてを記載しています。
植物プランクトンが異常増殖して水面が緑色や褐色になる「水の華」と呼ばれる現象があります。水の華を発生させる代表的な植物プランクトンのうちラン藻類のMicrocystis(ミクロキスティス)は、水面に緑色の絵の具をまいたような色を呈するために、アオコ(青粉)と呼ばれています。
高滝湖では夏になるとアオコが発生し、美観を損ねるとともに腐敗すると、臭気を発します。
安須橋は高滝ダム下流における治水基準点です。
ダム上流からの流竹木が、放流設備の取水口に噛みこまないように止めるための設備です。
高滝ダムには、フロートをロープでつなぎ、その下(水面下)に深さ1.5メートルの網が垂らした網場があります。
川の右と左は、水の流れていく方向、つまり上流から下流を見て決めています。したがって、右岸は下流を見て右側の岸を指します。
高滝ダムで例えると、高滝ダム管理事務所がある岸と反対側が右岸になります。
雨量は、ダム流域の降雨状況を把握し今後の流入量を予測したりするうえで基本となる情報です。
高滝ダムでは、流域の降雨を正確に把握できるように雨量観測所をダム上流2カ所、ダム管理事務所、ダム下流1カ所に設置しています。
堰堤とは、河川の水を堰き止めるために流路を横断して建設された構造物のことをいい、ダムや堰の総称になります。
渇水とは、雨が長期間降らずに河川の流量が減少し、正常流量の確保や水利使用に支障をきたし、もしくは支障をきたすおそれのある状況をいいます。
高滝湖では平成2年の完成から現在まで深刻な渇水(異常渇水)には見舞われておりませんが、梅雨明け後の夏場になりますと、少雨や水需要の増加により貯水位が低下しています。
高滝ダムの堤頂道路の下にはトンネルがあり、これを監査廊と呼んでいます。監査廊内では、漏水量や揚圧力の測定、放流設備の点検や操作、堤体内の漏水の外部への排水などを行います。
ダム管理での洪水とは、操作規則で具体的な数値基準(洪水量)として明記されたものをいいます。この数値基準は、
を考慮して決定される、ダムへの流入量になります。
なお、天気予報の洪水注意報・警報では河川の著しい増水のため氾濫することを洪水といい、河川管理上の洪水は河川の水量が平常より増加して河川の水位が指定水位又は水防法に定める通報水位に達し、なお上昇のおそれがあるような場合をいいます。
貯水池から取水口の最低敷高のことを最低水位といい、通常はこれよりも水位を低下させると水を利用できなくなります。
高滝ダムの最低水位は標高32.20メートルです。
川の右と左は、水の流れていく方向、つまり上流から下流を見て決めています。したがって、左岸は下流を見て左側の岸を指します。
高滝ダムで例えると、高滝ダム管理事務所がある岸が左岸になります。
洪水調節を目的とするダムで、洪水時に一時的に貯留するときの最高の水位をサーチャージ水位といいます。サーチャージ(surcharge)は「追加」「積み過ぎ」といった意味です。
高滝ダムのサーチャージ水位は標高40.30メートルです。
集水面積とは、ダム湖に注ぐすべての河川が流れている地域(流域)の総面積をいいます。
高滝ダムの集水面積は、107.1平方キロメートルになります。
ダムの形式には大きく分けて、コンクリートで造られるコンクリートダムと、岩石・砂れき・土を盛り上げて造られるフィルダムの二種類があります。これらはさらに基礎地盤や規模や地形で細かく分けられます。
高滝ダムの形式はコンクリートダムで、コンクリートダムのうちダム自身のコンクリートの重さで水の圧力を支える重力式ダムになります。
洪水時以外にダム湖に貯留することとした最高の水位を常時満水位といいます。
高滝ダムの常時満水位は、標高37.30メートルです。
水位は、雨量と並び流入量の予測や洪水時のピーク時間の推定のために重要な情報です。
高滝ダムでは、水位観測所を管理事務所、上流3カ所、下流2カ所に設置しています。
上流からの流砂がダム貯水池に流入して堆積した土砂のことです。
高滝ダムの設計段階では、100年計画で堆砂量を見込んでいます。
高滝ダム管理事務所は、「ダム及びこれに附帯する施設の維持及び管理に関する業務並びにダム周辺環境整備に関する事務等の一部をつかさどる」ために組織された、千葉県の出先機関の一つです。
建物は1階に車庫、電気室、発電機室、会議室等を、2階には操作室、事務室、所長室等が配置され、その外観は、ダム本体の堤高が低く、貯水池も水深が浅く貯水面積が広いことや建物周辺の地形が急峻でないことを考慮し、低くて広がりのあるデザインとなるように配慮されました。
高滝ダム記念館には、1階に高滝ダムの建設に伴う資料などの展示が、2階にレストラン高滝があります。毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始が定休日です。詳細は高滝ダム記念館のホームページをご覧ください。
ダムの目的は次の4つに大きく分けられ、そのうちの2つ以上の機能を備えたダムのことを多目的ダムと言います。
