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更新日:令和5(2023)年3月17日
ページ番号:16734
高滝ダムが建設された養老川は、房総半島中央部を南北に貫通する県内屈指の二級河川です。
この養老川は過去いくたびも氾濫し、沿岸に大きな被害を与えてきましたが、河川改修は昭和初期に堤防工事をしたほか、部分的な改修だけにとどまり、本格的な改修は沿岸住民の長年の悲願でした。
一方、水資源の大部分を利根川に依存する千葉県では、京葉工業地帯の発展とともに増加する人口に対応するため、県内独自の河川水源の開発が急がれていました。
このような経緯から、洪水調節機能を持ったダムを造り、新たに行う河川改修と一体となって水害を軽減するとともに、上水道用水の確保、既存の農業揚水等の安定した取水を目的とした「多目的ダム」建設計画が誕生しました。
昭和33年、ダム候補地点の選定に始まり、地元説明を経て、昭和45年実施計画調査が開始されました。さらに昭和47年4月「養老川開発調査事務所」を開設、本格的な調査が始まり、昭和49年4月「養老川総合開発事務所」として建設事業に着手しました。
この間にも、大洪水による大きな被害、また、たび重なる渇水にも悩まされました。
そして、平成2年4月、実施計画調査以来21年、373億円の巨費を投じ、180ヘクタールの用地買収と110戸におよぶ家屋移転という多大な地元協力を得て、高滝ダムは完成し、治水面、利水面はもとより、周辺地域活性化の一翼を担うものと期待されています。
被害年月 |
氾濫(浸水)面積 |
堤防決壊 |
浸水家屋 |
死傷者 |
橋梁流失 |
---|---|---|---|---|---|
昭和36(1961)年6月 |
1,400ヘクタール |
7ヶ所 |
800棟 |
3名(死者1名) |
5橋 |
昭和45(1970)年7月 |
1,504ヘクタール |
5ヶ所 |
767棟 |
15名(死者5名) |
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