高滝ダムは「洪水調節」、「流水の正常な機能の維持」及び「都市用水の確保」の機能を備えた、多目的ダムになります。
河川法では、河川の流水を貯留し、又は取水するために許可を受けて設置する工作物で、基礎地盤から堤頂までの高さが15メートル以上のものをダムと定義しています。15メートル未満のものについては堰としています。
高滝ダムの堤高(高さ)は24.5メートルで、河川法の規定によるダムです。
ダムカードとは、国土交通省や独立行政法人水資源機構が管理するダムにおいて、ダムへの理解を深めていただくために平成19年から作成・配布されているものです。表面にはダム写真、裏面にはダムの情報が記載されています。
詳細は、こちらのダムカード配布について記載されたページをご覧ください。
サーチャージ水位まで水が貯留された場合の水面の面積を湛水面積といいます。
高滝ダムの湛水面積は、1.99平方キロメートルになります。
治水とは、洪水などの水害や土砂災害などから人間の生命・財産・生活を守るために行う事業を指します。
貯水位は、水位計によって測定されます。貯水位を知ることでダムの貯水状況(貯水量)を把握でき、流入量や放流量などのダム管理諸量を算定するための基本データにもなり、ダムの管理には欠かせないものです。
基礎岩盤から非越流部天端までの高さのことを、堤高といいます。ダムの高さといったらこの数値を指します。
高滝ダムの堤高は、24.5メートルです。
堤体とは、ダム本体のことをいいます。
堤体積とは、ダム本体の体積のことをいいます。
高滝ダムの堤体積は78,000立方メートルで、貯水容量に比べて堤体積が小さく貯水効率がよいとされています。
堤頂長とは、ダム堤頂部における右岸から左岸までの距離のことをいいます。
高滝ダムの堤頂長は379メートルです。
国土交通大臣が指定する一級河川以外の河川で、公共の利害に重要な関係があるとして都道府県知事が指定したものを二級河川と河川法で定義されています。
高滝ダムがある養老川は、二級河川です。
ダムからの放流の際に、ダム下流の河川水位が急激に上昇すると認められる場合に、これによって生ずる危害を防止するために必要があると認めるときには、一般に周知させるための措置を執らなければならないとされています。このため、立札、サイレン、スピーカーなどでダムの放流についての周知を行います。
高滝ダムでは周知のため、警報局舎(サイレン・スピーカー)を計13局、立札23枚、電光掲示板2カ所を設置しています。
放流設備とは、ダムに貯留された水を利水・治水などを目的として放流するためのゲート(水門)やバルブ(弁)の設備をいいます。
高滝ダムの放流設備は、洪水吐設備、小洪水放流設備及び低水放流設備から構成されます。
放流量とは、ダム湖から出て行く水の量のことで、単位は立方メートル毎秒です。
放流設備によって直接放流している水の量をダム放流量といい、それに水道用水や農業用水として取水される量を加えて全放流量としています。
高滝ダムのダム放流量は、低水放流設備と小洪水放流設備と洪水吐放流設備から放流される水の量を合算して求めます。
該当する項目はありません。
有効貯水容量とは、ダムに貯めることができる最大の水の量のことです。
高滝ダムの有効貯水容量は、12,500,000立方メートルです。
基礎地盤には、貯水池からダム堤体下流に向かう浸透流が流れていて、それによってダムを持ち上げようとする力を揚圧力といいます。貯水位と揚圧力とが比例の関係にあれば、ダムは安定した状態であると判断されます。
養老川は、外房海岸にほど近い清澄山系にその源を発します。北に向かって流れ、中流付近から蛇行を繰り返しながら古敷谷川、平蔵川、内田川などと合流し、市原市五井の京葉工業地帯を貫流して東京湾に注ぐ、流域面積245.9平方キロメートル、流路延長75キロメートルの県内屈指の二級河川です。
清澄山系は房総半島のなかでも多雨地帯に属し、年平均降雨量は2,000ミリメートルに達します。
停電になったとしても放流設備やダム監視用制御処理設備などが運転できるように設置された発電設備を予備発電設備とよんでいます。
高滝ダムには200キロワットのガスタービン発電設備が備えられています。
利水とは、生活や農業、工業などの活動のために、川の水を利用することをいいます。
ダム湖へ流れ込んでくる水量を流入量といい、単位は立方メートル毎秒です。なお、ダムへの流入量そのものは直接測定することが困難なため、計算で求めます。
貯水池には、水位計のほかに、基準となる量水標を設置します。量水標を設置する位置は、原則として管理事務所から直視できるところになります。
ダムに作用する揚圧力を減じるために排水孔から排水していますが、その排水量を漏水量といいます。貯水位と漏水量とが比例の関係にあり、漏水に濁りがみられなければダムは安定した状態であると判断されます。
該当する項目はありません。
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